2017年11月26日日曜日

タイの銀行口座はノービザ旅行者でも開けるのか?先進国・タイの銀行の3分類



カンボジアが長くなり、近隣の国にも出かけることがぽつぽつあるので、そっちのほうに銀行口座がほしくなってきた。

単にお金を置いておけて便利ということもあるが、インドシナ諸国はまだまだ民主化が完全ではなく、政情不安になったときのバックアップにもなる。


しかしどこの国も銀行口座は在住者のためのもの、というのが基本スタンスで、先進国度合いが進むほどにそれは厳しくなる。

すると東南アジア筆頭の先進国・タイではやはり口座開設は難しいのだろうか?
特に自分のようにノービザで陸路でやってくるようなやつはハネられてしまうのか?

バンコクで銀行がいくつも立ち並ぶSi Lomで、駆けずり回って聞いてみました(・∀・)

ちなみにさすが先進国、どこも英語が通じる人がいるのは助かった(全員ではないけど)。


■タイの銀行口座は基本的に在住者向け

窓口で聞いてみたところ、やはりタイの銀行口座は在住者のみ開設できるというのが建前であった。

しかしどういうわけか銀行によっては、条件は付くものの口座を開設してくれる。

パターンとしては3つあり、

  1. タイで働いてないとダメ(該当のビザやワークパーミットが必要、住所までチェックするところも)
  2. 特定の店舗で大使館証明を出せばOKだが、金利や定期預金に制限がつく
  3. 特定の店舗で、パスポートだけでいいが金利などに制限がつく

ほとんどが1.に当てはまり、本当に一部の銀行のみがノービザの旅行者にも口座を開設してくれる。

パターン1:在住で働いてないとダメ

一番多いパターンは、在住者で、さらにワークパーミットもないとダメというものだ。

さらに厳しいところはパーマネントな住所も必要で、アパートの契約書などが必要となる。
ホテルではダメということだ。


旅行者であれば、このパターンの銀行は諦めて撤退するしかない。

パターン2:大使館証明で口座開設

パターン2.と3.は調べたかぎり1行ずつしかなく、しかも本店に行かないとできない。

まず2.のパターンだが、必要とされる大使館証明とは

「日本の運転免許証を大使館に持っていってその情報を証明してもらった書類」

になる。

その銀行に行くとサンプルをくれるし、大使館に行けばあああの証明ね、と分かってくれる。
しかしなぜその書類が必要なのか、その書類があったらOKなのかは大使館にも不明とのことであった(^_^;)

※この銀行はその後、提出書類が変わったようで、要確認です。

が、その書類はなんと発行に590バーツ、2,000円弱くらいの手数料がかかる!
一枚ペラの、免許証の情報英語にして並べただけのもんになんでそんなかかんの!(゜o゜;

またこの証明自体に有効期限は無いが、銀行のほうが1年以内のものしか受け付けてくれない。

これは普通口座開設時にも、定期預金を組むときにも必要で、普通口座を作って1年以上経ってから定期預金を組もうとするとまた590バーツかけて証明を出してもらう必要がある(゜o゜;

さらに定期預金は放っておくと自動更新されるのだが、金利の高い1年定期はどこかの段階で3ヶ月に自動的に変えられ、金利もそれに合わせて下がるという。

いろんな制限が非常にめんどくさいが、そうすることで当局へのエクスキューズにしてるのだろうなあ。

パターン3:パスポートのみでOK!

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で、最後の一番ラクなパターン3.の銀行では普通預金(Savings Account)の金利に差がつけられるもののパスポートのみで口座を開設してくれる。ノービザでも大丈夫である。

初期に大使館証明の590バーツがいらないのはすごい大きいが、普通預金には金利がつかない。

定期預金は普通に金利がついたはずだが、2.の銀行と比較して少し低い。
1年定期で1.5%と1.1%と、0.4%の違いがある。

しかし満期後どこかで強制的に3ヶ月に切り替わったりはせずずっと1年定期で維持してくれるので、長期的には結局そのほうがいいかなと思った。

また1年出し入れが無いと凍結されるとのことで、たまにしかタイに行かない人は注意が必要だ。
凍結された場合は、店舗に出向いて手続きすればすぐ使えるようにはなるらしい。

ちなみに2.と3.の銀行はどちらもジャパンデスクを持っていて、日本語を話せるタイびとが対応してくれる。
人によってかなり微妙な日本語なので結局英語になったりもするが(笑)

案内システムも日本語がある!



■円やUSドル口座もあるが。。

ちなみに2.と3.を含む大手の銀行はタイバーツ以外の外貨預金も開設が可能である。

しかし外貨口座は、開設の条件はバーツ口座と変わらないものの、どこも手数料がものすごくかかる。

何が困るって入出金に1%の手数料がかかるというところで、しかも外貨は金利もかなり低い。
某銀行では円やドル預金を無理に作るより、バーツに変えてバーツ口座に入れといたほうがいいですよ、と勧められた。

しかもその銀行では手数料の最低額は500バーツで、最初に現金で預ける時点で1,600円くらい飛ぶのである!
たとえそれがほんの100ドル(1万2千円くらい)でもそんなに取られるのだ。

5万バーツでようやく手数料が1%になるわけで、そのためには預入れがドルにして$1,500以上となる。

なのでタイで円やドルの口座をもつ意味はあまりない。

やはり旅行者であってもタイによく行きバーツが頻繁に必要な人が、パターン3.の銀行にバーツ口座を持っておくというのが、一番素直なのだろうなー。

というわけで、タイ好きのひとはご参考 :)

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