ヨーロッパの田舎というのはなんというかリアル・ドラクエワールドで、歩き回ってるだけで楽しい。
しかし問題は安宿。
スロバキアでは首都ブラチスラヴァ以外でホステルがほぼ見つからない。
なので地方エリアでは基本的に宿は20ユーロ~という、ニートには地獄の価格を強いられることになる。
※このひとはカンボジアで1泊2ドル宿で生き抜いています
とは言え探せば10ユーロ台の安宿もなくはない。
また実はそういう宿は家族経営なことが多く、ものすごくアットホームな良い宿が多い。
今回はスロバキアの地方で実際に泊まった、とても親切で素敵な安宿についてレポートしたい。
■ブラチスラヴァ以外はホステルがない?スロバキア
今回放浪したスロバキア北部の町と見どころは以下の通り。そしてこの3つの町でホステルは1つもなかった。
その後スロバキア第2の街コシツェに抜けたのだが、そこも都市なのにホステルは1軒だけ。
しかもそれほど安くもなく、北部の安宿のツインルームとほぼ同じ価格だった。
しかしスロバキアの田舎のひとというのはものすごく親切で、言葉も通じないなか、本当にいろいろと気にかけてくれる。
どこも1人か2人という少ない人数で部屋や施設を清潔に保ってくれている。
ひとのよさもあいまって、居心地の良さはすばらしかった。
■ブラチスラヴァより高い!ルジョンべロクの宿
自分はチェコからスロバキア北部に入り、まずルジョンべロク(Ružomberok)という町で1泊した。
ちなみにFLIXBUSで来れます。
この町は自分が滞在した北部の町で1番安宿が無い町で、首都のブラチスラヴァよりも滞在コストがかかる。
ので、自分は1泊だけで脱出しました。
世界遺産の村、ヴルコリニェツ訪問の拠点
ルジョンべロクに来たのはヴルコリニェツ(Vlkolínec)という世界遺産の村を訪れるため。村にはルジョンべロクの町なかから市バスで20分+山道歩きを30分くらいするとたどり着ける。
ちなみに自分は通りがかった車が向こうからヒッチハイクさせてくれてチョー楽ちんだった。
スロバキアの田舎びとの優しさに触れた瞬間やったなあ。。
バスターミナルから徒歩圏の宿
しかしルジョンべロク、安宿というものがほぼなく20ユーロ台後半くらいが最安値圏。その最安値圏の宿の中で1番便利だと思うのが、バスターミナルから徒歩圏のPenzion Andrejだ。
なんかスロバキアではホテルをペンジオン(Penzion)と呼ぶみたいね。
他にもあと少しだけ安い宿もあるのだが、ターミナルから歩くには少し遠い。
またもっと遠くに行けばさらに安い宿もあるが、タクシーなど使ったら同じことなので、ここの宿でいいと思う。
部屋は広々、バスタブも
Penzion Andrejで自分が取ったのはダブルの部屋だが、たぶんそれより安い部屋はないんでないかな。28ユーロ+市税が50セントで1泊28.5ユーロ。
カンボジアの$2宿の実に15倍くらいである。
しかしその分、部屋の居心地はとてもよい。
バスにはバスタブ!
足を伸ばしてチョーーーリラックスしました。
冷蔵庫もあるぞ。
超便利な立地
Penzion Andrejはターミナルや駅に近いだけでなく、CENTRUMと呼ばれる中心街にも近い。また近くの教会前のバス停からヴルコリニェツ行きのバスも出ていて、そっちに行く場合もターミナルまで行く必要がない。
ちなみに宿の兄さんも使っていたが、スロバキアのトランスポートを検索できるサイトがあるので鉄道やバスの時間はこのサイトで確認しておくのがオススメ。
スタッフが超親切で日本語も少し
ここはスタッフの兄さんが1年間京都にいたとかで、日本語が少しわかる。まさかスロバキアの田舎でそんなひとに会うと思ってなかったのでびっくりした(゚∀゚)
もちろん英語も通じ、超の付く親切なひとだった。
目的のヴルコリニェツ(Vlkolínec)への行き方、次の町への行き方など詳細に教えてくれ、ほんとすべてがスムーズに行きました。
高いので1泊だけにしたのだが、目的のヴルコリニェツ(Vlkolínec)という世界遺産の村は半日あれば行ってこれるのでそれで十分です。
■スロバキアの古都レボチャ、ホステル価格の安宿
ルジョンべロクの次に訪れたのは、メディーバルな町並みが残る古都レボチャ(Levoča)。
高台の上に城壁に囲まれたエリアがあり、そこが旧市街になっている。
この町にもホステルはないが、個室としてはかなり安い宿がある。
バスターミナルから坂を登ったところの安宿
レボチャの旧市街は高台の上にあるので、バスターミナルから坂を登っていく必要がある。ちなみにバスターミナルはなぜかGoogle Mapで閉業と出てて、じゃあいったいどこに着くんだろうと思ってたが普通に使われてます。
で、ある程度坂を登ると見えてくるのがこのPenzion OAZAの看板。
ピンポンを鳴らすとオーナーさんが出てきてくれます。
10ユーロ台なかばの個室
Penzion OAZAは夫婦でやってるっぽい宿で、他の宿より明らかに安い。共用バスになるが、ダブルルームが16ユーロ。
市税の50セントが別途かかる。
さらに自分は泊まらなかったがツインルームだと15ユーロという激安で、スロバキアではドミトリーの価格である。
なおレボチャは他にも同じ価格帯の宿があるが、旧市街の外にあって街を見て回るには不便なので自分はオススメしない。
キッチンも完備!
キッチンもあり、必要なものはすべてあるので自炊も可能。無料のコーヒーがあるのもうれしい。
ただレボチャは旧市街にスーパーがないので、バスターミナルに着いたときに隣のスーパー(BILLA)で食材を買ってきたほうがいいかもしれない。
一応個人商店みたいのはあるが、商品がカウンターの向こうにあるタイプ(ヨーロッパにはよくある)で、店員(オーナー)に言って持ってきてもらわんといかんので面倒。
言葉通じんからなー。
ガーデンがとても心地よい
自分が泊まったダブルルームは2階にあり、中庭を見渡せる。見ての通りとても気持ち良い。
庭にはチェリーがあり、取り放題。
毎朝少しずついただきました。
かわいい東屋もあり、ここでランチやコーヒーなどもとても(・∀・)イイ!!
ここの夫婦もものすごく優しい人たちで、心にしみ入る滞在となりました。
■スロバキア世界遺産の町もホステル無し
レボチャからバスで20分くらいのところに、スピシュケー・ポドフラディエ(Spišské Podhradie)という小さな町がある。
スロバキア世界遺産のハイライト、スピシュ城(Spišský hrad)の麓にある町で、ここもレボチャほどではないが手ごろな安宿がある。
20ユーロを切るシングルルーム
その宿は他の町と行き来するバス停から徒歩ですぐのところにあるペンション・ハルプカ(Penzion Chalupka)。シングルルームが18~19ユーロで、それ以外に例によって市税が50セントかかる。
シングルはソファベッドになってて部屋は清潔で快適。
バス共用だが、部屋内に洗面はあります。
共用のバスとトイレが別なのも地味にうれしいですよ :)
キッチンとガーデンがいい感じ
ここのキッチンも清潔で、必要なものはすべてあります。宿近くにスーパーもあるのでゼヒ自炊しましょう^^
ただ、スーパーは夕方6時には閉まるので早めに買い物を済ませるのがオススメ。
母屋の向かいの建物内にあるガーデンからはスピシュ城がきれいに見える!
これは感動したなあ。。
地元愛が人を呼ぶ
スピシュ城は町の広場からもよく見え、こういう町のデザインがとても頭いいと思う。高くて四角いビルとか建たないように何か規制をかけてるんだと思うけど、その根底にはここで生きる人の町への愛情があると思う。
宿の主人もここがホームタウンで、ここで生まれ育ちここでビジネスしていて、この町も仕事も愛しているので、言葉の通じないゲストを一生懸命助けようとしてくれる。
結局そういうことが人を呼び、町全体を潤すのだと思う。
土曜日の移動に注意!
なおスピシュケー・ポドフラディエからプレショフやコシツェに出る場合には注意がある。バス停の時刻表を見ると日に何便もあるように見えて、曜日によって無い便とかがけっこうあるのだ。
自分もチェックアウトの土曜、14時台のバスに乗ろうと思っていたのに全く来ず。
時刻に付いてるマークの説明を見るとスロバキア語で
- ウィークデイだけ
- 日曜だけ
とか書いてて、土曜のコシツェ行きは早朝しかないのであった。
一応、マイナーな町に出て鉄道に乗り換えるという方法はある。
先にも書いたがバスや鉄道を検索できるサイトで必ず確認しておきましょう。
■ブラチスラヴァ以外で唯一?コシツェのホステル
バスを逃しスピシュケー・ポドフラディエを1日延泊したあと、やっとコシツェ(Košice)に着いた僕様。
コシツェは都会だけあってホステルがあるのだが、安いドミトリーがあるのは知る限り1軒だけである。
地方スロバキアの希少なホステル
その貴重なホステルがそのまんまな名前のKošice Hostel。コシツェのバスターミナルから眼の前の公園を抜けていくとすぐにある。
コシツェの旧市街も徒歩ですぐ。
教会の周辺はかなり気持ち良い町並みにお店が並んでいて、かなりいい感じなので散策してみてください^^
ただ値段は14ユーロ+市税50セントとドミトリーにしては高く、レボチャのPenzion OAZAのツインルームと1ユーロしか変わらなかった。
またバイトっぽい若い子でないと英語が通じない(^_^;)
設備は特に問題なし
ドミトリーがあり、古い感じもするがまあ問題なし。部屋にはロッカーもちゃんとある。
小さくてロッカー自体を運んでしまえそうなのがアレだったが。。(^_^;)
普通にキッチンも使えます。
全般にホステルとして特に問題なしの印象。
値段以外な(笑)
■チョー親切なスロバキアびと
今回ほんとうに思ったが、田舎のスロバキアびとは本当に親切だ。
ヴルコリニェツの山道でも向こうから停まってヒッチハイクさせてくれた。
それだけでなくどこでも、何か困ってたら向こうから話しかけてきて、言葉がぜんぜん通じないガイジンに身振り手振りとカタコト英語でなんとかしようとしてくれる。
宿を探していたら道の向こうで車が停まり、そっちじゃないあっちー!と大声で教えてくれる。
宿の人にも町ゆく人にも本当に暖かい気持ちにさせられた北部スロバキアであったので、ぜひここに書いた宿を渡り歩いて放浪してみてください(・∀・)
ヨーロッパ放浪にお役立ち!な情報はこちら(・∀・)
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