大学の講義の一環で畑をやっていて、講義は農的暮らしについて、らしい。
そういうものが学校で教えられていて、実際に畑もやっているというのが素晴らしい。
先生は「有機農業の日」というのをやられてる中心人物の一人であるらしい。
「有機農業の日」はそういう日(ちなみに12月8日)を設定しておくことで、その日だけでなく日頃からそういうことを考えてもらう、ということを意図しているという。
その日に向けていろいろイベントも打つのだが、それよりも日常の暮らしの中で意識を高める、というのが実にいい。
自分もそういう学びの場を作りたいと思っているので、まずその話が聞けたのがよかった。
去年は大きな節目で上野公園で大きなイベントをやったらしいが、場所がどこでも当たり前に考えてほしいので特に中心はないという。
だから鹿児島でも有志がイベントやったらしい。そういうものが自発的に生まれるというのがまた、とてもいいと思う。
京都も北の方のエリアに行くとけっこう畑が目立ってきて、街から来ると心が休まる。
ここの畑は有機でずっとやってきたのが、だいぶ土もできてきたということで去年くらいから自然農に切り替えたらしい。
雑草が一面に生えた畑を久々に見て何かほっとする。なんというか、自然農畑は人の心にこそ訴えかけるアートだね。
草まみれのレタス |
これは成功例。周りの草が取られていることが分かる。
あと大根をバラマキして密集してしまったので移植したらしいのだが、移植すると枯れるようだ(笑)
福岡正信が自然と放任は違う、と言っていたが、こういう畑のリアクションに素直に反応する、自分の中の自然を取り戻すのが自然農の本質だと思う。
誰かが作った”正しい”やり方にねじ伏せられる必要はない、福岡翁はそう言っていたのだろう。
よって菊菜は放任してはならないし、大根はその自然を損ねてはならないわけだ。
京都は京野菜のブランドがあるので、有機の京野菜とかけっこうさかんと思いきや、そうでもないらしい。
ブランドで売れるので有機にする必要がないという。
どうせ高値で売れるから、便利にたくさん作ったほうがいいというインセンティブが働く。
ただブランドももっと強くなると別で、吉兆などと組んで有機京野菜をやっている人もいるらしい。
だから、超・高値圏で売れると、有機京野菜というのが出てこれるんだな。
ブランドというものが条件次第でまったく逆に働く、非常に面白い気付きであった。
自然農以外にも有機の畝もあるし、パーマカルチャー・ガーデンもある。
パーマカルチャー・エリアは鉢や作物が円を描いている。
ちなみにパーマカルチャーは円といっても手で届く範囲の円が基本らしい。
よってここのはちょっと大きすぎるという(笑)
大学でやってると4月スタートなので3月とかに準備がいるものはできない。
じゃがいもができない(笑)
クラスでカレーとか作ったら楽しそうなのだが、残念(^_^;)
こういうカリキュラムの都合でできない作物がある、というのも学びの場を作りたい自分にはちょっとした発見だった。
そんなわけで、
- 有機の日という区切りの設定によって意識を高める
- 自然と放任の実例
- ブランドの効果
- 学習スケジュールとの兼ね合い
といろいろ重要な視点を得ることができた。
一日だけだったが、同じような関心で既に活動されてる方の視点は本当に参考になる。
これは活かさんとなー。
そしてなんとその日はいろいろ収穫の日であったので、めっちゃ野菜をお土産にもらった!
めっちゃ人にあげてこれで1/3くらい |
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