フィリピンは日本から最も近い東南アジア国である。
日本から4時間ちょっとで行け、ノービザで1ヶ月くらい滞在することができる。
リタイアメント・プログラムは東南アジアで一番ゆるく、将来は南国にのんびり永住するか~という人には興味をかきたてられる国である。
とりあえずしばらく住んでみて、様子を見てみたくなる。
するとほしくなるのはやはり銀行口座。
まだSRRVは持ってない状態でも、ノービザ滞在で立ち寄ったときなんかでも、フィリピンの銀行口座は開けるのだろうか?
オフィス街マカティで、実際に銀行に行って聞いてみた。
※聞き間違いや勘違いもあるかもしれないので、必ず自分で確認してね。
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■在住じゃない人が口座開設する方法
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で、いきなり否定的でアレだが、フィリピンの銀行口座は通常、在住者(レジデントと呼ばれる)にしか持てない。
旅行者ではダメというのが基本スタンスである。
しかし銀行によっては厳しい条件ではあるものの、在住でなくても口座を開くことができる。
なお銀行によっては、といっても自分は一つしか知らないし、その銀行の人もウチくらいじゃないかと言っていた。
ここではその唯一の銀行で非在住者が口座を開設する方法についてまとめる。
必要なものは2つ
その唯一の銀行でも、口座を開くためには、在住者じゃないけども
「旅行者でもない」ということを証明しなければならない。
ではその旅行者ではない、という条件はどういうものになるだろうか。
必要なものは2つで、
になる。
国内の確実な連絡先
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口座開設にはまずフィリピン国内の連絡先として
- 国内の固定電話番号(携帯ではダメ)
- 国内の住所(ホテルではダメ)
がまず必要となる。
頻繁に行くのでアパートと固定電話をフィリピンに持ってる人なら大丈夫だが、ノービザ旅行者でそんな人はそうはいないだろう。
しかしフィリピンの滞在先が友人のところである場合など、その人の文書による
承諾(メールでOKらしい)があれば、その人の住所と固定電話番号を使わせてもらうことはできる。
要するに国内に確実な連絡先があるかどうか、ということであるらしい。
収入証明も必要
それ以外に必要なものは収入の証明。
これはフィリピン国内以外の、
日本の収入であっても構わない。
具体的な証明書としては、
などがあり得る。
また資産で食ってるうらやましい人は
株や預金の証明でもいいようだが、そういう実例はあまり無いらしい。
そんなお金あるならさっさとSRRV取ったほうが早いもんね。
フィリピンの組織に所属するという方法
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また、もう少し提出書類が楽なパターンもある。
フィリピンの組織に所属して、その証明ができればOKというものだ。
例えばフィリピン国内のNGOのボードメンバーとして加わるとする。
この時点では組織に加わったというだけでワークパーミットも給与もまだない。
その状態でも、契約書などで
所属してる証明ができれば口座を開くことができるらしい。
ただしこの場合は
2年以内に情報をアップデートせねばならず、その時点で追加で書類を出す必要があるようだ。
おそらくだが、結局ワークパーミットや給与収入があるか、要するに実際の経済活動があるかどうかチェックされるのだと思う。
フィリピンの銀行は2年毎に顧客ステータスをチェックするので、その一環であるらしい。
■ノンレジデント(非在住者)口座の制限
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また、こういう「レジデントでない」というステータスで口座を作ると、レジデントには無い制限が一部かかる。
外貨の取り扱いに制限
ノンレジデントはフィリピンで扱われる2大通貨、ペソとUSドルのうち、USドルの
現金扱いが難しくなる。
口座自体は作れるが、現金で預入はできず海外送金するしかない。
ただ現金引き出しはできたはず(うろ覚え)。
またクレジットカードが作れないという制限もあるそうな。
ちなみに話を聞いた銀行ではJCBカードが作れ、日本での消費分が免税扱いになる上に7%だかの割引まで付くので大人気であるという。
これはもうムリして非レジデントで口座作るより、素直に在住者になるほうがいいのでは?と思えてくる。
レジデントの定義とは
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ではレジデントとはどういう定義なのか?というと、
- まず合法に滞在していること
- フィリピン国内で経済活動していること
であるという。その上で先に書いた固定電話番号と住所は最低限、必要である。
要するに結局、
- 永住権(SRRV)を取って、
- さらにワークパーミットも取る
というのが王道であるわけだ。
この2つがあれば請求書の証明3ヶ月分がどうのとか四の五の言わずにごく普通に口座は作れるという。
■フィリピンのノービザ銀行口座開設まとめ
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そんなわけで一応ノービザ滞在中であっても
- フィリピン国内の誰かが住所や固定電話の番号を使わせてくれる
- 収入や資産の証明
- あるいは何かの組織に所属する
という条件を満たせば口座を作ることはできるわけだが、冒頭書いた通りフィリピンは永住権のハードルが低い。
実際、エージェントに頼んで2~3週間、数千ペソ程度の手数料でできるという。
本当ならかなりお手軽で、さっさとそうしたほうが簡単に思える。
ちなみにSRRVの預託用の口座は通常の口座とは別の特殊なもので、海外からの投資である必要があるので海外送金しか受け付けないそうな。
というわけでいろいろお話を聞かせてもらい、マカティのローカルなエリアで屋台焼き鳥を頬張り一息つくわたくし。
同じマカティでも高層ビルとこのローカル感、なんつーかこのコントラストがマニラですな。
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☆★☆★ お・し・ら・せ(・∀・) ☆★☆★
お話を聞かせてもらった銀行もある大オフィス街、マカティは少しローカルなエリアに行けばホステルもあります。
それが↓の宿で、自分が泊まったときは
800円台でした。
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