勉強といっても教えるわけではなく、知ってること、自分の自然農の解釈を伝えるという感じ。
それを伝えたらあとは自分で模索してもらえるよう、農チューバーさんたちのyoutube動画や書籍なども紹介している。
自然農に興味持ったならこれは知っといていいんじゃないか、という本はいくつかあり、今回はいつも紹介するものを公開してみる。
■自然農法・自然農・自然栽培
自然農法、自然農、自然栽培というよく似た用語がある。
自分の理解では福岡正信の自然農法からインスピレーションを得て、川口由一が自然農を、木村秋則が自然栽培を始めた、という感じ。
このお三方の本はお話会では必ず紹介している。
ちなみに自分が主にやってるのは自然農です。
自然農法
自然〇〇と名のつく農法やライフスタイルの源流となったのは、やはりこの本だと思う。
20数カ国後に翻訳されてるそうで、パーマカルチャーもこれを参照して創始されたはず。
タイトルにある通り、単なる農法を超えて世界のパラダイムを変えることこそ意図されている。
自然農、自然栽培、パーマカルチャーといった後に続く世代が受けた衝撃を、追体験できると思うのでゼヒ読んでほしい。
自然農
福岡正信もそうだったが、川口由一も身体を壊したのが切っ掛けでそれまでやっていた農業のあり方を見直さざるを得なくなった。
自然農法に着想を得てたどり着いた「自然農」の畑を軸とした農的生活から見えるものを綴った川口さんの主著(と自分が思うもの)がこれ。
川口さんの場合、自然農の営為は文化、芸術、医療、政治経済と様々な領域を見直すことに繋がっていく。
こういう生活っていいなあ、これが本当だよなあ、と思わせてくれる本だと思う。
自然栽培
映画にもなった、リンゴを無農薬無施肥で育てるのに成功した木村秋則さんのストーリー。
リンゴというのは食味や大きさのために品種改良を繰り返したため非常に弱く、農薬ナシとか本来は考えられないらしい。
七転八倒の壮絶なプロセスを経て扉をこじ開けたという感じで、このひとがいないと永遠にリンゴではムリだったんじゃないだろうか。
自然栽培の土と微生物、それによるリンゴの病害虫への耐性など、科学的にメカニズムが立証されつつあるのがとても興味深い。
いろいろ解明されれば、将来はいろんな果樹で同じことをやりやすくなるのかもしれないね。
■不耕起の稲作
畑だけでなく無農薬無施肥で耕さない田んぼというものもある。
自然〇〇という名前ではないが、自分もご存命のころ勉強会に参加した岩澤さんの不耕起稲作だ。
冬期湛水(冬水田んぼ、冬も田んぼに水を入れたままにする)して、田起こしや代掻きナシでそのまま植える。収量も慣行農法と同じあるいはそれ以上に穫れる。
読むと齢70を越えて「これが、答えです!」と勉強会で力説されてた、あの熱を感じられると思う。
■半農半X
自分は農業者ではないし、それだけが自然農の価値ではないと思う。
自然と調和する営為が日々に編み込まれているということ、それが田畑での作業を超え生活すべてを変える。
塩見さんの半農半Xはそれを端的に表現していると思う。
農に関わるのにどんな切り口もあり得ることがよくわかる。
その意味では自然農に限る必要もないのだと思う。
■食っていくということ
自分の経験を言うなら、土に触れ、自分で作ったものを食べる生活は「食ってく」ということの意味を変える。
自分のやってきたことを活かし組み直して何ができるか真剣に考えるようになったし、閉じていた感覚が開いて様々なアイデアが湧いてくる。
ほんとうの意味でマーケティングするようになる、ということだと思う。
そうしていろんなことの意味が少しずつ勝手に変わっていくとき、自分の中の自然が息を吹き返している。
本当に生き生きした世界がそこに開けてくるので、これらの本も取っかかりにゼヒ畑でも始めてみてね。
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