2018年2月13日火曜日

仮想通貨BitZenyはASUSモバイルノートPCで旅先マイニングできるのか?



最近何かと話題になっている仮想通貨だが、暴落前は草コインというのがアツかったらしい(今も?)。
自分もどういうものかくらい理解しておきたいと思い、マイニングをやってみることにした。

やってみたのはBitZenyという日本発の草コイン。

昨今は採掘競争が激しく、GPUバシバシ差し込んだ高スペック機でないと話にならないイメージがあったが、BitZenyは「普通のPCで採掘できる仮想通貨」であるらしい。

具体的にはCPUでしか掘れないので寡占化しないという。
これなら自分の低スペックなモバイルノートでもやれるのでは、と思い試してみることにした。

やってみると難しくはないが引っかかるところも多々あった。ので、自分が困ったいろいろについて記録を残しておく。

※BitZenyは最近バージョンアップして2.0になりました。この記事は前バージョン、1.0に関するものです(でもまあ2.0でもやることはほぼ同じです)。

※BitZeny2.0対応の概要については以下を参照してください。
>> BitZeny2.0対応についての覚書

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■だいたいの手順はこんな感じ

まずマイニングを動かすまでの全体の手順を確認。

自分は昔、遊びでライトコインでマイニングやってたりしたのでだいたい同じだろう、と思っていた。

BitZenyに関しては基本的にここを参考にしてやったのだが、

>> BitZeny(ビットゼニー)のマイニング方法 - 仮想通貨投資ブログ

実際まあだいたい同じであった。

手順としては、

  1. 対応してるCPUやOSを確認する
  2. ウォレットを用意する
  3. マイナープログラムを用意する
  4. マイニングプールに参加
  5. 実際にマイニング

という感じです。

■手順1:インストール環境の確認

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まずインストール先の環境を確認する。
さて果たして本当に、旅に持っていくようなモバイルノートでマイニングなんてできんのか?

わたくしのノートPC

自分のノートPCは、ASUSの低価格ラインであるEeebookX205TAである。
個人的に旅する人に最適なノートPCだと思っている。

※最近は後継機のこれ↓がオススメです!

昔のネットブックはスペックがキツくてyoutubeもまともに見れなかったが、これは安いのにそれくらいは普通に動くようになっている。
980gという軽さや12時間超というバッテリーの持ちもモバイル用途に最適なのである。

あと、盗難のリスクを考えると最悪盗られても痛くない値段というのも隠れたメリットだ。いやホントに。

旅先でノマドワークするには特に問題はないのだが、しかしもう2年(3年?)落ちくらいのマシンであり、


  • 仮想通貨マイニングのようなヘビーな計算に耐えるのか
  • なんとか動いたとしても意味のあるくらい掘れるのか


が今回の検証である。

CPUの機能は?

前提のマシンはそんな感じで、次は手順1、CPU機能やOSの確認。

まずCPUはSSE4.1に対応しているかを確認する。対応していればより性能のいいマイナープログラムを使うことができる。

調べるにはこういうの↓を使う。

>> CPUの機能を確認するソフト(仮) - SoupSeed

動かすと、SSEなどの機能に対応している場合はOを、対応していない場合はXを表示してくれる。
自分のASUSノートではこんな↓感じ。


「SSE4.1:0」となっているので対応してるみたい。


OSは何ビット?

あとはOSが64bitか32bitかも調べる。

  • スタートメニューの「歯車」アイコンをクリック
  • Windows の設定
  • 「システム」をクリック
  • 左メニューの「バージョン情報」をクリック

で、Windowsのバージョンなどが表示される。

その中の「システムの種類」欄で何ビットかを確認できる。
自分のはこんな↓感じで出てて、32bitであるようだ。


もっと簡単な方法としてはエクスプローラからPCを右クリックして「プロパティ」でも同じ情報を見られる。

まとめると我がASUS X205TAは、

  • SSE4.1対応
  • 32bit OS

であった。

■手順2:ウォレットを準備する

さてお次は手順2、採掘したコインを入れるウォレットの用意するの巻。

BitZenyに限らず仮想通貨はたいてい過去のブロックチェーンを全部ダウンロードする。

よってめちゃディスクを食うわけで、それがモバイルPCでやるときのネックとなる。

デスクトップウォレットは最低20GB!

自分のPCにウォレットを作る場合、公式ページから自分のPCにあったものをダウンロードして使う。

そしてダウンロードしたインストーラーを動かすと、インストール時点で20GBの容量を要求される。
が、もちろん48GBしかない自分のX205TAにはそんな空き容量はない。

よってインストール時にこんな↓エラーになってしまう。


インストール先はデフォルトで

%USERPROFILE%\AppData\Roaming\BitZeny

なのであるが、これは外付けHDDなどにも変更可能である。ので、こういうの↓を繋いでインストール先にすればよろしい。


これでなんとかインストールは成功。


この容量が足りないというのはモバイルノート特有の問題で、外付けストレージが無いとデスクトップウォレットは諦めるしかない。


ウォレットを起動するとセキュリティが発動


というわけでさっそく動かしてみる。するとシステムからこんなメッセージが。
なんか気持ち悪いがしょうがないので↓のように通信を許可する。


ちなみにプロバイダのファイアウォールで止められてるときなどもあるようで、そういう場合の対処は以下を。

>> Bitzeny、XPのウォレットの同期が始まらないときの対策。 – 仮想通貨サイトまとめ

自分は旅先の宿でやったのだが、そういう問題は起こらなかった。まあ宿によるのかもしれないが。

同期開始。。異常終了?!

しかしインストールしてファイアウォールもバイパスして起動してみると、動き出した後しばらくすると異常終了してしまう。

自分のノートPCはSSE対応の32bit版であるので、それに対応したウォレットをダウンロードしてインストールしたはずで、なぜ動かないのかかなり悩んだ。

しょうがないのでSSE対応でない通常版を使おうかとも思ったが、


見ての通り32bitについては通常版が無いのだ!!

隠された通常版をゲットせよ

これは困ったといろいろ調べていると、以下を見つけた。

>> 今更聞けない仮想通貨のマイニング BitZeny - BitZenyの事についてあれこれ

ここによると、

”64bit環境での使用が推奨されていますので、32bit通常版にはリンクは張られていません。しかし、どうしても32bit通常版を使いたいと仰る方は、64bit通常版のリンクにカーソルを合わせて右クリック、プロパティでURLをコピー、ブラウザにURLを直接貼りURLのwin64の部分をwin32に書き換える事で、一応ダウンロードは可能です。”

というわけでURL直打ちでなんとか32bit通常版をゲットし、インストールしてみると無事動いたのであった。ちなみにマイナープログラムも同じであった。

ちなみに上記記事では「32bit版ですとメモリ不足による強制終了が起きるようですので、64bit版を推奨致します。」とも書いているのだが、自分の場合かなり連続(まる1日以上)で動かしても異常終了はしなかった。

同期が終わらない

で、何とか32bit通常版のウォレットを入手してインストールし、動かしたらめでたくブロックチェーンの同期が始まった。

ちなみに以下を参考に、

>> BitZenyなどのウォレット同期のやり方 - Ask Mona

https://lapool.me/seed/ の内容を bitzeny.conf にコピペして起動しています。
またhttps://c-cex.com/?id=ws&shownodes=zny にもnodeのリストがある。
どっちを使うのがいいかは不明。

これで多少は同期が早くなるはずなのだが、それでもまあものすごく時間がかかる。
容量も30GBを超えたがそれでもまだまだ先は長いよう。

移動が多く、宿のネットもいつも安定してるとは限らず、旅先で試してみるには時間かかりすぎる。

ということで苦労して入手したデスクトップウォレットだが、使うのを断念することにした。

結局同期をあきらめ、オンラインウォレットへ

ローカルにウォレットを持たない場合、オンラインウォレットと呼ばれるネット上のサービスを使うことができる。

※以下のBitZeny Walletはその後ハッキングされ使えなくなった(ほぼ全部盗られた)ことがあり、現在はスマホアプリの「もにゃ」を使ってます!

オンラインウォレットは BitZeny Wallet というのがあり、登録するだけですぐ使える。

こんなの↓ね。


なお最初に出てくるパスコードは必ず保管しておくように。
紙に書き留めたり印刷しとくのがよろしい。

でないとパスワードを忘れたらオワリ、本当の本当に誰も回復してくれないです。

しかしウォレットの用意が1番時間かかったな~~それで結局オンラインウォレットとか(^_^;)

■手順3:マイナープログラムを用意する

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さてウォレットを用意できたので、次はマイナープログラム。

デスクトップウォレットと同じく、SSE版は異常終了したので32bit通常版をURL直打ちでゲット。


この時点では通常版をURL直打ちでゲットできることを知っていたので、そんなに引っかからなかった。

■手順4:マイニングプールに参加する

で、マイニングプールに参加。ユーザ登録とかいらない手軽なプール、Daddy Poolを使うことにした。

以下は参考記事。

>> 【Daddypool】bitzenyマイニングの敷居が下がりました♪【プールマイニング】 - bitcoinz’s blog

0.05Zeny以上の採掘高があれば、10分ごとに自分のZenyアドレスに払い出される。ベータ版のときは手数料無料だったが今は0.1%です。

※このプールも2.0対応するので、今の1.0のほうはそのうち閉鎖されます。


動かしてみる!おーっとウィルス?!

なおマイナープログラムは多くのウィルスチェッカーでウィルスとして検出され強制削除されてしまう。

自分はセキュリティ・ソフトに無料のAVGを使っているが、やはりマイナーのzipを解凍するとウィルスチェッカーが作動し強制削除となった。

過去にminerdにウィルスが仕込まれてたことがあったらしく、今もたいていのウィルスチェッカーがウィルスとして検出するよう設定されているのです。

というわけでminerdを解凍する先のフォルダをチェックしないよう例外設定する必要がある。

とりあえず自分はAVGのファイルシールドをオフにして解凍し、マイナーを置くフォルダを例外設定してから再びオンにした。



■手順5:ついに採掘へ!

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というわけであらゆる紆余曲折を乗り越え、ようやくマイニング開始。

まずDifficultyを適切に設定し(難しすぎると全然動かない)、動かしたらプールに参加できてるか確認する。

適切に動いていたらやがてZNYがプールからウォレットに送信されてくる。

Diffは低スペック用で

Daddy Poolの低スペックPC用のDifficultyでやってみた。具体的にはポート番号15020のやつ。

で、動かしてみると。。


感動の初yay!!

ちなみにyay!!というのは、採掘場にあなたの成果が認められたということね。

タスクマネージャを見てみるとCPUは見事に100%で、安物モバイルノートの寿命を確実に縮めているのでわとも( ̄∇ ̄



プールに参加できているか確認する

Daddy PoolはBitZenyアドレスそのものをワーカー名として扱うので、以下のワーカーリストで自分のアドレスをCTRL+F検索すると見つかるはず。

>> Daddy Pool : Bitzeny(ZNY) mining pool

ちなみに我がASUSノートでは小数点2桁、0.1KH以下のハッシュレートで、文字通り日が暮れる( ̄∇ ̄

感動の初採掘!

Daddy Poolでは

”0.05Zeny以上の採掘高があれば、10分ごとにあなたのZenyアドレスに払い出されます。”

とのこと。

自分の低スペックマシンでは、ずーっと動かしてると5~10時間毎に0.05~0.06ZNYが報酬として送信されてくる。

オンライン・ウォレットはZenyを受信するとメール通知してくれるのだが、


こんな感じ↑でメールが来ます。

いやーーここまで長かった。。

■注意点まとめ

今回引っかかった注意点をまとめると、

  • CPUがSSE対応のはずなのにSSE版では異常終了することがある
  • SSE4.1でダメな場合は通常版を(32bit版はURL直打ちが必要)
  • 旅先でデスクトップ・ウォレットはムリ
  • ウィルスチェッカーは確かにマイナーをチェックする

という感じ。

これらを乗り越え、オンライン・ウォレット&32bit通常版マイナーを使えば、一応我がASUS X205TAでもBitZenyを採掘できることがわかった。

皆さんもこの記事を参考にチャレンジしてみてください。

■旅先マイニングは可能!

そんなわけで旅先で寝てる間に動かしてけば文字通りチャリンと無意味なほどの小銭が手に入る(笑)

とは言えこんな低廉なノートPCで掘れるのは、CPUマイニングのみというBitZenyの思想ゆえであろう。
旅に持っていくようなモバイルノートでも、Bitzenyならマイニング可能なのである。

またBitZenyはPoWであるので電気代が気になるところだが、そこは宿代に込みであるので旅人なら気にすることはない。数少ない家なき子のメリットである(笑)

というわけで以下のアドレスでBitZenyの投げ銭も受け付けてますので、記事がおもしろかったという方はよかったら(・∀・)

Zg9gGNDLuWfn4TCDdVW3xdoNaaDmFxBawH

※ZNYの取引について

BitZeny(ZNY)は数少ないですが取り扱っている海外の取引所があります。
たくさん採掘できればそこで売ることも可能です。

が、海外の取引所で円は扱わないことが多いので、ZNYを取引するのであれば多くの場合まずビットコインなどのメジャーな仮想通貨を買う必要があります。

最近は↓の取引所がいろいろ面白くて気になっています^^

✓コインチェックで仮想通貨体験!
仮想通貨を購入できる、「コインチェック」という仮想通貨取引所があります。
通貨が15種類と多いのも特徴ですが、仮想通貨の取引以外にも「貸仮想通貨サービス」「Coincheckでんき」「Coincheckつみたて」といったユニークなサービスを提供しています。
それぞれ、
✅仮想通貨に「利子」が付く(取引しなくても増える)
✅毎月一定額で買う積立ができる(ドルコスト平均法的なことを仮想通貨でできる)
✅電気代をビットコインで支払えて、その1~7%のビットコインが付与される!
というもので、もちろん取引自体もできるけど、必死に売り買いして増やさなくてものんびり増やせる感じがとてもおもしろいと思う(・∀・)
コインチェックはポイントサイトのハピタスを経由して入会し、条件を満たすと現在10,000円分のポイントをもらえます。

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

アプリもわかりやすい感じだし、最初に使う取引所としてけっこうよさげ。
ZNYに飽きたらず、もっと本格的に仮想通貨をやりたくなったら利用してみるといいかもですよ(・∀・)

なおBitZenyを扱う取引所の中で、C-CEXというのが評判が非常によろしくない↓のでご注意くださいまし(^_^;)

>> BitZeny暴騰!からのゴミ箱へ!BitZenyを扱う取引所C-CEXが危険な件 | モーモーコイン 仮想通貨トレードブログ


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