2021年3月30日火曜日

熊本で学んだ、たんじゅん農法の太陽熱養生処理~営農畑編~



たんじゅん農法の太陽熱養生処理は、営農レベルの畑でもワークしている。

生産された野菜は例えばイタリアン・レストランのヴィーガン・コースなどになったりする。


食べてみると分かるが、たんじゅん野菜を使ったメニューは味・香り・食感すべてがレベルアップして本当に美味しい。

こうしてビジネスに安定供給するとなると、それなりの規模や手間が必要となる。

生産用の畑では以前まとめた家庭菜園と様々なことが異なるので、そのへんを今回まとめてみたい。


■規模の大きなたんじゅん畑

規模が大きくなっても、家庭菜園と大まかな流れは変わらない。

ただ大きな規模の、生産用の畑では、

  • 有機物の量
  • 機械化

が特徴だったように思う。

草を置いて耕うん

営農されている畑では、どこも砕いた廃菌床だけでなく、枯れ草を大量に入れていた。

ここの畑も廃菌床を敷いているのは家庭菜園と同じ。


ちなみにかなり分解が進んで土になってるので肥料分が多いかも、とのことだったが元々は砂のような土だったという。

ここに草を敷き詰める。


この草の量!

そして耕うんするとわかるが土が砂のようだったというのが信じられない黒さだ。


トラクターも大型で搭乗できるタイプである。

溶液を散布

溶液も容量が大きいのでこの大きさのタンクとなる。


もちろんジョウロではムリで散布機が登場。


同じ場所に計3回散布。
溶液は1/3くらい余っていたと思う。


家庭菜園と、耕うんと溶液散布の順序が逆になっている。

散布器でまんべんなくまけるので、それなら順番はどっちでもいい?のかな?

マルチャーで透明マルチ養生

そしてさらに新登場のマシン、マルチをかけるマルチャーだ。


こんな感じで畝を立てながら同時にマルチをかけてゆく!


家庭菜園で手作業でマルチングしていたのと比べたら、本当に圧倒的な短時間でマルチがかけられてしまう。


この面積を手作業でマルチ掛けたらと思うとめまいがするよね(^_^;)

その後の作業

ここは4月にピーマンを植える予定で、マルチを剥がして苗を植え、草マルチするという。

作業をしていたのは2月後半で、スピード重視ですぐ温度が上がる透明マルチなのかもしれない。
また透明は芯まで温まるという。

なおここに限らずたんじゅん畑が高畝にしているのは水はけを意識している。

さらにここの畑は通路にも草を詰めるらしい。
根が通路にもくるので、そっちにも効いてくるし、終わった後すき込めるので次が楽とのことだった。

高畝のほうが多く草を詰められるっていう意味があるかな?とも思っている。

なおここの畑では

  • これまで面養生はしていない
  • 1.5mの幅広マルチ養生はやった

らしく、その上で今回の養生処理をしてどうなるのか?もポイントだ。

その後を激しく見てみたいわたくしである。

■その場の草を使って有機物に

上の畑は堤防の草を刈ったものを敷き詰めていたが、空いている畑に置いていたその堤防の草が根付いて自生した畑もあった。


これは刈り尽くして枯れさせればやはり有機物として使える。

ハンマーモア登場!

もちろんこの広さをカマや草刈り機で刈るわけではない。

そこで出ててくるのがこのハンマーモア。


下についているプラプラしたのを叩きつけて草を刈る。


まあ実際、鼻歌交じりでこの面積をやれるわけです。


刈り尽くしたら枯らした後で耕うんして土とかき混ぜる。


これ草刈り機でやったら1日仕事、と言ったら言い過ぎだろうか。

緑肥でもOK

通常は畑を稼働させないと収入にならないのでやらないが、土作りだけを考えるなら1年かけて養生処理するという手もある。

その場合、

  • まず面養生
  • 養生を途中で剥がして、ある程度改善した土でソルゴー(緑肥)を育てる
  • それをすき込んでさらに面養生
  • マルチで養生

みたいなことが考えられる。

ソルゴーは1mくらい?であれば上の手押しのハンマーモアでなぎ倒せる。

最大に伸ばすと2mも行くので、トラクターに付けたモアでないとムリになるが、そういうのがなければ途中で切ってしまってその場に置いておけばいい。

■その他の畑

上記以外にも養生処理にはいくつもパターンがあり、畑の状況ややる人によって微妙にすることは違う。

上記のピーマン予定地以外では以下のような畑があった。

作付けスケジュールに合わせ微調整

営農に使う畑では、市場に合わせた作付けスケジュールがある。
それに合わせて土作りの作業も影響を受ける。

ここはダイコンの収穫を終えた2月中頃の畑なのだが、


ここは薄く菌床をまき5~6月までマルチもしくは面で養生の予定だという。

ここの草を敷いたが、これは比較的分解の進んでいない新しめの草を入れた。


養生に取れる期間が長いので、ほぼサラの草を入れるという。

作付けするときに、有用微生物の活動がピークになるのを狙うわけだ。

ちなみに春の養生は春分の日を越えて始めるとなぜかダメらしい。

また畑の予定によって、分解の程度の違うものをわざと混在させることもある。
そのほうが順に分解が進み長く効く可能性がある。

8月のじゃがいもに向け2回養生2回するという畑もあり、畑の状況と営農の都合でこのへんの微調整は無限にあるようだ。

夏場の養生処理

近隣農家さんでもけっこう養生処理はされており、夏を狙って作業されたところもあった。

その農家さんでは、

  • 夏8月、雨の日の前日に
  • 菌床、草、溶液を仕込み
  • 3週くらいビニールハウスの透明シートで養生

という感じ。

暑く積算が稼ぎやすいので、養生が3週と短いのが特徴に思う。

広さは2~3畝らしく、雨の日を狙うのはBLOF理論が水を大量に入れるのと同じで、微生物を雨で地中奥に送り込む意味がある。

この農家さんによると養生処理はやはり夏が温度高くていいらしく、2週間でいいという人もいるという。

ちなみにビニールハウスのビニールは古くなったものをお金をかけて廃棄しているので、タイミングが合えばタダでもらえるらしい。

■土と営農

というわけでたんじゅん農法の土作りは、家庭菜園でも利用可能だしある程度以上の規模の営農でも適用可能という懐の深いものだった。

養生処理で改善した土の効果は、作物を健康かつ美味しく育てるというだけではない。

例えばダイコンは状態のよくない土に触れると割れる。
売り物としてはあまり見栄えの良くないものとなってしまう。

またモコモコした土は作業効率も違う。
根菜やタマネギなどに顕著だが、引き抜く労力が圧倒的に変わってくるのである。


そうして獲れた、強く、見栄え良く、風味も最高の野菜は市場に出て最高の食に生まれ変わる。


営農上の労力=コストが削減でき、最高級の食ヘとつながる=単価確保、たんじゅん農法のビジネス的な可能性も垣間見た今回でありました。


✓クルンノウエンのたんじゅん野菜はここで!

今回お世話になったのは、熊本県荒尾市のクルンノウエンという農園さん。
産直やレストランにも野菜を卸しているが、実はFacebookで個人向け販売もやっている!

>> クルンノウエン お買いもの広場  

自分も食べさせてもらったが、味、香り、そしてキメの細かさとすべてが違う!のでとにかく食べてみてほしい! \(^o^)/



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