新興国の、特に陸路の国境はワイロを要求する役人が後を絶たない。
ベトナムも国境により、残念ながらそういうことが起こる。
同時にクリーンな、何も要求してこない国境もある。
なので、自分が使いたい国境がダーティかクリーンかを知っておくと、どこから入国するか検討するのに役立つ。
今回はこれまで自分が使った国境がどうだったか、実際のところをレポートする。
入国にどこを使うかとともに、どうしてもダーティなところを使うときに気合を入れる(笑)上で参考にしてほしい。
■ベトナムのプロフェッショナルな安全国境
まずクリーンなほうのベトナム国境から紹介したい。以下の国境ではきちんとプロフェッショナルに仕事をしてくれてワイロもまったく要求してこない。
他の国境もこういう人たちのプロ意識を見習ってほしいと切に願う。
プノンペン-ホーチミンの窓口、モクバイ
陸路では一番大きいと思われるカンボジア/ベトナムのバヴェット/モクバイ国境。
カンボジアのプノンペンからホーチミンのファングラオ通り(バックパッカー通り)へ国際バス(←今はめっちゃ値上がりした)が出ており、使ったひとも多いんでないだろうか。
ラタナキリ-プレイク、高原の国境ル・テイン
同じくカンボジア/ベトナムの国境、オヤダヴ/ル・テイン国境もクリーンだ。
カンボジアの高原ラタナキリからベトナムの高原プレイクを結ぶ国際バスがある。
若い入国審査官がごく普通に処理してくれ、まったくワイロ要求なく通ることができた。
なおカンボジア側はかなり長くかかった。
何も要求はされなかったが申し出を待ってた?のだろうか。
わからないけど。。(^_^;)
■ワイロの相場は5万ドン、要警戒のダーティ国境
さて問題のダーティ国境。
これらの国境では$1~2程度のワイロを当たり前のように要求してくる。
もう2023年というのに、いまだに飽きずたゆまずやってるのである。
粘って拒否すると諦めることが多いのだが、それも事前の心構えが必要というもの。
交渉が必須と覚悟して臨んでほしい。
ベトナム中部とラオス南部の国境ラオバオ
フエやダナン等、ベトナム中部からラオス南部の町サワンナケートを国際バスが運行している。
このバスが通るのがベトナム/ラオスの国境ラオバオ/デンサワンで、このベトナム側、ラオバオ国境が5万ドンのワイロを要求してくる。
やってくるかもな~と思ってマジメそうなおじさんのブースに並んだのだが全然ダメ。
パスポートにお金を挟んでないと、パスポート持って別室に行ったり他の審査官と何やら話してみせたりという
パスポートにお金を挟んでないと、パスポート持って別室に行ったり他の審査官と何やら話してみせたりという
謎の三文芝居
がまず始まる。
お金入れるの忘れてるでしょ?
難癖つけちゃうぞ?
というプレッシャーなのだと思うが、しれっと待ってると最終的に戻ってきて、ごくフツーに、当たり前のように、
スタンプ代5万はどうした
みたいなことを言ってくるのである。
まるでこっちが間違ってるくらいの言い方で、どんなけ当たり前に毎日やっとんねんと思う(ーー
押し問答の末ようやっとあきらめ、スタンプを押したパスポートを返してくれて出国成功。
なおラオス側はまったくクリーンで、週末だったので1万キープの手数料(合法)だけ払って入国できた。
ラオバオの北、カウチェオ国境
ラオスの東部ラクサオからベトナム北部ヴィンに抜ける国際バスが使うのが、ナムパオ/カウチェオの国境だ。
ここもラオス側の出国はスムースで、平日なら手数料もなし。
しかしてベトナム入国では、やはり5万ドンのワイロを要求してくる。
いやダメだよノー、ソーリーソーリー、、と断ったら
「いやソーリーソーリーって。。」
と呆れやがるという(ーー;;
ここもめっちゃ後回しにされながらなんとか切り抜け払わずに通過。
後から来たやつはパスポートにお金を挟んでいて非常にスムーズに次々処理( ̄▽ ̄
10人以上は抜かされたと思う。
冬のベトナム北部は寒くそのうえ雨の日で、国境抜けた先の食堂で温かいフォーを食べて本当にホッとした僕様であった。。
ベトナム・カンボジア南部の国境ハティエン
この国境はベトナムのリゾート・フーコック島とカンボジアとを行き来するとき使うと思う。
自分はベトナムからカンボジアに入国したが、ベトナム側は何の問題もなし。
しかしてカンボジア側で謎の$1が要求される。
プレクチャク(カンボジア側)では、審査官は(なんか時間がえらいかかるものの)何も要求はしてこない。
しかしその後Quarantine(検疫)で写真を撮られ、コロナ対策?みたいな黄色い紙をくれるのだが、そいつがしれっと$1だと言ってくるのである。
へっ?ノーノー!と笑顔で言ったら向こうも苦笑して終了。
まあベトナム中北部の国境に比べたらマイルドなんでOK、、なわけあるか最初からスンナ( ̄▽ ̄
なお自分はビザを持っていたが、アライバルビザを取る場合$30なのに$35請求するとかもあるらしい。
この国境ではカンボジア側に注意!である。
どこまでも下手に(ーー;;
そんなわけで上記に挙げた一部国境では入国にも出国にも、もはや文化と化しているワイロ要求がある。
特にベトナム国境はもらうのが当たり前と思っているので本当にしつこい。
何度も何度も何度もノー、お金ない、を困った顔をして繰り返し、なんとか払わずに出入国に成功したが、審査官のおっさんたちの
しょうがないやつだな
という呆れ顔が忘れられない(ーー;;;
とは言え出入国に絶対の権限を持ってるのはあちら側。
うまいこと顔を立て、穏便に粘って拒否するしかないと思う。
まったく。。(ーー
■その他のベトナム国境:Google Mapのレビューを参考に
自分の使う国境がどんなところかは、Google Mapのレビューが参考になる。
自分も事前にチェックして、ヤバそうなところは気合を入れて行ったものである。
以下では自分は実際に使ってないが、レビューを見る限り大丈夫そう?なベトナム国境を紹介しておく。
なお今は大丈夫でも将来ダメになるかもなので、最新のレビューを常にチェックするのがオススメです。
ラオス南部からベトナム中部へ、チャロ国境
ラオス南部からベトナムの中部ハティンやドンホイに抜けるときに使いそうなのがチャロ国境だ。
最近のレビューを見ると特にワイロの問題はなさそう。
前述のカウチェオとかも昔はそんなことなかったみたいなのだが、、
ラオスの高原からベトナム北部、ナムカーン
ラオスの高原ポーンサワンからベトナム北部ヴィンに出ることができる。
この際に使うと思われるナムカーン国境も、レビューを見る限りOKそうである。
ウドムサイ-ディエンビエンフーはタイチャン国境で
ラオスの内陸ウドムサイからはベトナム北西のディエンビエンフーに出られる。
さらにハノイまでつなぐバスもあるとか。
ベトナム北西部は同国最後の貧困地域らしく、ディエンビエンフーが一番辺境らしいので一度見に行ってみたいと思っている。
それはともかく国境はタイチャン。
ここも特に問題のあるレビューは見当たらなかった。
そんなわけでベトナム陸路国境、中北部の一部が危険地帯のように思う。
向こうはもらうのが当然と思っているので、とにかく粘って突破してください(^_^;)
というか空路で入ればこんな苦労もないのだが、東南アジアを周遊するなら陸路も絶対使いたいもんねえ。
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