2024年、中南米を約7ヶ月に渡って放浪した。
治安が悪いと言われる中南米だが、相当警戒してたのもありけっきょく自分に危害が及ぶような犯罪に遭うことはほぼなかった。
が、盗難などの未遂はフツーにあり、クレジットカードの不正利用も1件😅
また自分が放浪してる期間中、旅程上で危険なこと(殺人😱)が起こったり、被害にあったひとのツイートを見かけたりはした。
みんな警戒してるとは思うが、改めて注意喚起も兼ね、自分の実際の経験と心がけた対策を紹介したい。
一応7ヶ月間、なんとかほぼ被害に遭わずに生還できたので参考になれば🙂
■中南米で出くわしたトラブル
中南米では特にメキシコ、ブラジル、コロンビアが治安のイメージが悪かった。
が、その3国では何も起きず、他の国で危うく被害に遭うところだった。
警官が立つ中心地
中南米では街の中心部はセントロと呼ばれる。
セントロには植民地時代の街並みなどが残りけっこう観光地になっている。
そういう場所は警察も警戒していて、でかい拳銃やショットガンを抱えた警官が配置されていて安全な印象。
例えば毎年全土で殺人事件が起こるメキシコのレオンという街。
相当警戒して行ったのだが、辻々に武装した警官が立ち人で賑わっていて、危険を感じることはまったくなかった👆️
実際、自分が危うく未遂に遭ったのもほとんどがセントロではなかった。
実際の事案内訳
というわけで自分が7ヶ月間の放浪中、一度だけやられたかな❓️と思うのはクレジットカードの不正利用。
キャッシングにも使えるやつだったのでそれがまたウザかった。
また遭いかけた被害は3件。
内訳としては、
- コスタリカ:予約サイトのメッセージ詐欺
- ペルー:バスターミナルで置き引き
- エクアドル:街なかでスリ
という感じで、エクアドルだけ安全なはずのセントロだった。
まあでもスリなんで、やはり強盗とか目立つやつじゃなくて気づかれずしれっとやるやつやね。
また自分は被害を被っていないが、以下の訪れた場所で
- コロンビア:路上強盗
- ブラジル:バス強盗
- グアテマラ:殺人😱
が発生。
1つ間違えれば自分が被害者になりかねず他人事ではない😫
また
- メキシコ国境:金銭要求
- グアテマラ:ぼったくりバス
みたいなこともあった。
バスは気づかず払ってしもたなーーちくそー。
約7ヶ月でそれくらいというのは多いか少ないか❓🤔
わからないが以下詳細を紹介していく。
■被害に遭った?かも
アルゼンチンのある宿で決済したとき、なぜかカード番号を全桁手打ち入力させられた。
その直後にカードが不正利用され、数万円のブランド物ダウンジャケットみたいのが買われていた。
アルゼンチンではカード決済すると税金21%が免除されるので使いたいのだが、ふつうタッチやスライドすればよくて、番号を手打ち入力することはない。
書類を書かされる場合もあるが、その場合も下4桁だけを書く。
あれは確かアルゼンチンのスイス・バリローチェの宿。
いやその宿がやったと決まったわけじゃないけども。。
カード番号全桁の登録なんてのは拒否るのがよかったね。
すぐにカード会社に連絡してカードは利用停止、その決済はなかったことになり一安心。
でもキャッシングできるカードの1つがなくなり、地味にヤな感じやったなあ。
■直接被害に遭いかけた件
コスタリカではサンホセのオンライン詐欺、ペルー・ナスカのバスターミナルで置き引き、エクアドルの首都キト中心部ではスリに遭いかけた。
いずれも未遂で、疲れるが常に警戒を怠らないのが大事だ。
コスタリカ・アラフエラでオンライン詐欺
当時話題になっていたと思うのだが、予約サイトで安宿を予約したところ、宿からのメッセージが。
サンホセ空港からほど近いアラフエラの宿だった。
いわく「このリンクからコンファームしないと自動でキャンセルなるよ」。
あれそうなの❓️と思いリンクを押すと、最終的にクレジットカード情報を入れる画面に。
サイト掲載の支払い方法と違うのと、そういえば予約サイトのメッセージを使った詐欺が発生してるというニュースを思い出しそこで中断。
実際に宿に行ってみるとオーナーは何も知らず、もちろんキャンセルもされてなかった。
従業員(あるいは過去の従業員)がシステムを悪用してメッセージを送っているという説がある。
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ナスカのバス待ちで置き引き未遂
ペルーでは地上絵で有名なナスカで置き引きの被害に遭いかけた。
某バスに乗るため夜にクスコ行きの夜行を待ってたとき。
ベンチに座りPC作業をしてたら、貴重品の入った足元のリュックを前のベンチに座ってたおっさんが前を向いたまま後ろ手で自分の方へ動かした😳
荷物が詰まって重かったのか少し動かしてすぐ離し。
警戒してたのですぐ気づいた。
すぐにリュックを自分の足元に戻し、おっさんの顔を冷たく見つめる。
おっさんはまったく表情を変えずやがて目を逸らした。
で、しれっと座ってたと思ったらすぐに立ち上がりターミナルを出ていった。
バス待ってたなら出ていくわけがないもんね。
一応バスの職員に報告、職員のおばちゃんは「なんか怪しい気がしてたのよ。私の勘が当たったわ」みたいな呑気なことを言っていた😅
キト旧市街でスリ
最後に被害に遭いかけたのはエクアドル。
首都キトの、世界遺産の旧市街で白昼、スリに遭いかけた。
歩いててふとチェックしようと背負ってたリュックを確認した。
後ろに背負うときは定期的にチェックするようにしていた。
したら全部のチャックが開けられていて😳
その前にスーパーに寄ってから10分もしない間に開けられていたが、全開に開けられてるのに本当に、まったく、じぇんじぇん気づかなくて、見事な手口にむしろ感心した😅
貴重品は腹巻きポーチに入れててリュックには余った各国の通貨くらいしかなかったし、そもそも何も無くなってなかったのだが、それでもひやっとするやねえ。
ちなみにそれもリュックの底に入れてて、その上にスーパーで買ったみかんやらパンやらシャリシャリ袋やらが詰まってるというセキュリティシステムなので、盗ろうと思うとムリだったと思う。
だから開けたけど何も盗らず諦めたんだろうね。
以上3件が前年の11月から入ってこっち、2月・3月・6月に起こったこと。
なんとなく3ヶ月ごとに気が緩んで何か起こってる感もあり、クレカの保険が90日なのは合理性があるのだろうなとなんとなく🤔
■中南米の犯罪、放浪中に聞いた話
自分では被害に合わなかったが、放浪中、自分の訪問先で被害が発生していた。
そっちはかなりヘビーめでかなり怖かった😱
コロンビア・ボゴタで強盗
中南米でも治安が悪いと聞くコロンビア。
中心都市ボゴタやメデジンは旅行者が訪れる街でもあり、同時に犯罪者が外国人を狙ってる街でもある。
まず聞いたのはボゴタのモンセラーテの丘。
美しい旧市街を見渡せる観光スポットなのだが、徒歩で登る途中で強盗発生。
お金持った観光客を待ち構えてる感もあり、やはり行くならタクシー必須と思った。
また丘まで登らなくても、ちょっとした高台でも街はそこそこ見渡せる。
👆️は当時泊まったCasa 2600という安宿からの夜景。
自分はこれで満足することにしました😅
メデジンの公園でホームレスに強奪
またパラグアイの日本人宿で出会った旅人は、同じくコロンビアのメデジンでやはり強盗に。
ベンチに座ってスマホ見てたらホームレスに後ろからに羽交い締めされ、仲間のホームレスにiPhoneを奪い取られたという。
それもプラサボテーロという、ボテロの彫像がいっぱい展示してある有名スポット。
近くのベンチにフツーにカップルとかいたけどびっくりして逃げてったそうな😅
時刻は夕暮れ。
iPhoneはあまり人前で出さないほうがいいかもですな😕
ブラジルでバス強盗
ブラジルでは巨大な滝があるフォス・ド・イグアスと大都会サンパウロは定番の訪問地だ。
イグアス-サンパウロ間は観光客向けの夜行バスがいっぱい走っていて、飛行機より格段に安いので旅行者はみんな使う。
のだが、それだけに悪人もそのバスを狙っていたりする。
Xでフォローしてたひともバス強盗に遭ってしまい、身ぐるみ剥がされた上にポルトガル語もわからず戸惑ってたらシバき回されたらしい。
ちな腹巻きポーチに貴重品入れてるとかも向こうは知ってるので、隠せないよう男も女も上半身裸にされ、通報されないようスマホは真っ先に没収。
スマホはGPSで足が付くのでそのへんの草むらに全部捨てられており、おかげで強盗が去った後、Xに投稿できたそうな。
フォス・ド・イグアス自体も危険な街ではなかったが、
国境の川に近づくほど危険にはなるらしい。
自分は一応移住先を探す旅でもあり、この治安の国には住まんだろうしもういいか、、となってしまいサンパウロ行きは中止。
お隣パラグアイに出ることにしましたとさ😅
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グアテマラシティで殺人
自分が乗ろうとしていた区間の逆方向の長距離バスが、グアテマラシティを出るところでバスドライバーが殺されてしまったという😨
安く行くならそのバスも使ってコバン→グアテマラシティ→アンティグアと乗り継げばいいのだが、もう諦めて70QT高い直通シャトルバスを利用することに。
高かったがごくフツーにアンティグア到着。
治安が悪いというグアテマラシティに降りなくていいし、旅行者はこれでいいかもですな。
なお殺人事件があったのはモンハブランカ(Monja Blanca)というバス。
ただこのバスが危ないと言うよりグアテマラシティが危ないのだと思う。
■中南米のぼったくり
中南米では(気づいてないだけかもだが)あまりぼったくりには遭わなかった。
ただ有名なメキシコ国境の税金2重取りと、グアテマラのローカルバスのぼったくりには遭遇した。
国境名物:謎の金銭要求
世界中、特に陸路国境ではよくあるが、わけのわからないお金を請求されることがある。
中南米で有名なのはメキシコの入国税で、入国時に払ってるのに出国時に徴収しようとしてくる。
空路で入った人は問答無用でチケット代に上乗せされてるので、領収書を忘れず持っていこう。
詳しくは👆️を読んでね。
グアテマラ・チキンバスのぼったくり
グアテマラにはチキンバスと呼ばれるローカル交通がある。
デコトラ感がかっけーっ、のだがこれが何かとぼったくってくる。
自分はアンティグア近郊のアティトラン湖畔の町から帰るときにやられた。
サン・ペドロ・ラ・ラグナという町で、教会がある公園の前にシエラ行きチキンバスが待っているのだが、
アンティグアに帰るにはこれに乗り、途中で乗り換えとなる。
乗り換えはこの高速❓️との交差点のあたり。
車掌はこの交差点をエンクエントロスと呼んでるのだが、そこまで行って乗り換えやで~運賃30QTな❗️と言ってくる。
自分はてっきり来るときに乗り換えたロス・エンクエントロスまででその値段と思ってたら、そのはるか手前で降ろされてびっくりした。
ちなみにアティトラン湖に来るときのロス・エンクエントロス-ソロラ-パナハッチェルが似たような距離で、計10QT。
実に3倍取られた感じがするのだが、もちろん後の祭り。
本当の値段はいくらなんだろう❓️😕
■防犯のため励行したこと
そんなわけで治安の悪い中南米、とにかく安全運転で旅をした。
- 危険なエリアには近づかない
- 夜は出歩かない
- 荷物は常に神経使って注意
を励行してなんとか放浪を(カード不正利用とチキンバスのボッタクリ以外)ほぼノーミスで終えることができた。
危険情報、エリアをチェック
中南米といっても国、地方、街ごとに治安のレベルは違う。
悪名高いメキシコでもユカタンの方だとけっこう安全と言われ、なので自分はユカタンでのみ格安の2等バスを利用した。
そういう情報は「街の名前 治安」で検索すればけっこう出てくる。
また宿のスタッフやホステルで出会ったひとに話を聞いたりもした。
例えばリマは全般に治安が悪く、バスターミナルのあるLa Victoriaは中でも治安の悪いエリアらしい。
というわけでリマのターミナルへは近くにバスも行ってるがUBERでタクシー。
またタクシー乗ってても渋滞で車が動けない時間帯は拳銃強盗が来ることがあるらしい。
なのでラッシュ時間は避けた。
とにかく危険情報を忘れず取る、を心がけそれに応じて対策を考えました。
夜は出歩かない
そして旅を通じて徹底したのが夜は基本的に宿に引きこもる、ということ。
周辺の治安レベルにより近くに晩ご飯くらいは食いに行くことはあったが、それも最小限に留めていた。
エクアドルのキトはそこまで治安が悪くもなく、宿から遠くを見ると教会❓️がライトアップされている。
タクシーで見に行こうかなあ。。と思ったがいやいやと思い直し断念。
遠くからでもライトアップはきれいである🙂
荷物と貴重品を死守
荷物は本当に気を使っていて、ナスカの置き引きもそれで防げた。
キトでリュックを後ろに背負ってたのは反省点ですね。
貴重品は腹巻きポーチ、ポケット、カバンに分散は基本。
ポケットからスられないよう、こういう👇️ファスナーポケット付きのズボンは絶対買ってくといいすよ。
またメルカリで買った、盗られてOKな安い海外用のスマホを持ち歩いて使っていた。
お金は最小限しか持ち歩かず、財布も必要なときだけしか出さない。
スマホも必要なときだけ出し、飯食ってるときとかに机上に置かない。
あと注意すべきは夜行バスで、寝てる間に盗難もよくある。
ボリビアのラパス-ウユニ間の夜行バスとか盗難で有名だそうで、対策としては荷物を棚に乗せない。
自分は必ず足の間に貴重品の入ったリュックを置き、ストラップを足に絡めて仮眠してました。
さらにリュックのチャックには南京錠、上からバスタオルをかけて防御。
そんなこんなでなんとか盗難されずに7ヶ月を乗り切った。
クレジットカードの運用
また海外旅行に必須のクレジットカードも、Booking.com等いつも使うオンラインサービス以外は基本的に使わなかった。
それ以外で使うのは、
- バスやフライトの予約
- キャッシング
- 宿泊代を宿で支払い
- スーパーの支払い
くらいかなあ❓️
その宿の支払いでやられた気もするのだが。。😅
先に書いた通りアルゼンチンは宿の税金21%が免除されるので、どうしても宿代のカード決済は避けられない。
教訓としては、
- タッチやスライドでなく、カード番号の全桁を入力させるようなところは疑う、拒否る
- キャッシングで使うカードは極力リアル店舗の決済で使わない
ということになると思う。
またリアル店舗で使うときは大手のスーパーやバスなどだけにしておく。
さらにネットで止められるクレジットカードは止めておくのがいいと思う。
使うときにスマホで解除し、また止める。
面倒だがそれくらいやっていいと思う。
あとスキミング防止機能のついた腹巻きポーチも必須アイテムです。
■通り一つでガラリと雰囲気が変わる
最後にこれを見てほしい。
世界遺産の街にしてコロンビアの首都ボゴタの賑やかな旧市街なのだが、
バスで間違って通り過ぎ、1つ隣のバス停で降りてしまうとこんな感じの殺伐とした光景が待ち受けている。
新興国でゴミが落ちてるのはよくあるのだが、服があちこちに散乱してるのがボゴタの特徴だった。
ホームレスのひとが置いて行ったのか。。
人通りもやけに少なく、
地べたにモノが雑然と並べられ売られてる光景も印象的だった。
ほんのバス停1つ分の距離だったが、なんだか胸騒ぎがして旧市街に戻るまでかなり緊張して歩いたのを覚えている。
警官もいないし何かあっても誰も助けることはできない。
そもそも周りに人が少ない。
何も起こりはしなかったが、強盗に遭うとしたらこういうとき。
油断するとあかんなと反省した瞬間だった。
そんなわけで中南米、いろいろと警戒したおかげで大きな被害に遭うことなく7ヶ月の放浪を終えることができた。
強盗がホントにイヤだったが、それだけは回避できてよかったと思う。
中南米はパナマでパナマを踊るというミッションが未達であるのと、パラグアイの永住権が気になるのでまた行こうかと思っている😃
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