インドネシア大手の銀行の1つ |
インドネシアの銀行は基本的にKITASという長期滞在のビザを持ってる人でないと開けない。
そしてKITASは現地で就職してるとか、学生やってるとか、ビジネス(起業のハードルは高い)してるとかでないともらえない(はず)。
では現地で働いておらず、学生でもない人は銀行口座は持てないのだろうか?
実は条件次第で持てます。
今回はそんなインドネシアの銀行事情について、いろいろまとめてみます。
■KITASなしでインドネシアの銀行口座を開設する
銀行口座を開設に通常は必要なKITASだが、銀行によってはKITASが無くても口座を開けるところがある。また銀行以外にも地元の信用金庫のようなものもあり、銀行よりかなり高い利率のところもあるのだが、まず銀行から見ていきます。
KITASはいらなくても友だちはいる
多くのバリに「住んでいる」人はソシアル・ビザという、友人や家族を訪問する最長6ヶ月のビザで滞在している。またインドネシアでは日本人が1ヶ月のビザ免除を受けられるので、それで滞在してるノービザ旅行者の日本人も多い。
そういったKITASの無い人でも、どういうわけか一部(というか一行しか知らないが)銀行では
- その銀行に口座を1年以上持っている
- バリ人(もしくはバリ在住のインドネシア人)
のリファレンスがあれば、パスポートの提示だけで口座を持たせてくれる。
リファレンスというのは紹介者ということで、要するに一緒に支店に行ってもらって名前を書いてもらうと口座を開ける。
もちろん紹介者には本人のIDなどを持ってきてもらう。
リファレンスはバリ人でないといけない、というのはつまり何かのときに連絡がつきやすいからということで、近くに住んでいるならインドネシア人で構わないらしい。
でも基本バリ人がいいらしいけど。
バリ限定??
このリファレンスで口座を開くというのはインドネシアの某大手銀行のバリの支店でできたのだが、他の地域でもできるかはわからない。
しかし口座を開設してしまえばインドネシア全土でサービスを利用可能だ。
バリの街角 |
ただ、あるとき通帳がいっぱいになったのでジャカルタで切り替えたら最初KITASを要求され、無いといったらちょっと驚かれた。
結局パスポートだけで問題なくできたけど、なんとなくそれからは手続き的なことはバリでやるようになった。
なお通帳切り替えも含め、何かの手続きが必要なときはけっこうパスポートがいるので持っていくのを忘れずに。
■インドネシアの銀行で外貨口座は持てるか
実はインドネシアの銀行にはUSドルや円の口座もあり、現金も制限はあるものの扱っている。外貨口座の開設も基本的にはKITASが必要となる。
しかし先に書いたKITASナシで口座開設OKの銀行では、現地人にリファレンスしてもらえば外貨口座も開くことができる。
USドルはどんな扱い?
インドネシアの銀行口座は、USドルや円などの外貨口座で普通に現金の扱いがある。現地通貨以外の現金を扱ってくれるというのはけっこう珍しくて、ベトナムではUSドルは海外送金でしか入金できないし、フィリピンも永住者じゃないと現金はNGのはず。
またタイは現金の場合、外貨口座に出し入れするだけでものすごい手数料が必要で、よほど特殊な事情がなければ現実的ではない。
しかしインドネシアの銀行では、USドルであっても
- 現金の出し入れ可能
- 手数料も基本的にいらない
という使い勝手の良さなのである!
またルピアで下ろしてドル口座からドル建てで引き落とすのも可能である。
外貨はいろいろ制限あり
とはいえ外貨はそもそもの保有量が少ないこともあり、いろいろと制限もある。
例えばUSドルなどは1営業日前までにキャッシュの引き出しを通知しておかないと下ろせない(笑)たぶん円とか他の外貨も同じだろう。
月に1万ドル以上とか大きな額になると、超過分に0.5%チャージされる銀行もあった。
また預け入れも、キレイなお札以外とか少額($20)とかだと手数料がかかることがある。
ただそれでも0.5%とか0.75%とかそんなもんで、タイの銀行の目が飛び出るような値段からするとリーズナブルだ。
利子・手数料など
話を聞いた銀行ではどこも、- USドル口座の維持手数料:毎月$1
- 最低預け入れ:$100
であった。
普通口座でも定期でも利率は微々たるもので、普通口座に至ってはゼロのところも。
だから口座維持手数料分くらいは稼げるよう、定期にしておいてもいいのかもしれない。
また口座クローズに$5かかるというところもあった。
■インドネシアの信用金庫?LPDという選択肢
バリにはLPDと呼ばれる、銀行とは違う金融機関がある。
地域ごとに別のLPDがあり、おそらく日本の信用金庫のような存在なのだと思う。
ローカルなお寺もLPDが支えてるのだろうか |
銀行よりも高利率を狙えるので、外国人で口座を持っている人もいる。
高利率・高リスク
LPDは規模も小さいようだが経済成長しやすい地域では利率が高く、1年で8%もの利子が付くところもある。ただリスクはもちろん高いだろう。
インドネシアは確か1,600万円くらいという、日本以上の、東南アジアでは破格のペイオフを誇る国なのだが、そういう保証もLPDにはおそらく無いと思う。
外国人の口座開設
このLPD、いかにも地元の人向けで外国人はダメだろうと思いきや、LPDによっては外国人でも何の問題もなく口座が持てるところがある。しかも銀行ではないので規制の外にあるのか、KITASもリファレンスも必要なく、パスポートだけでさくっと開けてしまうという。
ただ本当かどうかはわからないが、外国人に口座開設を開放してるときとそうでないときがあると聞いたことがある。
既に開いた口座利用が凍結されたりはしないだろうなとちょっと心配にも(^_^;)
■まとめ:そこそこゆるいインドネシアの銀行口座開設
というわけでインドネシアの金融機関は、ガイジンにもある程度ゆるく、そして使い勝手もいい。
ルピアの利率は近年少し下がったがそれでも銀行で5%程度、LPDは上の通りの高利率だ。
興味が出てきたらリファレンスしてもらえる現地の知り合いを作るためにも、まずバリに長期滞在してみるとよい。
そのためにもこのブログのバリ記事を全部読んで勉強するように(・∀・)
その他の東南アジア・銀行口座開設に関する情報はこちら :)
ベトナムで、ノービザ旅行者が銀行口座を開設するのは可能なのか?ホーチミンで聞いてみた
タイの銀行口座はノービザ旅行者でも開けるのか?先進国・タイの銀行の3分類
ノービザ旅行者でもフィリピンの銀行口座は開けるのか?
カンボジアの銀行の比較ポイントいろいろ
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