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2017年8月18日金曜日

LCCをできるだけ利用して南米周遊から日本に帰国するには?8万円コースと13万円コースを考えてみた



前回エア・アジアのハワイ就航を記念して?中南米にLCCだけで行く方法を考えてみたのだが、中南米まで行ったら普通、何ヶ月かかけて南アメリカを放浪したいもの(俺だけ?w


しかしそうなると帰りも同じルートでいいのか、という問題が頭をもたげる。南アメリカ大陸はデカいのだ。前回書いたみたいに中南米の北から大陸南端までいったら、また北に戻るだけでえらいお金がかかってしまうんでないか?

だから往復するんでなくて、移動した最後の国から帰国したほうがいいのか?

それとも南米をぐるっと周回して、大陸北端からマイアミに戻り、もと来たルートを逆に辿ればいいのか?

いろいろ考えてみた。

■アルゼンチンからNZへOUTしてみる
というわけで中南米を陸路で南下して、最後に南端のアルゼンチンから出ることを考えてみよう。

Skyscannerしてみると、ブエノスアイレス→関空はいろんな航空会社が経由便を飛ばしていて、だいたい2~3回経由で15万円以上という感じ。時間的には45時間とかキョーレツな時間がかかる(^_^;)

これはやはり一気に帰るんでなく、途中で刻み刻み帰るべきだろう。できる限り連続で乗り継ごうとしなければ、もっと安い便も見つかるはず。

自分的に面白いと思うのは、同じ南半球のニュージーランドへの直行便だ。ニュージーランド航空がオークランドへ飛ばしていて、10万円前後で13時間半、深夜便なので1泊分浮かせることもできる。

そしてオークランドまで行ってしまえば後はエア・アジアJetStarといったLCCに繋ぐことができる。今までキャンペーン最安で確か日本まで2万円台があったかなあ。。せっかくなので最後にNZ観光をちょこっと入れるのもいいと思う。

また面白いと思うのはシンガポール航空で、FSCなのに場合によってはオークランドーシンガポールがLCCより安かったりする。FSCなので受託手荷物も無料で、日程によっては検討の価値があるぞな。

■南米大陸北端からOUT
中南米長期周遊でもう一つ考えられるのは、西岸を南下して東岸をまた北上するような、ぐるっと回る動き方。

南米に入ったらコロンビア→ペルー→ボリビア→チリ→アルゼンチンという感じで南下し、その後ウルグアイ→パラグアイ→ブラジル→ギアナ3国と北上するのはどうだろうか。

ギアナ3国西端・ガイアナのジョージタウンからはトリニダード・トバゴのポートオブスペイン経由で、マイアミのフォートローダーデールに行くカリビアン航空便がある。28,000円前後で、乗り継ぎ含めトータル6時間くらい。なおカリビアン航空はトリニダード・トバゴの国営航空会社なので、たぶんFSCなのだと思う。

この便でマイアミに出てしまえば後は前回書いたルートを逆に、サンフランシスコ→ホノルル→関空とLCCを乗り継いで帰国することができる。

あと南米の北のほうの国からキューバに寄るのもいいかもしれない。ただざっと見たところ、ハバナ便はブラジルやギアナ3国のどこから行っても5~6万円はかかり、けっこう高い。

ただハバナに出てしまえばフォートローダーデール(マイアミ)行きはLCCのJetBlueが$100程度で飛んでいる。そこからは上記と同じくサンフランシスコ-ハワイ経由で、LCCを使って帰国できる。

■比較してみよう
そんなわけで今思いつく限り、南米から帰国するのに南端のアルゼンチンOUT、あるいは北端のガイアナOUTの2つのルートがある。


まずアルゼンチンからNZ経由で帰国することを考える。うまくキャンペーンをキャッチして安いのを確保したとすると、

  • ブエノスアイレス-オークランド(ニュージーランド航空):10万円
  • オークランド-クアラルンプール-関空(エア・アジア):3万円

で合計13万円くらい。

次に南米大陸北端のガイアナからトリニダード・トバゴ経由でマイアミに戻る案。マイアミからはサンフランシスコ-ホノルルと経由する。

  • ジョージタウン-ポートオブスペイン-マイアミ(カリビアン航空):約2万8,000円
  • マイアミ-サンフランシスコ(JetBlue):約1万7,000円
  • サンフランシスコ-ホノルル(Virgin America):約2万5,000円
  • ホノルル-関空(エア・アジア):1万2,900円

すると合計で約83,900円となる。アルゼンチンから出るより安いが経由が多いので、途中宿泊とかしたら結局NZ経由と同じくらいになるだろう。刻む分、身体は楽かもしれない。

また南米からキューバを挟んでマイアミに戻るなら、上記にプラス5万円くらいになる。そうするとアルゼンチン-NZ案と同じ13万円くらいだ。

往路がコスタリカINの想定で日本から6万円弱だったので、空路の最安はガイアナからOUTの想定で往復15万円程度となる。もちろん頑張って陸路で中米まで戻れば行きと同じ額で戻れはするが、陸路移動の費用で結局同じだし、しんどくなるだけのような(^_^;)

さてどうするのがいいのか?詳しい方、教えてください~~(^o^


関連リンク:

エア・アジアがついに関空ーハワイ就航!そして5万円台で中南米まで行けてしまうルート出現!





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2016年11月5日土曜日

ニュージーランド永住権、学歴ポイントを積み増すコスト



NZ移民を目指す際、学歴は重要だ。

職歴や就職関連のポイントにも影響するし、上位の学歴をゲットするのはポイントアップの重要な手段となる。

自分が既に持っているのと同等のレベルでもNZで学校に1年以上行くと、少しボーナスポイントが付くことがある。

NZのスクールライフは楽しそう

学歴は学歴ポイントだけでなく、就職関連のポイントにも影響するので、必要な学歴をつけるために学校にまず通う人も多い。

また、日本で取った学歴もポイントにできるが、その場合それがNZで取る学歴と同等のものなのか認定が必要となる。

しかし学校に通うのにはもちろん費用がかかる。また日本の学歴を認定してもらうのにも費用はかかる。
ここではそういった学歴ポイント関係のコストについてまとめる。

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■NZで学歴をつけるコスト

移民ポイントを大きくアップするには、NZで学校に通い、「非常に不足している職種」に関連する学歴を獲得し、卒業後、関連する職に就くのが一つの方法だ。

ちなみに「非常に不足している職種」にはITも入っていたと思う。

大学院マスター

普通の大人だと、さすがに大学に4年も通うのは厳しいと思われるので、大卒の人であれば大学院修士に2年通うのが一つの策になる。

卒業後に就職し、永住権を申請すればまず問題なく取れるだろう。

ただし聞いた話では学費は年間300万円くらいかかるという。
それが2年分、さらに生活費ももちろん別途かかる。

なのでかなりの力技に思えるかもしれないが、お話を聞かせてもらった方などは実際そうしてキャリアチェンジと共に永住権を取得した。

Diploma1年コース

最低2年もかかる大学院でなくても、NZにはGraduateもしくはPostgraduateと呼ばれる大卒・マスターに準じる学歴がある。

それらがどういうものであるかは↓にまとめたが、Diplomaと呼ばれるコースで取得でき、期間的には最短1年で取れる。

>> 永住権ポイントを短期で積み増せるDiplomaほか、ニュージーランドの学歴システムを理解する

学費はNZ$2万くらい。大学院に比べればだいぶ安い。最短1年で済むので、生活費が少なくて済むのも大きい。
↓によれば、

>> NZ永住.com | ITコース

オークランドのAIS(Auckland Institute of Studies)のGraduate Diploma in Information Technologyは年間授業料 NZ$17,840教材費 NZ$1,760

インバーカーギルという南島の南端のSITという学校では、ITのPostgraduate Diplomaが年間$18,000$2,100だ。

>> SIT - Southern Institute of Technology, New Zealand

ちなみにNZ人であればこのSITはなんと授業料無料になる。
NZの地方の学校はけっこう現地人に無料のコースを提供していて、外国人はタメイキが出るばかりである(-o-;


がっつり博士

NZでは博士課程は現地人と同じ扱いで、受かれば50万円ちょっとと格安でいける。

ただ、ドクターもPh.Dとそれ以外があるみたいで、NZ人と同じ授業料で済むのはPh.Dだけ。Ph.Dでないドクターというのもよく分からないが。。

例えば↓はオークランド大学の場合。
Ph.Dは50万円くらいだが、それ以外のドクターは300万円くらいかかる。

>> Doctoral fees - The University of Auckland

なので自分の領域がPh.Dに当たるかは確認がいりそう。

また博士は奨学金も現地人と同じく申請できるらしい。
このオタゴ大学の博士課程の奨学金↓など、学費免除、奨学金$25,000/年とかなり手厚い。年間181名まで。

>> Otago Search, Scholarship Search, University of Otago, New Zealand

ただこういう生活費まで面倒見てくれる手厚い奨学金はあまり無いらしいので、かなり狭き門となるだろう。

Certificateとは?LEVEL6以下の学歴

大卒より下でも学歴ポイントが付く。
それがLEVEL4~6の学歴レベルで、そのうちのどのLEVELでも40ポイント

大学の勉強とはまた違うコース、例えばポリテクの調理師などのDiplomaがこれに対応すると思われるが、以下を見るとCertificateというものでもこのLEVELを取得できるみたい。

>> New Zealand Qualifications Framework - New Zealand Immigration Service

ではこのCertificateとは何かというと、ここ↓に書いてあるのだが、

>> DiplomaとCertificateの違い

Diplomaとかを構成する一部のコースのことを指す。
たとえばビジネス系Diplomaのうちのアカウンティングだけ、といった場合でもNZでは修了証明を出してくれる。

上に書いた専門学校的なDiplomaの一部の場合もあれば、大卒扱いのGraduate Diplomaの一部のCertificateというのもある。期間は3ヶ月~とかなり手軽。

あるかどうか分からないのだが、もし3ヶ月のCertificateでLEVEL4以上になるコースがあるなら、大卒資格を持ってない人には低コストでポイントアップする良い手段となると思う。

誰かやった人がいたらどんな感じか教えてくださいm(_ _)m

■資格を認定するNZQAも有料

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保有する学歴や資格を有効だと認めてもらうにはNZQA(NZ Qualification Authority)という機関による審査がいる。

そしてその審査は有料である。

NZQAの認定がいらない場合

NZの認定された学校の学歴ならこの審査はいらないと思われるが、日本の学歴や資格だとNZQAに認定してもらわねばならない可能性がある。
日本の大学卒業イコールNZの大卒扱いにはならないので注意が必要だ。

しかし一部の有名な大学・学部であれば移民局が直接学歴を認めてくれる。

そういう大学と学部のリスト(List of Qualifications Exempt from Assessment)があり、例えば東大法学部みたいなところだとNZQAの認定はいらない。

たぶん英文の卒業証書を移民局に直で出せば証明になるのだと思う。

自分の場合だと大学も大学院も誰でも知ってるところで、リストに大学の学部はあった。

しかし大学院のほうは研究科が比較的新しくできたところのせいかリストに無い感じで、そうすると院卒証明のためには、NZQAの審査が必要なことになる。

NZQAの審査コスト

リストに自分の学校や学部・研究科の名前がない場合、


  • PAR(Pre-assessment Result; $138
  • IQA(International Qualifications Assessment; $746


と呼ばれるAssesment(審査)をやってもらい、その結果を移民局に提出する。

NZQAの認定の書類をもらって、移民局に永住権申請のときの証明書類の一つとしてそれを提出して、と証明のプロセスを踏んでようやく学歴がポイントとなるわけだ。

PARはEOIのとき、IQAは本申請のときに必要になる。

永住権申請費用はもちろん別

また上記はもちろん資格認定のためのコストであって永住権申請自体は別にお金がかかる。

申請費用のほうは計NZD2,300なので約20万円くらい?
また日本からオフショア申請すると手数料の5,400円だけになるという。

詳細はこちら↓参照。

>> ニュージーランド永住権、最初の一歩を踏み出すための基礎知識――これからNZ移民の話をしよう(1)


■生活費を忘れずに

学費は上記のとおりだが、条件の良い奨学金でも取らない限り、学校に通う間の生活するのは自腹になる。

自分もどうやってその間の生活費を賄うかいろいろ考えてみたことがあるが、

>> ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた

高額大国NZで3年間暮らすのはかなりかかるので、そこの計画も忘れないように(^_^;)

なおNZではマスターや博士はフルタイムで働くことが可能なので、RA職など取れれば奨学金ナシでもやっていけるのかもしれない。

相当の英語力がもちろん必要なので、目指す人はまずIELTSのアカデミックの勉強を始めましょう。

学校に通う間のコストを取り返そうと思ったら絶対に就職せねばならないが、就職に成功すればまず間違いなく永住権は取れる。

他の職種から学校に通い、Web系の職種に就いて永住権を取ったという人もいる。

というか、これだけお金かけたら取らんとしょうがないね(^_^;)

■学歴取得のコストパフォーマンス

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がんばって取得した学歴がどれくらいのポイントになるのかは、ここ↓にまとめた。

>> ニュージーランド永住権のための学歴ポイントについて

今現在でどこまでの学歴を持っているかにより、学歴を新たに獲得するコスパは違ってくる。

大卒資格がコスパ高し

Graduate Diplomaという1~2年のコースや、大学を卒業するとLEVEL7になる。

LEVEL7になるとポイントは50つくが、日本で大卒の人はそもそも50ポイント持っているのでポイントアップにはならない。

Postgraduate diplomaやマスターなど、上位の学歴を取ると10~25ポイントのポイントアップとなる。これはドクターでも同じである。

大卒資格のない人は、Graduate Diplomaを卒業すれば大卒と同じLEVEL7となり、50ポイントの大幅ポイントアップとなる。

GraduateではないLEVEL6以下のDiplomaや、Certificateでもプラス40ポイントの可能性があり、大卒資格が無くてポイントが足りない人は学歴をつけるコスパが比較的高い。

また上位資格が必要でなくて、就きたい職種に関連する学歴をゲットしたい、ということであれば大卒のひとでもCertificateを取る意味はあるだろう。

卒後は永住権に向けて就職

いずれにせよ、現実的には多くの人が卒業後、現地就職してかけたお金を取り返していくことになるのだと思う。

NZの学校を卒業すると、条件次第だが1年間の就職活動用のビザ(ジョブサーチビザ)がもらえる。

自分のように就職しない生き方だとビミョーだが、学校卒業後、勉強したことと関係のある仕事(←重要)で就職できれば、就職関連のポイントと合わせ、おそらく永住権ポイントは問題なく稼げる。

特にまだしばらく組織で経験を積みながら働いていたいワカモノなどには、学校行く価値はあるんでないでしょーか。何よりたのしそーだし!^^

その他、NZ永住権のためのの学歴情報はこちら

ニュージーランド永住権のための学歴ポイントについて
ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた


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就学と恋活と就職活動、長期戦でニュージーランド永住権ポイントを積み増す――これからNZ移民の話をしよう(4)



前回書いた通り、就職しないで独立志向でやってく人は、なかなかポイント積み上げが難しいのだが、それでもいろいろとやりようはある。

もしNZで現地就職しなくてもポイントが足りるなら無料のオフショア申請も可能であり、そういう意味では独立志向のメリットもあるのであった。

しかし前回書いたことを全部確認してもポイントが足りなければ、さらなるポイントアップには最低1~2年の長期戦が必要となる。

現状では足りないポイントを積み増そうとする場合、学歴か、英語を話せるパートナーか、NZ現地の仕事をゲットする、というのが主要な方法である。なお最後の就職はオフショア申請が難しくなる。

今回は移民シリーズの最後として、上記のポイントアップ方法と、積み増せるポイント数についてまとめる。

NZに長期滞在も楽しいかもしれない

■学校に通って学歴をつける
まず学歴から。

大卒の学歴のある人は、NZでそれより上位の学位を取ればポイントアップになる。NZでは大卒とマスターの間にPostgraduateという学位があり、1年で取ることもできる。NZでPostgraduate Diplomaの1年コースを卒業すればこの学位は取れ、それによって10ポイントの移民ポイントを積み増すことができる。

また大卒資格の無い人は、Graduate Diplomaというのを取ると1年で大卒相当の資格が取れる。そうすると一気に50ポイントになるのでこれは大きい。

各種学歴レベルとポイントの関係についてはここに詳しくまとめた。

ニュージーランド永住権のための学歴ポイントについて

できる限り安価に学歴を積もうと思うと、このGraduate DiplomaやPostgraduate Diplomaの1年コースはとても使い勝手がいいので、多くの人の選択肢に入ってくるだろう。この2つがNZの学校システムにおいてどういう位置づけのものかは以下にまとめた。

永住権ポイントを短期で積み増せるDiplomaほか、ニュージーランドの学歴システムを理解する

1年とは言え十分に長期で、学費や生活費をどう賄うかは頭の痛いところ。でもそれだけ時間があれば現地の出会いもあるかもしれず、パートナーをゲットできるかもしれない。そしてパートナーがいると、永住権のポイントにもなる。

■パートナーを見つける
というわけで次はパートナー関係について。

前回も書いたが英語を話せるパートナーがいて、それを証明できれば20もしくは40ポイントを稼ぐことができる。

またパートナーがKIWIもしくは永住権ホルダーなら、技能移民がダメでもNZ人のパートナーというカテゴリで申請が可能である。

永住権ためにというのも不純だが、これをきっかけに恋活を頑張ってみてもいいだろう。学校に通うならその間に頑張るのもいいし、英語びと・NZびとと知り合える出会い系その他のネットサービスもある。


ちょっとおもしろいのはOh My Japanで、親日の人が登録してるという交流サイトだ。

またそれぞれサービスによってはリアルのイベントもちょいちょいやってるので、そういうのをチェックして参加してみるのもいい。

ちなみに最近教えてもらったのだが、NZでメジャーな出会い系はこれ↓らしい。

NZ Dating and Online Chat | FindSomeone

名前もそのまんまだが、現地の人いわく「けっこうこれでカップルなってる」らしいので要チェックやで~~^^

なお、上記の中でいわゆる出会い系、Dating ServiceはMatch.comとfindsomesoneだけなので、それ以外のサービスで安易にデートのお誘いとかしないように( ̄▽ ̄

あくまで出会いのきっかけに。付き合いに発展したらラッキーくらいで考えましょう。

首尾よくパートナーを見つけられれば、例えば大卒の人がNZでPostgraduateの1年コースを卒業して10ポイント、その間に英語を話せる、NZでSkilled職種で働くパートナーを見つけて40ポイントで計50ポイントを加算できる。

ただパートナーは一緒に住んでたりするのが一つの条件とも聞くので、オフショア申請が難しくなるのかもしれない。いったん帰国して申請というのができたらいいんだけど。

■就職する
さて、学歴とパートナーをゲットしても、それでもポイントが足りない場合、いよいよ最後の手段は現地での就職だ。

NZ現地でSkilled職種で就職すれば、それだけで50ポイントとなる。オークランド以外で働けばさらにプラス30ポイント

ITなど不足職種であればさらに10ポイントと、就職関係はざくざくポイントが貯まるので、新しい基準の160ポイントも割りと軽く越せてしまうのではないだろうか。

とは言え母語の違う国での就職活動はそれなりに大変だろうから、けっこう長引く可能性がある。

NZでは学校を卒業するとジョブサーチビザという就労もできる1年ビザをくれる。その間に就職先見つけなさいということなのだが、活動中バイトもできるのがありがたい。

NZはコーラが$3する高額大国なので、生活費がかなり嵩むのだ。ただそれは最低賃金が高いからなので、バイトできれば時給で1,500円は固く、就職活動中の生活費は何とかなるんではと思われる。

ジョブサーチを含め、NZで合法に働けるビザについては以下にまとめた。

永住権を取るその日まで…ジョブサーチビザほか、NZで稼ぎつつ滞在できるビザいろいろ

ここにあるどれかのビザを取って、何とか就職に漕ぎ着ければ永住権取得は固い。独立志向の人には気に入らないだろうが(^_^;)まあ永住権が取れてから独立というのも一つの方法ではあるだろう。

So good luck guys!!

これが自由を求める人びとの、具体的な一歩となることを祈っとりますよ(^。^



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独立志向で、学歴と仕事が無関係な日本人でも諦めるな!あの手この手で加算できるNZ永住権ポイント――これからNZ移民の話をしよう(3)



ニュージーランドの技能移民はNZに必要なSkillを持ってる人というのが大前提。そしてSkillを持ってるというのは学歴と一貫(Relevant)した職歴であることを意味する。ITはその典型です。

そのへんのことを前回書いたが、これは大学の勉強と就いた仕事がぜんぜん関係ない人には大きなハードルとなる。そういうことが特別ではない日本人はちょっと驚くであろう。そして頑張って仕事してきた人には精神的にも切ないものがあるであろう( ̄▽ ̄

とは言えそのせいで職歴が全然ポイントにならないかというと、そうでもない。一部条件次第でもらえるポイントもある。

NZの森で素敵女子と隠遁生活したい。。
またNZ現地で就職しているとそれも大きなポイントとなる。しかし独立してやっていきたい(自分のような)人にはもちろんもらえない。だから一旦就職して、永住権が取れたら辞めて独立するみたいな人もいる。めっちゃ大変なわけだが。。

独立してることにはメリットもあって、NZで仕事が無い=NZに住んでる必要がないということなので、逆に言えば申請料が無料になるオフショア申請が可能となる。25万くらいかかるのがタダになるので、特に収入が不安定な独立志向の人には、これは大きいよね。

ここではNZの移民ポイントについて、特に
  • 学歴と職歴が一貫しない
  • 現地で就職しない
という、ある種NZの技能移民制度が想定していないパターンの人でもゲットできるものについてまとめてみる。

まあ要するにわたくし自身の条件でイケるか考えてみたということです(笑)自分がIT業界出身なので、IT関連の情報多めです。就職しないのでうまくいけば申請費用は無料なわけだが、さて上記の条件でもポイントを積み上げることはできるのか?

■学歴がなくても職歴がSkilledと認められる場合
実は学歴と一貫しない場合でも、例外として職歴がポイントとして認められる場合がある。以下に記述があるがその条件とは、
Work experience
Another way you can get points for your work experience is if the work experience required, or helped you gain, specialist, technical, or management skills and experience. Those skills and experience must be relevant to an occupation that may be considered skilled employment.
「職務経験が必要なスキルを得させるようなものであり、かつSkilled Employmentと考えられる場合」である。

定義が曖昧なので、この方法でポイントを付けた人に話を聞いてみたいところだが、まだ見つかっていない。これでポイントを主張する場合、その証拠を示さねばならないので、どういうものが証拠となりうるか考えてみたい。

職務経験によって、大卒の学歴を持ってる人と同等の知識を持っている、と主張するわけなので、資格などは有効かもしれない。例えばプログラマの場合、ANZSCOの該当セクションに学歴についてこういう記述がある。
Most occupations in this unit group have a level of skill commensurate with a bachelor degree or higher qualification. At least five years of relevant experience and/or relevant vendor certification may substitute for the formal qualification. In some instances relevant experience and/or on-the-job training may be required in addition to the formal qualification (ANZSCO Skill Level 1).
Skilledな職業と認められるためには、関連する大卒かそれ以上の学歴が必要だが、最低5年の職務経験や、ベンダー資格で正式な学歴を代替できるかも、とある。

■資格や、キャリアを積んだ後の学歴を主張してみる
よってIT業界の人なら情報処理技術者資格や、CISCOMicrosoft あたりの資格があれば大卒資格の代わりになる可能性がある。それに5年の経験があれば、職歴がSkilledと見なされる可能性は結構高いのではないだろうか。

特にMicrosoftのような有名外資ベンダーだと有効だろうと思う。Microsoft資格だとMCSE認定はハードルが高いが、その分説得力はあるだろう。それを構成する個別の資格も悪くはない。

またANZSCOの記述は、まず正道としては大卒後の一貫した職歴が必要のようだが、例外規定の方は資格と職歴の順序を気にしていないようにも読める。なので職歴だけがあり資格が無い場合、資格を取るのもいいかもしれない。

Microsoft資格だと簡単なものにMTA(Microsoft Technology Associate、昔のMCA)というのがあり、プリセールスの資格なのでエンジニアならかなり簡単に取れるはずだ。MCAの時代は確か3つくらい取ればMCA Masterの称号がもらえたのだが、MTAも同じならお手軽でいいかもしれない。

さらに、キャリアを経た上で大学院に進む人もいると思うのだが、その学校が情報系であればそれも職務によってスキルを積んだ証明になるんではないか。

どんな資格がSkilledの証明になるか、公式な説明に書いていないのが悩ましいところだが、とにかく過去に取った資格はかき集めるのがいい。なお持っている資格がNZの学歴としてどれくらいのレベルとなるのかは、おそらくNZQAというNZの認定機関に書類を出して審査してもらうことになる。

■その他ボーナス・ポイント
NZで就職せず、オフショアで永住権を目指す場合、就職関連のポイントがもらえないのでギリギリになりがちだ。「非常に不足している職種」のボーナスポイントは10とか15とかだが、これがハードルを超えるかどうかの瀬戸際になることもある。

このボーナスポイントをもらうには何度も言うが、該当の職種の、互いに関連する学歴と職歴の両方がなければならない。

先に書いたように、職歴そのもののポイントが場合によって例外を認めるのと違い、このボーナスポイントはそういう例外を認めていないようだ。日本のIT系職種では、文系卒でSEというキャリアパスがけっこう普通なので、そういう人にはこの条件はキツい。

しかしITに関してはNZにおいて本当に重要な職種らしく、実はこれ以外の条件で認めてもらえることがある、という説がある。移民局のマニュアルを見る限りそういう記述はなく、本当かどうか分からないので、都市伝説かもしれないのだが(^_^;)

なお職歴関連のボーナスポイントは「将来有望な分野」というのもあるのだが、こちらはNZで就職してる場合のみの加算となる。よって就職しない前提では不可能だし、オフショア申請するのも実質的に不可能だろう。

■パートナーはいる?
永住権は、パートナーがいるとそれがポイントになる。結婚してなくても、つきあってるだけでもOKだ。

Points IndicatorでPartnerのセクションがそれにあたるが、パートナーの英語能力、学歴がどれくらいあるか、NZでSkilledな仕事を持ってるかといった条件に応じてポイントが加算される。

Skilledとは先に書いた通り、学歴と一貫した職種、もしくは5年の職務経験がある、もしくは関連の資格を持ってる上で関連の仕事をしている、ということになるのだろう。

またパートナーの英語能力が前提で、それが無いとポイントが付かないようだ。具体的にはIELTSスコア6.5相当。これはNZで仕事して生きてく上で支障ないレベルなのかということなので、母語が英語であればいらない。あと英語圏の仕事を1年やってるとかでもよかったのだが、最近ルールが厳しくなり、英語が母語でない人は一律IELTSスコアが必要となったという情報もある。

ただパートナーの証明は結構めんどくさく、日本で結婚した人が日本のお役所に婚姻の証明を出してもらっても不十分であるという。

つきあってるだけでもOKというのは、実質的な関係があるかどうかを重視しているということの裏返しでもある。役所の出す紙切れではなく、一緒に住んでることが分かる郵便物、共同の銀行口座、一緒に楽しそうに写っている写真、などなどが必要となるらしい。

また期間的にもそれなりに関係が続いていないと認められないという。確か1、2年だったはず。

もし今、大卒で、NZにSkilledな仕事を持っている、英語が話せるパートナーがいるなら、かなりラッキーだ。それだけで40ポイントを稼げてしまう。また仕事をしてなくても20ポイントになる。

■確認と次のステップ
そんなわけで冒頭に挙げた、学歴と職歴が一貫せず、現地で就職したくないような人でも、
  • 自分の過去のキャリアが5年以上あるか
  • それはSkilledと認められる職種か
  • 過去の取得資格
といったあたりを確認し、職歴関係のポイントを積めないか検討してみるとよい。

またパートナー関連もかなりのポイントになるので、1年以上続いたパートナーがいるなら、
  • パートナーの母語が英語でないなら、IELTSを受けてもらう
  • そして現地で、Skilledな職種で就職してもらう
といったあたりをお願い(笑)すれば、ポイントがズンと積み増せる。パートナーが就職できたなら、その人に永住権を取ってもらい、そのパートナーというカテゴリで自分の永住権を取るという手もある。

そんなこんなで、就職しない生き方でも獲得できるポイントというのはいろいろある。現地で勤めていなくていいので、うまくすればオフショアで申請して、申請費用を無料にできる可能性もある。

しかし上記を全部確認しても足りなければ、長期戦を覚悟せねばならない。長期と言っても1~2年だ。例えば学校に1年通うとか、パートナーがいない人は有職のNZ人のお相手をゲットして、1~2年経てばパートナーのポイントが積み増せる。

なのでとりあえず上記を確認、そしてダメなら学校探しや恋活を開始する、というのが次のステップになるだろうか。

そんなわけで次回は最終回!どうしてもポイントが足りない場合は長期戦で頑張るぞの巻!


関連リンク:
ニュージーランド永住権、最初の一歩を踏み出すための基礎知識――これからNZ移民の話をしよう(1)

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Relevantな仕事とは?永住権ポイントの要、職歴ポイントの謎を解く――これからNZ移民の話をしよう(2)



NZ永住権、いろいろと基本的なところを押さえたら、次は実際に自分がどれくらいのポイントがあるか確認してみよう。

前回の記事でも書いたが、NZ移民局はそのためのツール、The Skilled Migrant Category Points Indicatorというものを公開している。Web上で質問に答えると自分のポイントが分かるというやつだが、この質問に答えるためにはいろいろと情報を調べあげて自分のステータスを確認しなくてはならない。

質問はいくつかの分野に分かれていて、それぞれ
  • Skilled Employment(スキルが必要な雇用)
  • Qualifications(学歴)
  • Relevant Work Experience(関連のある職歴)
  • Age(年齢)
  • Other Family(家族がNZにいるか)
  • Partner(パートナー)
の6つ。これらに答えるため、Skilled Employmentと認められる職種は何か、とか関連のある職歴 Relevant Work Experienceとは何か、といったことを知らねばならない。

その辺の情報は移民局がWebで公開していて、Points Indicatorの各質問から張ってあるリンクを辿ると参照できる。ここでも順次紹介するけど、見つけたら直リンクをブックマークしておくとよい。

ここでは特にポイント積み上げの要となる、職歴関係の分かりにくい部分についてまとめる。では移民局の膨大な情報の海に、レッツラゴー!

ゴー!

■NZで働いてる?Skilled Employmentって?
Points Indicatorで最初に登場する質問はSkilled Employmentに関するものだ。これは自分の雇用状況に関するもので、NZ国内で、Skilled Employmentで雇用されていると認められると50とか60といった大きなポイントをもらうことができる。

ではこのSkilled Employmentとは具体的に何なのか。これは移民マニュアルの中の
SM7.10 Skilled Employment
に説明があり、だいたいで訳すと「関連のある(relevant)、学歴もしくは職歴もしくはその両方を通して得られたスキルを必要とする仕事」とある。

このrelevant(関連のある)というのがどういう意味かというと、NZでやっている仕事が、自分のそれ以前の学歴や職歴と関係しているか、ということになる。また、職務経験は5年以上でないとSkilledと認定されないようだ。

これは同じページの「SM7.10.1 Assessment of whether employment is skilled」というセクションにその基準が定義してある。厳密に定義するために却ってわかりにくくなっているが、おおまかに分ければ2つパターンが想定されているように見受けられる。

1つは学卒後すぐにNZで働き出した場合。その場合、
  • NZでやっている仕事に関係する学歴を持っている
のであればこのポイントが付く。

もう1つは学卒後しばらく日本で働いて、NZの同じような仕事に転職した場合。この場合は、
  • NZでやっている仕事に関係する職務経験があるか
  • 職歴は5年以上あるのか
によってこのポイントが付くかどうかが決まる。

よって、NZでの仕事がITだとすると、その仕事をする以前に情報系の大学を出ていたり、5年のIT系の職務経験があればSkilledとして認定されポイントが付くことになる。

なお、どんな職種がSkilledなのかは以下で検索できる。
Skill shortage list check
これはNZに不足しているスキルの検索なのだが、ついでにそれがSkilledな職種にリストされているかも調べられる。自分の職歴がITなら、ICTとかprogrammerと入力すると、それらしい職種がサジェストされるので、良さそうなのを選んで検索すればいい。

以下に全Skilled職種のリストもある。
List of Skilled Occupations

■Analyst Programmerって?ANZSCOで職種の定義を調べてみる
上に挙げたSkilled Occupationsのリストでは肩書き名だけがあって、それが実際に自分の経験した職種と同じものを指すのか分からないときがある。

例えばプログラマだとAnalyst ProgrammerとかDeveloper Programmerとかいろいろあって、どれが自分の職種にあたるのか分からない場合、きちんとその定義を確認する必要がある。

このSkilled職種の定義はANZSCOというものに書いてある。ANZSCOはThe Australian and New Zealand Standard Classification of Occupationsの略で、オーストラリアとNZの職種の標準定義になる。
ANZSCO
ここでAnalyst Programmerを調べると、要件定義からメンテナンスまでトータルな経験がある職種のことを指す。日本だとSEというのに近いと思う。これがDeveloper Programmerだと、どうも仕様書をテクニカルなデザインやプログラムに落とす、日本だと昔のメーカー子会社でやるような職種のようだ。

またプログラマ関係の職種は前提として、ANZSCOの該当セクションに以下のように定義されている。
Most occupations in this unit group have a level of skill commensurate with a bachelor degree or higher qualification. At least five years of relevant experience and/or relevant vendor certification may substitute for the formal qualification. In some instances relevant experience and/or on-the-job training may be required in addition to the formal qualification (ANZSCO Skill Level 1).
よって何らかのプログラマのスキルを持つと認定されるためには、大卒かそれ以上の学歴が必要。5年以上の職務経験やベンダによるサーティフィケートがあるとその代わりになる。そして場合により、学歴と職務経験両方が必要、ということが分かる。

そんな感じで、自分の経験を照らしあわせて、それがSkilled職歴なのかどうか確認できる。ANZSCOはその最終確認先である。

■過去の職歴は学歴とRelevant!
NZで雇用されていなくても、申請時点以前の職務経験そのものもポイントになる。ただしそれは上述のSkilledな職種でなければならない。

これはPoints IndicatorのRelevant Work Experienceのセクションにあたるのだが、ここでRelevantとあるのは、学歴と職務経験との関連のことを指す。

移民局のwork experienceに関する用語説明を読んでみよう。
For your work experience to be recognised, it must be relevant to your recognised qualification or relevant to your offer of skilled employment (or current skilled employment) in New Zealand.
it must be relevant to your recognised qualificationとある通り、職歴は認定された学歴と関連していなければならない。

Skilled Employmentが、NZで就職してやっている仕事とその就職以前の学歴や仕事とがRelevantか、を問うているのと少し違うので注意が必要だ。

■非常に不足している職種も学歴とRelevant!
また、自分のスキルがNZで非常に不足しているものだと認められると、経験年数に応じてボーナスポイントがもらえる。

自分の職歴が「非常に不足している」かは、先にも挙げたSkill shortage list checkで検索できる。

さらに不足している職種の詳細は Long Term Skill Shortage List (LTSSL)と呼ばれるものにまとめられている。
Long Term Skill Shortage List
この長大なリストに全ての「不足している職種」の定義や、ボーナスポイントがもらえる条件が書いてあるが、どんな職種であれ大抵は
  • Bachelor(大卒)
  • 卒業後のRelevantな、3年以上の職歴
が条件である。ここでも職歴は学歴と関連する仕事でなければポイントにはならない。またSkilled Employmentと違って3年以上でポイント認定されることになっている。NZで不足してるスキルは優遇されるわけだ。

学歴と関連する(relevant)、卒業の(post-qualification)、というところが一つのポイントで、学歴と関係ない仕事に就き、キャリアを積んだ後で関連の大学院に通ったとしても、その職歴の年数はカウントされないことになる。

■Relevantに気をつけよう
そんなわけで、この職歴に常につきまとうRelevantという条件は、大学の勉強と関係ない仕事に就くことが珍しくない日本人には意外なハードルであろう。

例を挙げると、経済学部をこれから卒業する人がNZでITの仕事したい!と思っても、永住権を視野に入れるならお薦めできないことになる。Skilled Employmentのポイントにならないからだ。

同じように経済学部卒でITの仕事してました、みたいな人は、Relevant Work Experienceのポイントが貰えるか怪しくなってくる。

怪しいだけで絶対ムリと言えないのは、Work experienceの定義による。読んでみると分かるが、基本的に学歴と職歴は一貫してないとダメだが、他にも認められる方法があると書いてある。これについてはまた別途まとめたい。

そして「非常に不足している分野」となると、こういう抜け道が見当たらない。ITなどは該当の分野になるにも関わらず、経済学部卒とかだとボーナスポイントが貰えない可能性が高いように思われる。

もし学歴・職歴がRelevantでなくても「非常に不足している分野」ポイントを付ける方法があったら教えて下さいm(_ _)m

■Comparableとは何か
最後にもう一つ分かりにくいワード、Comparableについて。職歴Relevant Work Experienceの質問に、
Was the work experience gained in a comparable labour market or an area of absolute skills shortage?
というのがある。

訳すと「あなたの職務経験は、comparable labour marketで得たものか、あるいはabsolute skills shortage分野のものですか?」となる。

この comparable labour marketとは何かというと、NZの労働市場に匹敵する労働市場ということになる。要するにNZで要求されるようなスキルが必要とされない国でIT職でした、と言われても、ひょっとしてそれってExcel使えるとかそんなレベルなんじゃないの?というところを疑っている、ということなのだろう。

では日本はどうなのかということなのだが、Comparable labour marketのリストに日本は入っており、大丈夫である。

↓で確認できる。
Comparable labour market
また上の質問にabsolute skills shortageとあるように、Comparableでなくても、「非常に不足している分野のスキル」があればポイントが認められる。ITはその分野の一つになる。↓の20.が詳しい。
ニュージーランドの国家資格と永住権ポイント
ただ、上に書いたとおり日本の職歴はNZとComparableとなっているので、こっちに認定されなくてもたぶん大丈夫だ。

■ポイントを確認したら
ポイントを確認して、基準値(2016年11月現在160ポイント)を超えていたら無条件に永住権の本審査に進めることになる。まずはEOIを出して、IELTSのスコアは取得済か、書類集めをどうするかなどいろいろ確認することが増えて、にわかに慌しくなるだろう。

ちなみに基準値は最近高くなった(以前は140ポイント)が、それなりに日本で職業経験のある人で、NZで同じような仕事に就いていればそれほど厳しくはない。NZでの雇用がなくても、ITなど「非常に不足している」職歴が10年もあれば基準値は超えるのだが、問題はあの「関連のある(Relevant)」の壁であろう。あれのせいで職歴が認められないと、一気にポイントは下がる。

また基準値を切っていても100を超えていればダメ元でEOI申請することはできるらしいのだが、NZで就職していない場合、ほとんど受からないようだ。なのでポイントが足りない人は、どうやってポイントを稼ぎ、基準値を超えていくか対策せねばならない。

その辺についてはまた次回以降、書こうと思います。


関連リンク:
前回のエントリ:ニュージーランド永住権、最初の一歩を踏み出すための基礎知識――これからNZ移民の話をしよう(1)
独立志向で、学歴と仕事が無関係な日本人でも諦めるな!あの手この手で加算できるニュージーランド永住権ポイント――これからNZ移民の話をしよう(3)
通学と恋活と就職活動、長期戦でニュージーランド永住権ポイントを積み増す――これからNZ移民の話をしよう(4)
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ニュージーランド永住権、最初の一歩を踏み出すための基礎知識――これからNZ移民の話をしよう(1)



NZ南島を旅して以来、NZ熱がまた復活してきたわたくし、なんとか永住権を取れないかあれこれ考えている。日本びとがNZびととしてバリで田んぼ、なんて素晴らしいのだろう!(妄想)

今も心に鮮明に残るNZ南島
旅先で出会った、NZで永住権を取られた方にお話を聞いたり、自分でいろいろ調べたりしたので、忘れないうちに記録しておこうと思う。
  • 2段階ポイント制
  • 意外と知られていない申請費用
  • Official ツールを使いこなす
  • 忘れちゃいけないIELTS
といったことについて書いています。

とりあえずこれだけ知っておくと、申請に向けて具体的な第一歩を踏み出せる(はず)。

■NZ移民は2段階ポイント制
よく知られてると思うが、NZの永住権はポイント制。NZに貢献できると思われる人が高ポイントを取れて、ポイントが高い人から順に永住権をもらえる。

また申請は2段階で、EOI(Expression of Interest、関心の表明)と呼ばれる第1段階でポイントを自己申告し、そこで合格すると本申請に進める。本申請では、EOIで自己申告したことを書類を集めて証明していく。もちろん証明できないと不合格だが、最近取った人いわく審査官は結構親切で、親身に相談に乗ってくれるらしい。

EOIは自己評価したポイントが100点以上であれば出せる。140点以上だと必ず合格で、本申請に進める。セレクションごとに人数枠が決まっているので、140点以上の人だけでその枠が埋まらない場合、140点未満の人たちの中で、

NZで仕事がある→不足してる分野のスキルがある→それ以外

の順で選ばれるという。↓が詳しいが、「それ以外」で選ばれることはまず無さそうだ(^_^;)
仕事を探す(その3 非常に技術者が不足している分野) - ニュージーランドで働くアナリストプログラマの日記

■申請はお金がかかる
永住権の申請は、単にお役所に書類を出せばいいというものではなく、お金がかかる。

聞くところによると
  • EOIで$500
  • 本申請で$1,800
くらいかかるとのこと。

しかし、日本はNZとビザ申請費用につき協定を結んでいるようで、日本人がNZ現地ではなく日本から申請する場合、無料になるみたいなのだ!!

このオフィシャルサイトのツールで↓で調べることができる。
Find out here where to lodge your application and how much it is going to cost
これで日本人が技能移民申請する値段を検索すると、JPY 259,200 とか出てきてとりあえず吐いちゃいそうになるのだが、その上に
Citizens of Japan do not have to pay the fee or immigration levy below if the application is made outside New Zealand. (日本人がNZ国外から申請したら、このお金はかからないよ)
とか出てて天使が舞い降りた気分に!!

日本でのNZビザ取り扱いは大使館ではなくVFS Globalという専門の業者がやっているのだが、そのHPで見ても、
New Zealand has a bilateral fee waiver arrangement with Japan meaning that for Japanese applicants only applying for any type of visa offshore, there is no visa application feehttp://www.vfsglobal.com/newzealand/japan/permanent_resident_visa.html
とか書いてて、要するにこの業者に払う手数料5,400円だけで申請できそうなのである!

いわゆるオフショア申請と呼ばれているものなのだが、申請はオンラインなのでどうやったら日本から申請したことになるのか不安になる(^_^;)

まだやったことがないのだが、どうもオンラインで申請する際、どこから申請してるか答える欄があるらしい。

ちなみにこの無料になる申請というのがEOIだけを指すのか、本申請も含むのかは不明。しかしEOIは不合格だったら単にスッて終わりなわけで、$500か5,400円かは激しい違いである。

本申請に進んだ時点であれば基本的に書類を揃えれば永住権はもらえるわけで、そういう確実なリターンがあるなら所要のコストを支払うのはそう抵抗はないだろう。

■Points Indicatorでポイントを確認する
移民局のWebサイトでは、永住権に関わるいろんなツールを提供している。

ネット上にいろいろ情報は落ちてるものの、Officialなのはもちろんここだけなので最終確認に必ず活用したい。

中でも絶対に使うのが、EOIで申告するポイントがどれくらいになるか確認できるツール、
The Skilled Migrant Category Points Indicator
である。

ここで質問に順に答えていくと、自分がどれくらいのポイントになるか確認できる。また、質問に答えるための情報も、ここからリンクが張られている。

ちなみにOfficialサイトでは、毎回のセレクションで永住権を獲得した人の情報も公開されている。

最新(2016年3月末)では↓らしい。ちなみに140点未満では、NZで就職してない人の合格数はゼロ( ̄▽ ̄
NZでもニートへの風当たりは厳しいのであった(^_^;)
New Zealand Residence ProgrammeFortnightly Selection Statistics - 30 March 2016

■IELTSを忘れずに
ところで学歴やらスキルやら以前に、NZで生きる以上、英語は当然の前提である。

NZは英国移民の国であるので、IELTS という語学テストのスコアが必要となる。EOIか本申請か分からないのだが、合格後4ヶ月後にIELTSのスコア提出を求められるという。

このIELTS、↓にある通り非常に高額で、なんと25,380円もかかる!ニートをなめてるのかと小一時間(略
お申し込み | IELTS | 公益財団法人 日本英語検定協会
試験内容はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4種のテストがあり、4つ合わせた試験時間は約2時間45分。スピーキングだけ別の日で、試験官との1対1のインタビュー形式という、日本人には非常にヤな感じのテストである(^_^;)

永住権についてお話を聞いた人は「ファッションについてスピーチして」とか言われ、まったく興味ないので困ったという(笑)俺だったらバリの貧乏服の話するかな(笑)

そして受験生全員に1対1のインタビューなどという方式なので、このものすごい価格になるのであろう。まったく余計なことを。。( ̄▽ ̄

またアカデミックとジェネラルの2種類があり、
”移住申請をされる方は、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験することが一般的です”http://www.eiken.or.jp/ielts/test/
らしい。

■初めの一歩!
そんなわけでNZ永住権、ここまで調べたらとりあえず具体的な一歩を踏み出したい。
  1. The Skilled Migrant Category Points Indicatorでポイントを確認する
  2. ポイントが足りなそうな場合どうするか対策を考える
  3. IELTSを申し込み、勉強を始める
といったところになると思う。1.で自分のステータスを確認する方法については第2回第3回で、2.の対策については第4回で書くので見てもらえればと思う。

ちなみに自分はIELTS、↓を買いました。模擬試験問題集みたいな感じで、実際のテストの感じが分かるかと思います :)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
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関連リンク:
Relevantな仕事とは?永住権ポイントの要、職歴ポイントの謎を解く――これからNZ移民の話をしよう(2)
独立志向で、学歴と仕事が無関係な日本人でも諦めるな!あの手この手で加算できるニュージーランド永住権ポイント――これからNZ移民の話をしよう(3)
通学と恋活と就職活動、長期戦でニュージーランド永住権ポイントを積み増す――これからNZ移民の話をしよう(4)
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2016年11月3日木曜日

多拠点居住と格安ハウスでニュージーランドにプチ移住!バリ-NZのホットコネクションが未来を切り拓く、かもしれない話\(^o^)/



最近信用できるNZの不動産屋を教えてもらった。
たぶんその人が家を購入するときお世話になったところだと思われる。

そこで不動産をいろいろ検索してると、とっても高いイメージのあるNZの土地や家が、エリアによってはそうでもないということに気付く。
むしろ安いところもある。

人気の街、クイーンズタウンでは家は簡単にかかってしまう、が。。

そして安いエリアもNZなので基本的に年々高くなっていくんではという気もする。

ということは安いエリアに住んでキャピタルゲインを得ながら暮らすということができるんではないか。
また寒い冬に東南アジアに脱出すれば平均コストは激安になるのではないか。

と思ったのでいろいろ考えてみた。


■土地の安いNZ地方エリア

NZも地方のエリアに行くと土地が激安である。

そういうちょっと外れのエリアでモバイルハウスで格安生活したりなんかすると、NZとはとても思えないコストで暮らすことが現実にできるように思う。

激安の地方都市

例えば南島の南端の都市、インバーカーギルにはこんな土地がある。

>> http://harcourts.co.nz/Property/671822/IV27247/37-Lithgow-Place-East

$27,500で655㎡。NZ$27,500≒210万円!

日本だと100㎡でも広い部類に入るわけで、600㎡超でこの値段というのははっきし言ってめちゃめちゃ安いのである。
立地も町中に近くて、誰も来ないような僻地というわけでもない。

インバーカーギルは海もあるし、南島南部は本当に自然が美しいところなので夏場など最高であろう。

>> ニュージーランド南島のハイライト!南部エリア周遊をプランする
絶景のミルフォードサウンドも近い


土地を押さえて格安生活

これで100万円で作れるモバイルハウスとかに住んだら、最初に300万円の投資は必要としても、自動車税の1,800円/月だけで住んでいけるかもしれんわけです。

もちろんNZなのでキャピタルゲインも狙える。

>> NZで1ヶ月の生活費、家賃込みで4万円?!ニュージーランドでお金をかけずに暮らす方法
土地さえあればモバイルハウスを置ける

あるいは移住を目指してポリテクで学歴をつけたいなどで長期に学生やったりする場合に、不動産投資も兼ねて買って住んでいれば、卒業する頃にはおそらく値上がりしている。


>> ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた


これがオークランドだと絶対に1~2千万は下らないと思われるので難しいのだが、地方ならまだまだチャンスもやりようもあるのだ。

■寒い冬はバリへ脱出

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ちなみにインバーカーギルがなぜそんなに安いかというと、やはり寒いところだからというのが大きい。
NZは南半球なので南に行くほど寒く、南端となるともうちょっと海の向こうは南極という感じだ。

気温は夏でも23℃くらいというからかなり涼しい。冬は相当厳しいだろう。

しかしNZと同じ南半球には常夏のバリがある。
多拠点に居住すればいろいろ一気に解決するのだ!

冬は常夏の楽園バリへ

というわけでわたくしの目指す多拠点居住のメリットがここで生きる。

モバイルハウスでは厳しい冬も、誰かに格安で貸して冬は暖かいバリへ旅立つという技が使えるのだ!!

なにしろ真冬のバリは一年で一番涼しくからっとしたベストシーズンなのだ。

極寒のNZを尻目にバリでリゾート♪

しかも自分はバリに住めばローカル暮らしを確立しているので、ほとんどタダで生活することができる。

>> バリでの生活費を公開してみる 
>> 治安+ローカル生活+高金利=楽園バリで夢の利子生活?!


半年NZ、半年バリ

ちなみにNZの永住権をもし取るとすると、最初の2年間は必ずNZ国内に半年以上滞在しなくてはならない。
しかし年の半分をバリにしておけば、居住コストも最低限で済むのだ。

借りてくれる人がいれば、冬の間貸してもいいよね。

そんなわけで調べれば調べるほど、独立志向で収入が不安定でもNZ暮らしは現実的に可能なのだと思えてくる。

これで共同して投資したりしたらほとんどノーリスクである。

まじで誰か、一緒にやりませんか?(^o^


NZで格安生活する方法について考えてみたよ(・∀・)

1ヶ月の生活費、家賃込み4万円?!ニュージーランドでお金をかけずに暮らす方法
ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた


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1ヶ月の生活費、家賃込み4万円?!ニュージーランドでお金をかけずに暮らす方法



資本主義が終わってゆく国に生まれたものとしては、次の時代を創りだすにはやはりお金に頼らない暮らしを立てなければならない。

全員ではないが今よりかなり多くの人がそうしないと、社会は沈む。
ややこしい話はここでは書かないが、それ以外の未来はない。本当にない。びっくりするくらいない。

みんなが自分を生きる中で自然とそうなればいいと思うし、そうなると思う。
それはすべての先進国が切り開かねばならない道なのだ。

とはいえ、豪やNZはひょっとすると、今の暮らしを一番延長できる国かもしれない。

就職する人なら問題ないかもしれないが、外国人が入り込んで、独立して、お金をかけない自給的な暮らしをするとなると、NZではかなり工夫しなければならないように思う。

やはりNZでは近代的なライフスタイルで生きていくしかないのだろうか?
自然は美しいものの、新しい生き方はここでは難しいのだろうか?

ということを今回考えてみます :)


■ニュージーランド郊外の生活費は格安?!

なにしろNZでは500mlの水が$3とかする!
そのカネを稼ぐ生き方が基本的に求められている。

とは言え自炊すれば食費はそんなにかからない。

問題は住居費で、旅の間も最安ホステルばかりだったが、それでも大抵1泊2,000円を超える。

「だから移住したいけど、自分は生き方的に難しいと思うんですよ」と、知り合ったNZ永住者の方に話してみたら、そんなことはない!と知り合いの方のところに連れて行ってくれた。

そこは都市部から車で1時間ちょっとくらい離れた郊外。
その辺まで行くともう町はなく、農地や牧場が広がる自然豊かなエリアとなる。

そういうところにはキャンプ場やファームステイのようなものがあり、場合によってはものすごく安く滞在できたりするというのだ!

美しい郊外のファームステイ

■ファーム&モバイルハウスで未来のニュージーランド生活

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都市部から車を1時間くらい飛ばした郊外にはファームが広がり、そこには田舎暮らしをしている人たちがいる。

そこでは町と滞在のコストが全然違う。
さらに家ではなくテントやモバイルハウスだと、さらに居住コストは低くなる。

ここでは


  • ファームの一画を借り
  • モバイルハウスで住む


場合にかかるコストにつき考えてみる。

郊外のファームステイという選択肢

というわけで今回連れていってもらったところでは、テントとステイ小屋が点在するファームステイ。
その一角に、モバイルハウスを用意して住んでいる方にお会いした。

かっこいいぜモバイルハウス!

このモバイルハウス、日本円にして100万円くらいで作れたという。
アーティストの方なので塗装は自分でしたらしい。

キッチンが中にあり、2階(あるのです)にはベッドルームもあって大人が2人ふつうに寝れる。詰め込めば4人はいける( ̄▽ ̄

ここの滞在費がいくらかは分からないのだが、シャワーなどの設備付きキャンプ場なら1泊$10くらいからあるので、それに準じる値段なのかもしれない。

そしてこういうところは都会から隔絶されて人手を必要としているので、ファームやらの手伝いをすることでさらに安くしてもらうことも可能だ。

ファームステイのコスト

実際、ここもウーフを受け入れていて、ウーファーさんは1日2時間の労働でテントに無料滞在しているのだ!

なので1泊がキャンプ場と同じ値段だとして、


  • 手伝いで2割(オーナーとの関係や働く時間次第で実際はもっと安くなることもあると思う)安くなり
  • 長期滞在なのでその割引で1割引きになる


と仮定しよう。

すると

$10×30日×0.8×0.9=$216

NZDなので今(2016年春)のレートで

$216×75=16,200円/月!

多めの見積もりだが、それでもこれは都市でホステルに住む数分の1の値段なのである。
フラットシェアでも、これくらいは半月もたずに飛ぶんじゃないかな。

モバイルハウスのランニング・コスト

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では最初に投資してモバイルハウスを手に入れたとして、ではそこから先のランニング・コストはどうなるのだろうか。

光熱費、ネット代、電話、水道、ガス、、上記の家賃を別にしても、ライフライン系のコストはいろいろとかかる。それ以外に車のガソリン代も必要だ。

水道代

バリなら(渡航費やビザ代を別とすれば)家賃も何もかもひっくるめて1万円台で済むのだが、さすがにNZではそうはいかない。

まず家賃に含まれるコスト。
ここは料金に水代は含まれている。

水道も使えるみたいだが泉が湧いているのでそこから無料で汲んでこれる。
なんと素敵なんでござろう。

ネット代

ネットもネット小屋があって、もし滞在費に含まれるなら無料だ。
ちなみにネット小屋にはPCも置いてあるしWiFiもある。

これはどこのファームステイでも現実的と思われるので、ネット代も込とする。

電気代

モバイルハウスにソーラーを置いて蓄電しておけば、小さなハウスの電気くらいは賄える。
よって電気代は初期投資に含まれることになる。

NZの日差しに輝くソーラー!

ガソリン代

すると追加でかかるのは車のガソリン代、そして電話とガスボンベである。
こればかりは毎月家賃とは別に払うしかない。

まずガソリン代だが、普通に毎日使う人で$100/月くらいみたい。


物価指数:ニュージーランド情報満載!ニュージーラバーズ[NZLovers]


↑はほぼ毎日どこかに乗り回すようなイメージだが、モバイルハウス生活だと最低、週1回往復2時間ドライブして町のスーパーに買い出し、あとはご近所さんとこに遊びいくとかそんな感じだろうか。

不便な場所なので、多めに買い出しして地元で売ればガソリン代くらいは稼げるかもしれない。

ちなみにワンガヌイで格安ツアーに参加したら、ドライバーの女性が個人でやってるやつで、新聞や食材を山間の人々にデリバリする仕事と並行でやっていた。
そして俺も手伝った(笑)そういう需要はあるのである。

あるいは買い出しを助け合えば買い出し回数は激減できる。

というわけで節約してガソリン代は$60=4,500円/月で想定してみたい。

携帯代

ここを見ると携帯はプリペイドのSIMで$8~。
だから$10も見とけば十分かな?


NZ携帯電話情報|ニュージーランド留学センター


ガス代

ここを読むと、ガスでの冬の暖房には月$40くらいかかることが分かる。


”10キロのガスを補充して約30ドルで上手く使うと3週間程持ちます”(http://blog.jtb.co.nz/archives/66149922.html


ここは普通の一軒家のようなので、モバイルハウスならもっと少なく済むかも。
なので$30と見積もって約2,250円。

しかしせっかくこういう環境に住んでいるので、ソーラークッカー太陽温熱器を自作すればガスもほぼタダにできるのではないだろうか。

居住費まとめ

というわけで居住にかかる月あたりのお金は以下のようになる。

  • ファームステイ代:$216
  • 水道:ステイ代に込み
  • ネット:同上
  • 電気:ソーラー
  • ガソリン:$60
  • 携帯:$10
  • ガス:$30

計:$316だ。

これにプラスして、税金や食費がかかってくる。

■ニュージーランド生活費、忘れちゃいけない税金等

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モバイルハウスは自分のものなので家賃はかからないが、NZにも政府という犯罪組織が(笑)いて税金を取りに来る。

NZでは税金や社会保障費等はどの程度かかるだろうか?

税金

モバイルハウス暮らしの利点は、不動産でないので固定資産税がかからないことだ。

もちろん自動車税はかかるが、NZのしかも郊外では車はどうせ必須なので同じことである。

固定資産税はかからない

しかしモバイルハウスは不動産ではないので、固定資産税はかからないのだ!

こいつでいつでも牽引して移動できるのだ!

また、テントという選択肢もある。キルギスで見たボズュイ(ユルタ)は半日もあれば建つのに中は暖かく、これなら全然暮らせると思った。

NZでも何人も入れる大きな断熱テントは80万もあれば建てられるという。

大きなテントが森の中に(すてき)

テントも固定資産税はかからないのだが、これは一時滞在で使うからであって、たたんで動くことなくずっと住んでると不動産扱いになるかもしれない。

ただ行政も、こういう暮らしをしている人に無碍に税金徴収に動くことはないんではないかと思う。

自動車税

モバイルハウスであるがゆえにかかるのは自動車税で、自動車がないとハウスを持ち込むこともできない。

しかし自動車はモバイルハウスでなくてもNZでは必須なのでこれは必要経費だろう。

ここを見るとWOFと呼ばれる整備車検と税金を合わせて、6ヶ月ごとに$142.3かかるようだ。

ニュージーランドの車検WOF(Warrantof Fitness) /ニュージーランドドリーム

またそれとは別にRegistrationというのがあり、ここを見ると年に$178。

なんかすごい下がったらしいのと、モバイルハウスが同じ額かはまた分からないが、まあ参考値にはなる。


NZの車のレジストレーションが安くなる! - クライストチャーチ最高!/ニュージーランドブログ


通常より激安

固定資産税は南島の都市近くの住宅街(ローカルバス圏内)、1~2haの農地付き家屋といったパターンだと年間30万円くらい。

高級住宅街の一軒家とかだと100万くらいかかるという。
これがかからないのは本当に大きいのだ。

そして住民税だが、NZでは固定資産税がその代わりとなる。


ニュージーランドの税金|海外移住.com


ちなみにNZではこれに水道代が含まれ、上限はあるものの実質無料である。

1~2haで農業やってる人でも上限を超えたことはないらしいので、普通に暮らすだけなら絶対にお金はかからない。

よって固定資産税のかからないモバイルハウス生活は、WOFの$284.6=21,345円/年くらいしか税金がかからないのではないかと思う。約1,800円/月の計算だ。

社会保険料もナシ

日本だと住民税とは別に健保、年金も毎月かかる。
しかしNZはそのへんは全部税金でやっている。

だから永住権さえあればNZの医療は、特別なものでなければ無料。
年金も1円も払うことなく年齢に達すれば支給される。

子どもの教育も公立なら無料である。
永住権に人気が出るのも頷けるというものだ。

永住権がなければこの辺はえらい額になるかもしれないので、自前で保険に入っておくしかない。

■食費も抑えて格安生活

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住居があり、税金を支払ったら、後かかるのは食費だ。

キャンプ場は都市部から離れていることも多いので、オーナーが農場を併設していたり、近くに農場があったりする。

なのでそっちで農作業を手伝って野菜を分けてもらうなんてことはごく普通にできるはずだ。

獣避けに囲まれたキッチン・ガーデン(素敵)

自分は旅の間、スーパーで半額や最安のものを買ってホステルで自炊していたが、それを徹底すると1食$2を切ることができる。

NZのスーパーでもある半額食材。パスタなどは定価でも$1からあるので食費は節約可能。

朝なんてパンくらいしか食べないわけだし、食材をけっこうもらえるならなおのこと1食平均$2生活はまったく可能だと思われる。よって、


$2×3食×30日=$180

つまり月に¥13,500の計算となる。

■モバイル生活でニュージーランドの暑さ寒さをしのぐ

しかしNZの日差しは強く、夏場の日向はとても暑い。
そして場所にもよるが南島の冬は厳しく、都市部から離れればさらに寒い。

モバイルハウスの弱点は断熱であるので、これをどう凌ぐかが問題になる。

が、夏に関しては簡単で、要するに木陰に移動すればいいのである!
逆に冬場は寒いので日向にハウスを置く。

真夏でも木陰はとても涼しい

モバイルの面目躍如というところだろうか。

しかし冬の朝晩の寒さはハンパではないと思われるので、布団にくるまればなんとかなるのか、やはり暖房にけっこうかかるのか聞いてみたい。

しかしまた別で書いたのだが、一番簡単なのは冬の間、同じ南半球のバリに脱出することである!\(^o^)/


>> 多拠点居住と格安ハウスでニュージーランドにプチ移住!バリ-NZのホットコネクションが未来を切り拓く、かもしれない話\(^o^)/


暖房でめっちゃ金がかかるくらいなら、半年ソシアル・ビザで向こうに滞在すればいいのだ。
生活費がいきなり下がって、渡航費くらいは十分埋め合わせがきくはずだ。

あとは冬だけ北島にウーフで出るとか。。

要するに寒い時期に暖かいところに移動して、そっちでも自然と調和した暮らしをしていれば、余計なエネルギー代もかからないし、環境負荷の少ないライフスタイルも維持できる。

その間ハウスは誰かに貸し出してもいいよね。

■まとめ:ニュージーランド格安生活は可能だ!

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そんなわけで、


  • 永住権があり
  • 都市部から少し離れた郊外で
  • キャンプ場などに
  • おっさん1人で住み
  • モバイルハウスや大きなテントに初期投資する


という前提条件で考えると、結局トータルいくらの生活が可能となるのだろうか?

月4万円のNZライフ!

これまでの見積もりを表にまとめる。

分類
費目
¥(月額)
備考
家賃
場所代
16,200
モバイルハウスを置かせてもらう想定
光熱費・水道
水道
0
家賃込み

電気
0
ソーラーでまかなう

ガス
2,250
ガスボンベ充填$30/
通信費
ネット(家賃込み)
0
たぶん日に200500MBくらいの制限

電話
750
プリペイド携帯1台、$10
食費

13,500
$2×3×30
ガソリン代

4,500

税金
住民税
0
固定資産税に含まれる

固定資産税
0
モバイルハウスは動産

車検・自動車税
2,890
$142.3/6ヶ月+$178/12ヶ月





40,090


※1NZD=75円で計算

自分でも計算してみてびっくりしたのだが、実にひと月4万円程度で、あの高額大国NZで住むことが可能になるのである!!

ちなみに今(2016年4月)のNZの金利は年間で3%ちょっとくらいなので、2,000万円の預金があれば利子で生活できる。ねえよ( ̄▽ ̄

土地投資という選択肢

でもこれも別で書いたけど、もしも2~300万投資できるなら、土地を買って同じことを場所代ナシでできる可能性もある。

その場合、場所代がなくなる代わりに固定資産税が土地にかかってくるわけだが、キャピタルゲインが見込まれるので、それもまたなかなか魅力的だ。

そんなわけで聞きかじりを寄せ集めただけの皮算用ではあるが、実際にモバイルハウス生活されてる方にお会いしたこともあり、かなりの可能性でこれは実現可能だと考えている。

まとめると、NZ郊外格安生活では以下が可能となる。


  • NZの美しい自然の中で、次世代の生活を楽しむ。
  • 子どもが勝手に英語しゃべれるようになる。
  • 町でたまにバイトすれば時給は最低で1,200円くらい。
  • 社会福祉も手厚い。


いろいろ、夢が広がりませんか?^^


バリとNZの2拠点居住、土地投資とかも考えてみたよ

多拠点居住と格安ハウスでニュージーランドにプチ移住!バリ-NZのホットコネクションが未来を切り拓く、かもしれない話\(^o^)/
ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた


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