2024年8月15日木曜日

クレジットカード、海外利用事務手数料とポイント還元から最適な支払い戦略を考える



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最近、クレジットカードを海外利用し利用明細を確認したところ、予想外にお金がかかっていた。

$1=150円のときに円からドルへ両替し現金をゲットしていたのだが、その後あれよと円高が進んだのでカードのほうが有利と思って使っていた。

が、使っていたカードの手数料率が思っていたより高く、現金を使ったほうが実は有利だった😂
他のカードなら問題なかったのだが、、

やってもうたーー❗️と思ったが後の祭り。

この際にと、「ではどういうときどのカードを使うのがいいのか」を考えてみたので、まとめた上で損失を思い出として消化することにする( ̄▽ ̄

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■クレジットカードの海外利用事務手数料

クレジットカードの海外利用には海外利用事務手数料というのが為替レートに上乗せされる。

もちろんそれも見越して、レートが両替時点の$1=150円より有利なときカード決済しているつもりだった。

使っていたのは還元率が1.2%と高いリクルートカード。
しかしその事務手数料が思っていたより高く、実に3.85%だったのだ😳

この際にといくつかのカードにつき調べたが、海外利用事務手数料は

EPOSカード:2.2%

楽天カード:2.2%

PayPayカード:VISA/Master 2.2%、JCB 1.6%

リクルートカード:VISA/Master 3.85%、JCB 2.04%

昔はけっこう1.63%とかだったのだがどこもそれよりは高くなってるね。

しかしリクルートカードは突出しとるね😳

■支払いはカードと現金、どっちが有利?

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クレジットカードの海外決済には上記の海外利用事務手数料が上乗せになる一方、どのカードもポイント還元があり1%くらいが後で返ってくる。

その両方を考慮に入れた、クレジットカード決済の実質的な為替レートを考えてみる。

手数料と還元率から考える実質の為替レート

まずクレジットカードの為替レートは実際の為替レートに手数料を乗せたものとなる。

クレジットカードの為替レート=実際の為替レートx(1+手数料率)

ここでポイント還元を考慮に入れると、

実質的な為替レート=クレジットカードの為替レートx(1-還元率)

つまり元々の外貨建ての額に

実際の為替レートx(1+手数料率)x(1-還元率)

が掛け算されて、実質的な支払額が決まる。

この値が外貨を現金両替した為替レートよりも良ければ、たとえ海外利用事務手数料がかかったとしても、クレジットカードで決済したほうがお得になる。

つまりこの値がその時点での、クレジットカードで支払う場合の実質的な為替レートになるわけだ。

現金とクレジットカード支払い比較

冒頭に挙げたカードのうち、PayPayカードだけJCB、他はVISAを持っていたとしよう。

$1=150円のときに円から替えたドル現金と同額で決済できる為替レートは、

実際の為替レートx(1+手数料率)x(1-還元率)=150

となるレートなので、

150÷{(1+手数料率)x(1-還元率)}

で割り出せる。

それぞれ以下となる。

EPOSカード:手数料2.2%、ポイント還元0.5%
 150÷{(1+0.022)x(1-0.005)}≒147.5円


楽天カード:手数料2.2%、ポイント還元1%
 150÷{(1+0.022)x(1-0.01)}≒148.2円


PayPayカード(JCB):手数料1.6%、ポイント還元1%
 150÷{(1+0.016)x(1-0.01)}≒149.1円


リクルートカード:手数料3.85%、ポイント還元1.2%
 150÷{(1+0.0385)x(1-0.012)}≒146.1円

ただしリクルートカードも1,000円以下の決済は端数が切り捨てられて1%還元になるので

 150÷{(1+0.0385)x(1-0.01)}≒145.8円

それぞれ算出された為替レート以下にドルが安く(円が高く)なれば、$1=150円で替えたドル現金よりカードで支払ったほうが有利となる。

■最適な支払い戦略

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上記を踏まえると、有利な為替レートになった場合の決済は

  • 外貨建て決済の基本はPayPayカード(JCB)
  • 1,000円を超える円建ての決済はリクルートカード
  • 1,000円以下で円建ての決済はリクルートカード、楽天カード、PayPayカード

というのが基本戦略になる。

もちろん両替時点のレートのほうが有利なら現金決済だ。

また為替レートに関わらず、リクルートカード・EPOSカードは海外旅行保険の有効化のため使うことはあるだろう。

基本はPayPayカード(JCB)

先の計算より、150円から149.1円まで、ほんのちょっと円高ドル安になるだけで、

$1=150円で替えた現金よりPayPayカード(JCB)で支払ったほうが有利

となる。

PayPayカードもVISAやMasterだと手数料が2.2%なので、楽天カードと同じく148.3円まで円高が進まないと現金より有利にはならない。

一方リクルートカードは4円以上円高が進まないと現金のほうが有利で、外貨建て決済ではなかなか使いづらい。

円建て決済で使うべきカード

(為替レートの影響がない)円建てで1,000円以上の決済のときには1.2%を還元するリクルートカードが有利となる。

1,000円以下だと楽天カードやPayPayカードとポイント還元率が変わらないので、EPOSカード以外のどれを使ってもよい。

たとえばagodaTrip.comなどの予約アプリでは海外の宿やフライトであっても円に切り替えた決済ができる。

その決済額が1,000円を超えるかどうかで使うカードを決めればよい。

海外旅行保険の有効化

リクルートカード、EPOSカードは海外旅行に使う公共交通機関の決済で90日間の海外旅行保険が有効になる。

海外の出先で海外旅行保険を有効化するために使う(※)場合は、為替レートにかかわらず上記2つを使うしかない。

※海外旅行保険の裏技と呼ばれる。詳しくはこちら

なおPayPayカードはゴールドにしか保険は付帯していない。

楽天カードはパック旅行を決済しないと保険が有効化できないので、個人旅行するバックパッカーなどには実質的に使えなくなった。

そんなわけでヒジョーに細かい話なのだが、そうは言っても旅に10万円かかるとして数%違えば数千円の差

長旅なら万円単位の違いにもなってくる。

為替の乱高下が激しい昨今、有利に支払うに越したことはないと思うのである❗️(・∀・)


その他の旅に使えるクレジットカード情報はこちら



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