職歴や就職関連のポイントにも影響するし、上位の学歴をゲットするのはポイントアップの重要な手段となる。
自分が既に持っているのと同等のレベルでもNZで学校に1年以上行くと、少しボーナスポイントが付くことがある。
NZのスクールライフは楽しそう |
学歴は学歴ポイントだけでなく、就職関連のポイントにも影響するので、必要な学歴をつけるために学校にまず通う人も多い。
また、日本で取った学歴もポイントにできるが、その場合それがNZで取る学歴と同等のものなのか認定が必要となる。
しかし学校に通うのにはもちろん費用がかかる。また日本の学歴を認定してもらうのにも費用はかかる。
ここではそういった学歴ポイント関係のコストについてまとめる。
■NZで学歴をつけるコスト
移民ポイントを大きくアップするには、NZで学校に通い、「非常に不足している職種」に関連する学歴を獲得し、卒業後、関連する職に就くのが一つの方法だ。ちなみに「非常に不足している職種」にはITも入っていたと思う。
大学院マスター
普通の大人だと、さすがに大学に4年も通うのは厳しいと思われるので、大卒の人であれば大学院修士に2年通うのが一つの策になる。卒業後に就職し、永住権を申請すればまず問題なく取れるだろう。
ただし聞いた話では学費は年間300万円くらいかかるという。
それが2年分、さらに生活費ももちろん別途かかる。
なのでかなりの力技に思えるかもしれないが、お話を聞かせてもらった方などは実際そうしてキャリアチェンジと共に永住権を取得した。
Diploma1年コース
最低2年もかかる大学院でなくても、NZにはGraduateもしくはPostgraduateと呼ばれる大卒・マスターに準じる学歴がある。それらがどういうものであるかは↓にまとめたが、Diplomaと呼ばれるコースで取得でき、期間的には最短1年で取れる。
>> 永住権ポイントを短期で積み増せるDiplomaほか、ニュージーランドの学歴システムを理解する
学費はNZ$2万くらい。大学院に比べればだいぶ安い。最短1年で済むので、生活費が少なくて済むのも大きい。
↓によれば、
>> NZ永住.com | ITコース
オークランドのAIS(Auckland Institute of Studies)のGraduate Diploma in Information Technologyは年間授業料 NZ$17,840、教材費 NZ$1,760。
インバーカーギルという南島の南端のSITという学校では、ITのPostgraduate Diplomaが年間$18,000+$2,100だ。
>> SIT - Southern Institute of Technology, New Zealand
ちなみにNZ人であればこのSITはなんと授業料無料になる。
NZの地方の学校はけっこう現地人に無料のコースを提供していて、外国人はタメイキが出るばかりである(-o-;
がっつり博士
NZでは博士課程は現地人と同じ扱いで、受かれば50万円ちょっとと格安でいける。ただ、ドクターもPh.Dとそれ以外があるみたいで、NZ人と同じ授業料で済むのはPh.Dだけ。Ph.Dでないドクターというのもよく分からないが。。
例えば↓はオークランド大学の場合。
Ph.Dは50万円くらいだが、それ以外のドクターは300万円くらいかかる。
>> Doctoral fees - The University of Auckland
なので自分の領域がPh.Dに当たるかは確認がいりそう。
また博士は奨学金も現地人と同じく申請できるらしい。
このオタゴ大学の博士課程の奨学金↓など、学費免除、奨学金$25,000/年とかなり手厚い。年間181名まで。
>> Otago Search, Scholarship Search, University of Otago, New Zealand
ただこういう生活費まで面倒見てくれる手厚い奨学金はあまり無いらしいので、かなり狭き門となるだろう。
Certificateとは?LEVEL6以下の学歴
大卒より下でも学歴ポイントが付く。それがLEVEL4~6の学歴レベルで、そのうちのどのLEVELでも40ポイント。
大学の勉強とはまた違うコース、例えばポリテクの調理師などのDiplomaがこれに対応すると思われるが、以下を見るとCertificateというものでもこのLEVELを取得できるみたい。
>> New Zealand Qualifications Framework - New Zealand Immigration Service
ではこのCertificateとは何かというと、ここ↓に書いてあるのだが、
>> DiplomaとCertificateの違い
Diplomaとかを構成する一部のコースのことを指す。
たとえばビジネス系Diplomaのうちのアカウンティングだけ、といった場合でもNZでは修了証明を出してくれる。
上に書いた専門学校的なDiplomaの一部の場合もあれば、大卒扱いのGraduate Diplomaの一部のCertificateというのもある。期間は3ヶ月~とかなり手軽。
あるかどうか分からないのだが、もし3ヶ月のCertificateでLEVEL4以上になるコースがあるなら、大卒資格を持ってない人には低コストでポイントアップする良い手段となると思う。
誰かやった人がいたらどんな感じか教えてくださいm(_ _)m
■資格を認定するNZQAも有料
保有する学歴や資格を有効だと認めてもらうにはNZQA(NZ Qualification Authority)という機関による審査がいる。
そしてその審査は有料である。
NZQAの認定がいらない場合
NZの認定された学校の学歴ならこの審査はいらないと思われるが、日本の学歴や資格だとNZQAに認定してもらわねばならない可能性がある。日本の大学卒業イコールNZの大卒扱いにはならないので注意が必要だ。
しかし一部の有名な大学・学部であれば移民局が直接学歴を認めてくれる。
そういう大学と学部のリスト(List of Qualifications Exempt from Assessment)があり、例えば東大法学部みたいなところだとNZQAの認定はいらない。
たぶん英文の卒業証書を移民局に直で出せば証明になるのだと思う。
自分の場合だと大学も大学院も誰でも知ってるところで、リストに大学の学部はあった。
しかし大学院のほうは研究科が比較的新しくできたところのせいかリストに無い感じで、そうすると院卒証明のためには、NZQAの審査が必要なことになる。
NZQAの審査コスト
リストに自分の学校や学部・研究科の名前がない場合、と呼ばれるAssesment(審査)をやってもらい、その結果を移民局に提出する。
NZQAの認定の書類をもらって、移民局に永住権申請のときの証明書類の一つとしてそれを提出して、と証明のプロセスを踏んでようやく学歴がポイントとなるわけだ。
PARはEOIのとき、IQAは本申請のときに必要になる。
永住権申請費用はもちろん別
また上記はもちろん資格認定のためのコストであって永住権申請自体は別にお金がかかる。申請費用のほうは計NZD2,300なので約20万円くらい?
また日本からオフショア申請すると手数料の5,400円だけになるという。
詳細はこちら↓参照。
>> ニュージーランド永住権、最初の一歩を踏み出すための基礎知識――これからNZ移民の話をしよう(1)
■生活費を忘れずに
学費は上記のとおりだが、条件の良い奨学金でも取らない限り、学校に通う間の生活するのは自腹になる。自分もどうやってその間の生活費を賄うかいろいろ考えてみたことがあるが、
>> ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた
高額大国NZで3年間暮らすのはかなりかかるので、そこの計画も忘れないように(^_^;)
なおNZではマスターや博士はフルタイムで働くことが可能なので、RA職など取れれば奨学金ナシでもやっていけるのかもしれない。
相当の英語力がもちろん必要なので、目指す人はまずIELTSのアカデミックの勉強を始めましょう。
学校に通う間のコストを取り返そうと思ったら絶対に就職せねばならないが、就職に成功すればまず間違いなく永住権は取れる。
他の職種から学校に通い、Web系の職種に就いて永住権を取ったという人もいる。
というか、これだけお金かけたら取らんとしょうがないね(^_^;)
■学歴取得のコストパフォーマンス
がんばって取得した学歴がどれくらいのポイントになるのかは、ここ↓にまとめた。
>> ニュージーランド永住権のための学歴ポイントについて
今現在でどこまでの学歴を持っているかにより、学歴を新たに獲得するコスパは違ってくる。
大卒資格がコスパ高し
Graduate Diplomaという1~2年のコースや、大学を卒業するとLEVEL7になる。LEVEL7になるとポイントは50つくが、日本で大卒の人はそもそも50ポイント持っているのでポイントアップにはならない。
Postgraduate diplomaやマスターなど、上位の学歴を取ると10~25ポイントのポイントアップとなる。これはドクターでも同じである。
大卒資格のない人は、Graduate Diplomaを卒業すれば大卒と同じLEVEL7となり、50ポイントの大幅ポイントアップとなる。
GraduateではないLEVEL6以下のDiplomaや、Certificateでもプラス40ポイントの可能性があり、大卒資格が無くてポイントが足りない人は学歴をつけるコスパが比較的高い。
また上位資格が必要でなくて、就きたい職種に関連する学歴をゲットしたい、ということであれば大卒のひとでもCertificateを取る意味はあるだろう。
卒後は永住権に向けて就職
いずれにせよ、現実的には多くの人が卒業後、現地就職してかけたお金を取り返していくことになるのだと思う。NZの学校を卒業すると、条件次第だが1年間の就職活動用のビザ(ジョブサーチビザ)がもらえる。
自分のように就職しない生き方だとビミョーだが、学校卒業後、勉強したことと関係のある仕事(←重要)で就職できれば、就職関連のポイントと合わせ、おそらく永住権ポイントは問題なく稼げる。
特にまだしばらく組織で経験を積みながら働いていたいワカモノなどには、学校行く価値はあるんでないでしょーか。何よりたのしそーだし!^^
その他、NZ永住権のためのの学歴情報はこちら
ニュージーランド永住権のための学歴ポイントについてニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた
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