全員ではないが今よりかなり多くの人がそうしないと、社会は沈む。
ややこしい話はここでは書かないが、それ以外の未来はない。本当にない。びっくりするくらいない。
みんなが自分を生きる中で自然とそうなればいいと思うし、そうなると思う。
それはすべての先進国が切り開かねばならない道なのだ。
とはいえ、豪やNZはひょっとすると、今の暮らしを一番延長できる国かもしれない。
就職する人なら問題ないかもしれないが、外国人が入り込んで、独立して、お金をかけない自給的な暮らしをするとなると、NZではかなり工夫しなければならないように思う。
やはりNZでは近代的なライフスタイルで生きていくしかないのだろうか?
自然は美しいものの、新しい生き方はここでは難しいのだろうか?
ということを今回考えてみます :)
■ニュージーランド郊外の生活費は格安?!
なにしろNZでは500mlの水が$3とかする!そのカネを稼ぐ生き方が基本的に求められている。
とは言え自炊すれば食費はそんなにかからない。
問題は住居費で、旅の間も最安ホステルばかりだったが、それでも大抵1泊2,000円を超える。
「だから移住したいけど、自分は生き方的に難しいと思うんですよ」と、知り合ったNZ永住者の方に話してみたら、そんなことはない!と知り合いの方のところに連れて行ってくれた。
そこは都市部から車で1時間ちょっとくらい離れた郊外。
その辺まで行くともう町はなく、農地や牧場が広がる自然豊かなエリアとなる。
そういうところにはキャンプ場やファームステイのようなものがあり、場合によってはものすごく安く滞在できたりするというのだ!
美しい郊外のファームステイ
|
■ファーム&モバイルハウスで未来のニュージーランド生活
そこでは町と滞在のコストが全然違う。
さらに家ではなくテントやモバイルハウスだと、さらに居住コストは低くなる。
ここでは
- ファームの一画を借り
- モバイルハウスで住む
場合にかかるコストにつき考えてみる。
郊外のファームステイという選択肢
というわけで今回連れていってもらったところでは、テントとステイ小屋が点在するファームステイ。その一角に、モバイルハウスを用意して住んでいる方にお会いした。
かっこいいぜモバイルハウス! |
このモバイルハウス、日本円にして100万円くらいで作れたという。
アーティストの方なので塗装は自分でしたらしい。
キッチンが中にあり、2階(あるのです)にはベッドルームもあって大人が2人ふつうに寝れる。詰め込めば4人はいける( ̄▽ ̄
ここの滞在費がいくらかは分からないのだが、シャワーなどの設備付きキャンプ場なら1泊$10くらいからあるので、それに準じる値段なのかもしれない。
そしてこういうところは都会から隔絶されて人手を必要としているので、ファームやらの手伝いをすることでさらに安くしてもらうことも可能だ。
ファームステイのコスト
実際、ここもウーフを受け入れていて、ウーファーさんは1日2時間の労働でテントに無料滞在しているのだ!なので1泊がキャンプ場と同じ値段だとして、
- 手伝いで2割(オーナーとの関係や働く時間次第で実際はもっと安くなることもあると思う)安くなり
- 長期滞在なのでその割引で1割引きになる
と仮定しよう。
すると
$10×30日×0.8×0.9=$216
NZDなので今(2016年春)のレートで
$216×75=16,200円/月!
多めの見積もりだが、それでもこれは都市でホステルに住む数分の1の値段なのである。
フラットシェアでも、これくらいは半月もたずに飛ぶんじゃないかな。
モバイルハウスのランニング・コスト
光熱費、ネット代、電話、水道、ガス、、上記の家賃を別にしても、ライフライン系のコストはいろいろとかかる。それ以外に車のガソリン代も必要だ。
水道代
バリなら(渡航費やビザ代を別とすれば)家賃も何もかもひっくるめて1万円台で済むのだが、さすがにNZではそうはいかない。まず家賃に含まれるコスト。
ここは料金に水代は含まれている。
水道も使えるみたいだが泉が湧いているのでそこから無料で汲んでこれる。
なんと素敵なんでござろう。
ネット代
ネットもネット小屋があって、もし滞在費に含まれるなら無料だ。ちなみにネット小屋にはPCも置いてあるしWiFiもある。
これはどこのファームステイでも現実的と思われるので、ネット代も込とする。
電気代
モバイルハウスにソーラーを置いて蓄電しておけば、小さなハウスの電気くらいは賄える。よって電気代は初期投資に含まれることになる。
NZの日差しに輝くソーラー! |
ガソリン代
すると追加でかかるのは車のガソリン代、そして電話とガスボンベである。こればかりは毎月家賃とは別に払うしかない。
まずガソリン代だが、普通に毎日使う人で$100/月くらいみたい。
物価指数:ニュージーランド情報満載!ニュージーラバーズ[NZLovers]
↑はほぼ毎日どこかに乗り回すようなイメージだが、モバイルハウス生活だと最低、週1回往復2時間ドライブして町のスーパーに買い出し、あとはご近所さんとこに遊びいくとかそんな感じだろうか。
不便な場所なので、多めに買い出しして地元で売ればガソリン代くらいは稼げるかもしれない。
ちなみにワンガヌイで格安ツアーに参加したら、ドライバーの女性が個人でやってるやつで、新聞や食材を山間の人々にデリバリする仕事と並行でやっていた。
そして俺も手伝った(笑)そういう需要はあるのである。
あるいは買い出しを助け合えば買い出し回数は激減できる。
というわけで節約してガソリン代は$60=4,500円/月で想定してみたい。
携帯代
ここを見ると携帯はプリペイドのSIMで$8~。だから$10も見とけば十分かな?
NZ携帯電話情報|ニュージーランド留学センター
ガス代
ここを読むと、ガスでの冬の暖房には月$40くらいかかることが分かる。”10キロのガスを補充して約30ドルで上手く使うと3週間程持ちます”(http://blog.jtb.co.nz/archives/66149922.html)
ここは普通の一軒家のようなので、モバイルハウスならもっと少なく済むかも。
なので$30と見積もって約2,250円。
しかしせっかくこういう環境に住んでいるので、ソーラークッカーや太陽温熱器を自作すればガスもほぼタダにできるのではないだろうか。
居住費まとめ
というわけで居住にかかる月あたりのお金は以下のようになる。- ファームステイ代:$216
- 水道:ステイ代に込み
- ネット:同上
- 電気:ソーラー
- ガソリン:$60
- 携帯:$10
- ガス:$30
計:$316だ。
これにプラスして、税金や食費がかかってくる。
■ニュージーランド生活費、忘れちゃいけない税金等
NZでは税金や社会保障費等はどの程度かかるだろうか?
税金
モバイルハウス暮らしの利点は、不動産でないので固定資産税がかからないことだ。もちろん自動車税はかかるが、NZのしかも郊外では車はどうせ必須なので同じことである。
固定資産税はかからない
しかしモバイルハウスは不動産ではないので、固定資産税はかからないのだ!
こいつでいつでも牽引して移動できるのだ!
|
また、テントという選択肢もある。キルギスで見たボズュイ(ユルタ)は半日もあれば建つのに中は暖かく、これなら全然暮らせると思った。
NZでも何人も入れる大きな断熱テントは80万もあれば建てられるという。
大きなテントが森の中に(すてき)
|
テントも固定資産税はかからないのだが、これは一時滞在で使うからであって、たたんで動くことなくずっと住んでると不動産扱いになるかもしれない。
ただ行政も、こういう暮らしをしている人に無碍に税金徴収に動くことはないんではないかと思う。
自動車税
モバイルハウスであるがゆえにかかるのは自動車税で、自動車がないとハウスを持ち込むこともできない。しかし自動車はモバイルハウスでなくてもNZでは必須なのでこれは必要経費だろう。
ここを見るとWOFと呼ばれる整備車検と税金を合わせて、6ヶ月ごとに$142.3かかるようだ。
ニュージーランドの車検WOF(Warrantof Fitness) /ニュージーランドドリーム
またそれとは別にRegistrationというのがあり、ここを見ると年に$178。
なんかすごい下がったらしいのと、モバイルハウスが同じ額かはまた分からないが、まあ参考値にはなる。
NZの車のレジストレーションが安くなる! - クライストチャーチ最高!/ニュージーランドブログ
通常より激安
固定資産税は南島の都市近くの住宅街(ローカルバス圏内)、1~2haの農地付き家屋といったパターンだと年間30万円くらい。高級住宅街の一軒家とかだと100万くらいかかるという。
これがかからないのは本当に大きいのだ。
そして住民税だが、NZでは固定資産税がその代わりとなる。
ニュージーランドの税金|海外移住.com
ちなみにNZではこれに水道代が含まれ、上限はあるものの実質無料である。
1~2haで農業やってる人でも上限を超えたことはないらしいので、普通に暮らすだけなら絶対にお金はかからない。
よって固定資産税のかからないモバイルハウス生活は、WOFの$284.6=21,345円/年くらいしか税金がかからないのではないかと思う。約1,800円/月の計算だ。
社会保険料もナシ
日本だと住民税とは別に健保、年金も毎月かかる。しかしNZはそのへんは全部税金でやっている。
だから永住権さえあればNZの医療は、特別なものでなければ無料。
年金も1円も払うことなく年齢に達すれば支給される。
子どもの教育も公立なら無料である。
永住権に人気が出るのも頷けるというものだ。
永住権がなければこの辺はえらい額になるかもしれないので、自前で保険に入っておくしかない。
■食費も抑えて格安生活
キャンプ場は都市部から離れていることも多いので、オーナーが農場を併設していたり、近くに農場があったりする。
なのでそっちで農作業を手伝って野菜を分けてもらうなんてことはごく普通にできるはずだ。
獣避けに囲まれたキッチン・ガーデン(素敵)
|
自分は旅の間、スーパーで半額や最安のものを買ってホステルで自炊していたが、それを徹底すると1食$2を切ることができる。
NZのスーパーでもある半額食材。パスタなどは定価でも$1からあるので食費は節約可能。 |
朝なんてパンくらいしか食べないわけだし、食材をけっこうもらえるならなおのこと1食平均$2生活はまったく可能だと思われる。よって、
$2×3食×30日=$180
つまり月に¥13,500の計算となる。
■モバイル生活でニュージーランドの暑さ寒さをしのぐ
しかしNZの日差しは強く、夏場の日向はとても暑い。そして場所にもよるが南島の冬は厳しく、都市部から離れればさらに寒い。
モバイルハウスの弱点は断熱であるので、これをどう凌ぐかが問題になる。
が、夏に関しては簡単で、要するに木陰に移動すればいいのである!
逆に冬場は寒いので日向にハウスを置く。
真夏でも木陰はとても涼しい
|
モバイルの面目躍如というところだろうか。
しかし冬の朝晩の寒さはハンパではないと思われるので、布団にくるまればなんとかなるのか、やはり暖房にけっこうかかるのか聞いてみたい。
しかしまた別で書いたのだが、一番簡単なのは冬の間、同じ南半球のバリに脱出することである!\(^o^)/
>> 多拠点居住と格安ハウスでニュージーランドにプチ移住!バリ-NZのホットコネクションが未来を切り拓く、かもしれない話\(^o^)/
暖房でめっちゃ金がかかるくらいなら、半年ソシアル・ビザで向こうに滞在すればいいのだ。
生活費がいきなり下がって、渡航費くらいは十分埋め合わせがきくはずだ。
あとは冬だけ北島にウーフで出るとか。。
要するに寒い時期に暖かいところに移動して、そっちでも自然と調和した暮らしをしていれば、余計なエネルギー代もかからないし、環境負荷の少ないライフスタイルも維持できる。
その間ハウスは誰かに貸し出してもいいよね。
■まとめ:ニュージーランド格安生活は可能だ!
- 永住権があり
- 都市部から少し離れた郊外で
- キャンプ場などに
- おっさん1人で住み
- モバイルハウスや大きなテントに初期投資する
という前提条件で考えると、結局トータルいくらの生活が可能となるのだろうか?
月4万円のNZライフ!
これまでの見積もりを表にまとめる。
分類
|
費目
|
¥(月額)
|
備考
|
家賃
|
場所代
|
16,200
|
モバイルハウスを置かせてもらう想定
|
光熱費・水道
|
水道
|
0
|
家賃込み
|
電気
|
0
|
ソーラーでまかなう
| |
ガス
|
2,250
|
ガスボンベ充填$30/月
| |
通信費
|
ネット(家賃込み)
|
0
|
たぶん日に200~500MBくらいの制限
|
電話
|
750
|
プリペイド携帯1台、$10
| |
食費
|
13,500
|
$2×3食×30日
| |
ガソリン代
|
4,500
| ||
税金
|
住民税
|
0
|
固定資産税に含まれる
|
固定資産税
|
0
|
モバイルハウスは動産
| |
車検・自動車税
|
2,890
|
$142.3/6ヶ月+$178/12ヶ月
| |
計
|
40,090
|
※1NZD=75円で計算
自分でも計算してみてびっくりしたのだが、実にひと月4万円程度で、あの高額大国NZで住むことが可能になるのである!!
ちなみに今(2016年4月)のNZの金利は年間で3%ちょっとくらいなので、2,000万円の預金があれば利子で生活できる。ねえよ( ̄▽ ̄
土地投資という選択肢
でもこれも別で書いたけど、もしも2~300万投資できるなら、土地を買って同じことを場所代ナシでできる可能性もある。その場合、場所代がなくなる代わりに固定資産税が土地にかかってくるわけだが、キャピタルゲインが見込まれるので、それもまたなかなか魅力的だ。
そんなわけで聞きかじりを寄せ集めただけの皮算用ではあるが、実際にモバイルハウス生活されてる方にお会いしたこともあり、かなりの可能性でこれは実現可能だと考えている。
まとめると、NZ郊外格安生活では以下が可能となる。
- NZの美しい自然の中で、次世代の生活を楽しむ。
- 子どもが勝手に英語しゃべれるようになる。
- 町でたまにバイトすれば時給は最低で1,200円くらい。
- 社会福祉も手厚い。
いろいろ、夢が広がりませんか?^^
バリとNZの2拠点居住、土地投資とかも考えてみたよ
多拠点居住と格安ハウスでニュージーランドにプチ移住!バリ-NZのホットコネクションが未来を切り拓く、かもしれない話\(^o^)/ニュージーランドで投資しながら博士号を取る方法を考えてみた
0 件のコメント:
コメントを投稿