2017年5月16日火曜日

南オーストラリアで自然農実践畑を構想してみる



近年、自然農を学べる場を作りたいと思ってチャンスを伺い続けている。
そして空振っている( ̄▽ ̄

それはしょうがないのでタイミングを待つとして、自然農を学ぶには実際の田畑が必要だ。

今回オーストラリアにコミュニティを建設したいという方に招待いただき、場を提供いただけるかもしれないということで南オーストラリアの港町・ポートリンカーンを訪問している。

ここでやるとしたら実践用ガーデンはどんな感じになるのか、またどれくらいかかるのか?いろいろ考えてみた。

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■自然農の実践で得られるもの

理論や哲学も自然農の重要なパートだが、それは田畑で身体を動かす中、身体に染み込んでくるものでもある。

作物に降りた朝露に学ぶ

自分は大きな農場で少数の人が効率的に作るようなことは考えていない。

どちらかというとそれぞれがファミリー・ガーデンを持っていて余ったら交換する、そういうのが増えたらなあと思っている。

できる限り多くの人が農的な暮らしを想像できるようにする、というのが意図になる。

自立のベースを作るということがどういうことか、実践の中で肌でわかることが重要だ。

自然農の成果物は作物とともに


  • それを得るプロセスにおける経験
  • 身体感覚の回復
  • 回復した感覚が見せる未来


といったものであると思う。

自分に立てるようになる、それが自立ということだ。

■イメージを湧き上がらせる

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というわけでやってきましたポートリンカーンのホームセンター。


ここでいろいろ見て回りながらイメージをふくらませます。

とりあえず見て回る

最初は冒頭に書いたようなファミリー・ガーデンを考えていて、そんなに資材もいらないかと思っていたのだが、いろいろ目に入るとまた思いつくものがある。


自分はあまり最初にイメージを決めすぎないようにしている。

なんとなくの構想はあってもそれ以上は固めず、対話や経験の中で浮上してくるものを待つ。
時間はかかるがそのほうがしっくりくるものができる。

だから、何しに行くの?と聞かれたらさあ?としか言えない。

イメージは浮上してくる

大げさな話をすると、自分から何かが浮上する時間を持たず、誰かの頭の中だけでできた一面的な効率に追い立てられるのが、近代というものだと思う。

のべつ幕ない「明確な目的」ははっきり言って有害で、それこそ安易な20世紀の遺物である。
ちょっと素直に考えれば、それが長い目で見て何も生み出していないのは簡単にわかるはずだ。

で、今回もつらつら考えてるうちに、野原のような自然農ガーデンだけでなく、2,3年前に熊本のエコビレッジで教えてもらったパーマカルチャー・ガーデンもよさそうだと頭に浮かんだ。

ちなみにここ↓ね。

>> 三角エコビレッジ SAIHATE

自然農の思想とパーマカルチャーがどう重なり合い、どう違うのかも大事な学びとなるはずだ。

そうして学んだ人が自分なりの思想と、効率と創造性のバランスを見出してくれたらとても意義深いと思う。

■未来のガーデンの条件とは

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湧き上がる感覚とイメージから徐々に何かが具体化してくるのを待つ。

この待つというのが大事だと思うのだが、では今回湧いて出た自分なりのガーデンの条件を備忘もかね書いてみる。

自立と循環

自分だったら作業はとにかく楽なほうがいいし、収穫も充分あればたくさんはいらない。

ただローカルな循環というのは重視したくて、どこか遠くから輸入しないと成り立たないというのは自立できていないように思う。

自然農の持ち込まず、持ち出さないという状況を、最初だけは資材を持ち込むことで効率よく作り出す。

資材の追加がもし必要ならローカルなエリアで、できれば無料で調達できるものでやる。

そんなことを考えながら、自分には自立ということがとても大事なのだなと気付いたりもする。

だから同じローカルで調達するにしても、そのへんの落ち葉とか勝手に持ってけるもののほうがよさそうだ。

どこまで自然農でやる?

また奈良の自然農茶園の方に聞いたのだが、根菜などは耕すだけで本当によくできるという。

そこでは自然農はやめて自然栽培を取り入れていると言っていた。
耕すと作物が本当によくできるのを見て、正直自分は何やってたんだと思ったらしい。

自分も一部の作物について耕すことがそこまで破壊的とも思わないので、不耕起とかもそこまでこだわらない。
同時に草原のようなガーデンにも憧れがある(〃▽〃

雑草の中に共生する長命草

だから大まかな前提としては


  • 最初はローカルにこだわりすぎず、早く楽にローカル循環を作り出す
  • 自然農の「持ち込まず、不耕起草生」にこだわりすぎず楽さ優先
  • そうは言っても無農薬・無施肥で


そんな感じかな?

■3種のガーデンと必要な広さ

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で、具体的にそれをどんなガーデンで実現するのか?できれば純自然農的なものだけでなく、たんじゅん農法やパーマカルチャーも試してみたい。

たんじゅん農法、自然農、パーマカルチャー

特にたんじゅん農法は、バリで教えてもらったコストのかからない陽熱処理をゼヒやってみたいと思う。

>> これがたんじゅん農法2.0だ!労力ほぼゼロのたんじゅん畑が登場した!
バリの陽熱農法の畑

広さ的には、↑のたんじゅん畑で8x1.2mの畝が4本分くらい。
自然農畑とパーマカルチャー・ガーデンは半畝もあればいいのかなあ?

必要な広さ

というわけで結局、


  • たんじゅん農法
  • 自然農
  • パーマカルチャー


の3つとも0.5畝として1.5畝=150平米。

道具を置くスペースやらもいるから、余裕を見て200平米くらい?
だから約10m×7mの圃場が3つくらいになるのかな?

そしてそれとは別に、自分で運営してみたい人に貸し出す圃場もほしい。

同じ3種のガーデン・スペースを2つずつとして、もう400平米。
よって計600平米となる。

■予定地で考えてみる

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ホームセンターで道具や資材を見ながらいろいろ妄想しつつ、農園や予定地(今のところ荒野)にも身を置いてみる。

そこでもいろいろなイメージが湧き上がってくる。

風土的には何でも作れそう♪

地元農園さんにも連れてってもらったのだが、作物については日本のスーパーに並んでるようなものなら何でもできそう。

大根や白菜が無かったが、人参も育てていたし気候的には何の問題もないだろう。


自然農であるので、食べたいものではなくその地で素直に育つもので生きるのが基本と思っている。
そういう意味では慣れ親しんだ食生活が普通にできそうなのはありがたい。

多様な経験を

南オーストラリアは四季があり、暑い夏も寒い冬も来るがそれだけにバラエティに富んだ作物を作ることができる。

ああ妄想が広がる(〃▽〃

ちなみに収穫量よりも学びと楽さに力点があるので、Nurseryとかはやらず直播き予定。

設備は小さく、機械も使わず、それに反比例して作業が多様になる。

多様な経験を通して学ぶ機会が増えるのを期待したい。

広大な予定地

招待していただいたコミュニティ予定地はこんな感じ。
1km四方を予定しているらしく、先に書いた圃場くらいは全然確保できそうだ。

牧場として整備されている?予定地

このプロジェクトの運営コンセプトに共鳴できるかという問題はあるので、そもそも参加できるかどうかは分からない。

ただ、とりあえずはこれまで曖昧だったイメージを具体化する時間や刺激がもらえたのはとてもありがたかった。

■次は具体的な見積もりだ

しかし田んぼはともかく畑は手伝いはけっこうやったものの自分で運営したことがない。

よってこの構想もツッコみどころ満載かも知れないので、何かお気づきの方、ぜひ優しめに教えてください(笑)

というわけで次回はこの構想のもと、実際に圃場のセットアップに何が必要でいくらかかるのか、具体的なところを見積もってみたい。

ああ楽しい^^


実践農場、見積もり編はこちら

自然農実践畑inオーストラリアを見積もってみる


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