2016年8月16日火曜日

ミャンマーの南端、コータウンで考えた



タイ南部の温泉町ラノーンからは、大きな川を渡ってミャンマーの南端、コータウンに行くことができる。

ほぼ海のクラブリー川

自分はミャンマーはこれまで1度しか行ったことがないのだが、田舎の素朴な風景がかなりいい感じな国である。

バガンのローカルな裏通りとか歩くだけですごい癒やされたなあ。

なのでせっかくすぐそこなんだし、と思って日帰りで行ってきた。

今回はコータウンへの行き方や町の感じなどレポートしてみたいと思います :)


■コータウンへの行き方

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コータウンへはタイの温泉町ラノーンからボートが出ている。

巨大な川を40分くらいかけて渡ることになる。

ラノーンの港に出る

ラノーンの町中からは、マーケット前から3番のソンテウが港に行っている。

タイ側、ラノーンの港

ちなみにPier!ミャンマー!を連呼してソンテウのドライバーにアピールしていたら、なぜかLittle Myanmarというレストランなのか地域なのかよく分からないところで降ろされて往生した(^_^;)

どこやねん

で、周辺で道を聞いたら、バイク乗ってる兄ちゃんがなんとタダで乗せてってくれた!

バイクなら一瞬やけど、道も分からん中で歩いたらけっこう大変だったはずで、本当にありがとう優しいタイびと。
なんとなくだけど、南のひとは優しいね。

タイ側の港の入口

港にあるイミグレで出国手続き後、船賃50バーツを支払いボートで40分くらい?
けっこう長く、雨の日など川が荒れていてかなり怖かったりする。



コータウンでのミャンマー入国

コータウンはイミグレが船着場にはない。
なんと入国手続き前に上陸できてしまう!

上陸後、すぐ近くのイミグレへ歩いていって手続きするのであった。

だからイミグレーション無しで入ることは可能ではあるが、滞在許可証なしにはホテルすら泊まれず、ミャンマーの入出国記録なしにタイに帰ったら入国もできないので確実に死ねる( ̄▽ ̄

コータウン側、港の界隈

しかしミャンマー入国時にはピン札の$10(USドル)が必要で、ピン札ってなかなか難しい。

だからミャンマー行ったけど$10受け取ってもらえなくて入国できずに帰ってきたよ~~と言えばタイに再入国できたりせんだろうか。自分は絶対やりませんが(笑)

なお帰りは16時まで。たぶんイミグレがその時間までしか開いていない。

入国時に滞在日数を聞かれるのだが、日帰りしますと言っておいてそれに間に合わないとどうなるかは分からない。怖いので遅れないように(^_^;)

■コータウンを町歩き

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まあそんなわけで入国手続を済ませ、とりあえず町歩き。

コータウンの町はのんびりしてていい雰囲気だが、それほど見るものもない。
しかし郊外をバイタクで回ると見どころはけっこうある。

ミャンマーだがバーツが使える

小さなコータウン、プラプラ歩いて飯でも食って帰るかーと思ってたが、歩ける範囲だとあっという間に終わりヒマになったw

ちなみに国境の町だけあって通貨はバーツが使える。

20Bでたっぷり謎の野菜の揚げ物が(うまい)

しかし屋台で食い物を買ってミャンマービールを飲んだらやることがなくなってしまった(^_^;)

さて困ったどうしようかな~と考えてながら川沿いを歩いていると、たむろしてるバイタクが観光を営業にやってきた。

バイタクをチャーター

バイタクは基本的に英語が話せないが、たまたま一人だけ英語が通じる人を発見できた(というか話しかけてきた)。

他に選びようもないので案内してもらうことにした。
お値段は言い値の150バーツ/時間を交渉して100バーツで。観光は3時間かかって300バーツだった。

高いか安いかは分からないが、たぶん200Bでも行ってくれる感じはする。
てゆーかたぶん300バーツはあの町では破格なんじゃないかと思う。

コータウンの観光

コータウンはヤンゴンのシュエダゴン・パゴダと同型のパゴダがあって、丘の上にあるのでそこからの眺めもよかったり、

かなり立派なPyidawayeパゴダ

山上のルックアウトがあってそこからの眺めもまた素晴らしかったりと、けっこう見どころはあって楽しい。
バイタクのおっちゃんもええ人やった。

突然の嵐、だが眺望良し

人と町と自然が調和する

そしてそういう分かりやすい見どころもいいけど、なんというか”人の町”という感じの素朴さがやはりよかった。

緑の中に家があり、人が暮らしている。
なんというか、コンクリートで押しのけてではなく、自然の中に人間が溶け込んで住んでいる感じがする。

コータウンに多く残る緑

ヘンに近代化に走るんじゃなくて、この自然と町と人間が調和した暮らしに自信を持って、新しい物を入れるんでなく今あるものの価値を大切にしてほしい。

それをコンテンツ化すれば、ミャンマーは文化で食っていけると思う。

■対岸タイと対照的な町

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でも文化で食っていくためには、町全体、地域全体が、コンクリと直線にズタズタにされず、長い時間の中でできた調和の中に留まらなければならない。

それはクラブリー川を挟んだラノーンの町を思い出すと実感する。

直線は郊外までに

これはラノーンの町なかを通る道路なのだが、

タイ、ラノーンの道路

こういうズドーン!とした直線を町中にまで入れたらあかんよ。
人の住む場所はもっと非効率で曲がりくねってていいの。

道路と電線が無かったらきっと美しい

物資の流通も効率的にならないと、便利なものも普及しづらいから、郊外までは幹線道路を直線で入れればよい。
で、それより内側は伝統的な町並みを開発して壊さないようにすることはできるんでないか。

お金があって開発できると幸せか?

だからミャンマーも家の中を水洗トイレやホットシャワー入れたり、蚊帳を導入したり、今の町並みを壊さない方向の豊かさが導入されていくといいと思う。

ビル建てたり大きな道路通したり、そういう破壊的ではない方向はあり得るはずだ。

これ幸せか?

日帰りでタイに帰ってくると、コンクリの中に人がいる感じ。歩いていても気持ちよくないのよね。
お金があって開発できれば幸せかというと、全然そんなことはない

そんなことを実感させてくれるコータウン、入国に$10かかるので1泊くらいしてもよかったなーと思っている。
ただもっかい行く機会はなかなか無さそうやなー^^;


関連リンク:
風土と街と近代と、愚図なやつらばっかじゃないぜ
ブランドなき国の植民地化―情報時代の野蛮人から(2)
タイ・清流と温泉の町、ラノーンに行ってきた~ラクサワリン温泉と安宿情報~

参考リンク(外部):
「コンクリートの田舎に、誰が帰りたいの?」 古民家再生の第一人者アレックス・カーさん、地方創生を語る
バリは燃えているか | FUTURUS(フトゥールス)


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