>> 南オーストラリアで自然農実践畑を構想してみる
今回はそれに沿って必要な資材や費用がどんなものか具体的に考えてみる。
実践学習の畑に必要なものとは? |
このブログを昔から読んでくれてる人は、あれ?田んぼやんねいの?と思うかもしれないが、南オーストラリアは水が足りないので田んぼはとてもやれない。
オーストラリア全般に水不足は大きな問題なので、地元農家さんに聞いても東海岸のNSWのほうならできるかもしれないけど。。ということであった。
そんなわけで前回構想した畑を、以下を前提に見積もる。
- 土地・納屋・電気・水は既にある
- 2畝200平米くらいの小さな圃場
- 自然農系x2、パーマカルチャ・ーガーデンx1を作る
- 専有する道具だけ見積もる
■概算見積もり
また前回構想したときは自分でやってみたい人に貸出す用にあと400平米と思っていたが、最初からはいらないのでまず200平米で考えている。
といった感じでとりあえず見積もってみると、前回考えた自然農とパーマカルチャー・ガーデンにはざっとこれくらいかかる計算だ。
- 基本用具:$565.5
- 自然農圃場:$100
- パーマカルチャーガーデン:$400
でもたぶん想定漏れはいっぱいあると思うので、これは最低限であって実際はもっとかかると思う(^_^;)
なのでそういう漏れも計算に入れて、上記に加え
- 予備費を$500
を積んでトータル$1565.5、日本円にしてざっと13万円と見積もった。ちなみに$といっても豪ドルなので、今のレートで$1=84円くらい。
どんなものを想定したのか、詳細を以下に示す。
■基本用具
そんなわけで足を運んだホームセンター。この高額大国・オーストラリアでガーデンなんて作ったら、いったいいくらかかるのであろーか?!ビビりながら見て回る僕様。
まず農作業に使うツールが必要だ。身につけるものとして軍手や長靴。
軍手が1つ約$4、長靴が$22.5でけっこうする。
さらにクワやショベルもいるだろう。
これもけっこう高く、クワが約$66もする!ショベルのほうはピンきりで、$15~40と幅があるのでだいたい$20で考えておく。
その他、バケツや猫車。
それぞれ$13と$119。ちなみに猫車で検索したら「猫とドライブ♪」みたいなページが出てウケた(笑)あとは鎌かなー。見つからなかったがたぶんある。とりあえず$10で想定。
また道具は学習用のものであるので、人数分必要。広さ的に受け入れ可能と思われるのは5名くらい?なのでそれくらいの人数で共用する想定で見とけばいいんでないかと思う。
すると基本用具で:
ITEM | 単価 | 数 | 金額 |
軍手 | $4.00 | 10 | $40.00 |
長靴 | $22.50 | 5 | $112.50 |
クワ | $66.00 | 3 | $198.00 |
鎌 | $10.00 | 3 | $30.00 |
ショベル | $20.00 | 2 | $40.00 |
バケツ | $13.00 | 2 | $26.00 |
猫車 | $119.00 | 1 | $119.00 |
総計 | $565.50 |
とりあえずそんな感じ?やはり日本のホームセンターに比して、総じて高い印象だ。
■自然農ガーデンを作る
前回考えたのは自然農、陽熱たんじゅん農法、パーマカルチャー・ガーデン。この3つのうち、まず自然農系、最初の2つを考えてみる。まず自然農ガーデンだが、これは基本用具以外、必要なものが思いつかない。
特に0.5畝みたいな実践学習用の小さな畑では資材がそんないらん気がする。畝すら作らないなら、もうとりあえず播け!って感じ?(笑)
ちなみにバリでやってたときも基本的に原チャリとクワだけだった(笑)
てなわけで次はビニールシートで陽熱処理する想定のたんじゅん畑。もちろん必要なものはビニールシート。
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ブルーシートが7.2x9.0mで$98のものがある。完全な透明シートは見つからなかったが、メッシュの透明シートが3x4mで約$31。
バリのたんじゅん畑は1畝が8x1.2mだったので、それを前提で考えてみる。ちょうど合うシートがあるかは分からないが、単純に面積換算でブルーシートは
(8x1.2)÷(7.2x9.0)x$98≒$15
透明シートは
(8x1.2)÷(3x4)x$31≒$25
やけに単価が違うが、透明のって高いのね。余裕を見て$20、$30で考えておくことにする。予備も入れて2つずつでいいだろうか。
あとは微生物の培養に海塩とかも必要そうだが、ポートリンカーンは港町なので無料調達可能だ。というか井戸を掘ったらSaltyらしいのでナチュラルにそれ使えるかも(^_^;)
単価 | 数 | 金額 | |
ブルーシート | $20.00 | 2 | $40.00 |
透明シート | $30.00 | 2 | $60.00 |
総計 | $100.00 |
■パーマカルチャー・ガーデン
ほんでもって最後、パーマカルチャー・ガーデン。パーマカルチャーと言えばレイズドベッドですね。レイズドベッドってなんじゃらほい?という人は↓とか見てみてください。>> 【簡単DIY】レイズドベッドで家庭菜園に挑戦!
こんな↓イメージで考えている。ちなみに写真は東ティモールのパーマカルチャー・ガーデン。
この写真でもそうだが、よくあるのは木の枠で四角く囲って土を入れるやり方で、板を買ってきてDIYでもいいのだが、こういうフェンスとか立てるのが簡単でいいかもしれない。
通常レイズドベッドは上の写真のようにもっと低いのだが、以前パーマカルチャー講習でやったときは膝より高いくらいだったので、それならこういう資材が使えると思う。
↑の木製フェンスは1つ約$37で、そこまで高い感じはしないが1つの囲いで4ついるので1ベッドあたり$148ということになる。
↑の木製フェンスは1つ約$37で、そこまで高い感じはしないが1つの囲いで4ついるので1ベッドあたり$148ということになる。
これ↑は高さ90cmのが30M?で$205。ただ90cmは高すぎるので、サイハテで見たような半分くらいの高さのものがあるとして、単純計算で約$100/30Mと想定する。
とりあえず円型のベッドで考えると、0.5畝は5x10mとして、直径1mの円が16個くらい入る。が、そんなギチギチにするわけがないので10個としよう。
直径1mの円周は3.14mであるので、30Mのメッシュ・フェンスがあればだいたい事足りることになる。すると木のフェンスよりこっちのがずいぶん安い。
しかし小学生ぶりやな円周率の知識使うの。。
またもっと簡便にはこういう大きなプランターを買ってくるとよろしい。
この大きさ1個で約$60となる。数個置いて個別の実験をしてみてもよいだろう。ワークショップなどにも使えそう。
単価 | 数 | 金額 | |
メッシュ・フェンス30M | $100.00 | 1 | $100.00 |
木製プランター | $60.00 | 5 | $300.00 |
総計 | $400.00 |
■その他いろいろ
その他、ガーデン共通の資材として支柱などいるが、$5/本くらいだったかな?(うろ覚え)。20本くらい買うとして$100。
他にもホームセンターにはコンポストやマルチ用のバークや土なんかもある。
他にもホームセンターにはコンポストやマルチ用のバークや土なんかもある。
ただ自然農であるので、この辺はたぶん使わない。
釘やら蝶番も。
板とかもありますで。
だからレイズドベッドや棚やら、いろいろ必要に応じてDIYも可能。
あと見逃したが遮光カバーとかもいるかも。ただ地元の農場では使っているのを見かけなかった。
バリとかでは太陽光がチョー強いので必須なんだけどね。種なんかも地元農家さんに分けてもらえるかもしれないが、もちろん買うことも必要。
この辺は分からないので予備費で$500ほど見積もっておく。すると結局、
- 基本用具:$565.5
- 自然農系ガーデン:$100
- パーマカルチャー:$400
- 予備費:$500
となるので、土地や納屋、電気工具などが別で既にあるのを前提とすると、$1,565.5の初期投資が必要であることが分かる。豪ドルなので、冒頭書いた通り日本円にして13万円くらい。
たぶん日本で調達するよりも高いのだが、けっこう現実的な額で2畝200平米というこぢんまりとした実践畑を始められることが分かる。
バリでやってた圃場は井戸が1系統しかなくて、しかも母屋と共用していて制御がかなり面倒だった。
別で見積もってみたが、井戸や雨水タンクはそこそこお金がかかる。たぶん日本で調達するよりも高いのだが、けっこう現実的な額で2畝200平米というこぢんまりとした実践畑を始められることが分かる。
■水をどうするか?
ちょっと気になっているのは水で、作物に水をやるのはもちろん用具や手足を洗い流したりというのを、独立した系統でやれるといろいろ便利ではある。バリでやってた圃場は井戸が1系統しかなくて、しかも母屋と共用していて制御がかなり面倒だった。
ざっと調べたところ井戸の場合は井戸掘りとポンプで$3,500、雨水タンクは$6,000くらいかかる。
両方揃えるとするとプラス$9,500、総額$11,065.5で約92万円といきなり跳ね上がる(^_^;)
また土地は思ったよりも安く、1km四方で7千万円くらいの相場らしく、単純計算で1反(約1,000平米)は7万円の激安。200平米ならさらにその1/5、1万4千円となる。分譲してもらうかな(笑)
ただ、そういう水インフラや土地を計算に入れても100万円程度の投資なわけで、これはかなり現実的ではないかと思うのである!\(^o^)/
関連リンク:
南オーストラリアで自然農実践畑を構想してみる
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