なんか旅ブログみたいなりかけてたもんな。。いやそれもテーマだけども(^_^;)
さて今回のお米作りは棚田の下から2枚を使います。
というか一番下はもともと棚田ですらなく、川だったそう。昔はここまで水位があったんやーと思うとバリの水不足が本気で心配になってくるわたくし(;・∀・)
元・川だったエリア |
それはともかく、ここを棚田化してく!とのことで、わたくし初めて棚田を作るのに参加できるという貴重な機会を手にしたのです!!
しかし田んぼでなかった傾斜地に棚田を開墾していくとは、どのようにしていけば良いのでしょう?
自分は丘のようにアップダウンしてる土地を均してフラットにし、水が止まるように畦を作り、そこに水を引き込む水路を切り、、
そんなふうに考えてたので、田んぼ始める以前にえらい土木が必要やな!?と思ってました。
が、もちろんそんなことしてたら埒が開かない。重機ないと無理です(^_^;)
ではどうするかというと、まず水が来てるところの周りを掘ります。
田んぼを作って水を引き込むのではなく、水の周りに田んぼをつくる |
で、そこの高さに合わせて田んぼを広げていく。その場の等高線に沿って田んぼが広がっていくわけです。
水路の高さに最初の田んぼができる |
大きなエリアをフラットにまずして、という近代的な発想ではなく、自然に寄り添うように農の営みの舞台が作られてゆく。そのことがまず感動的でした。
そして水が巡ってくると時どき土が流れて決壊してしまいます。そうなるとちょっと土を補給したくらいでは止まりません。
ここで役立つのが草。
土だと次々流れてしまうのが、草を詰めると魔法のように止まります。そうして止めておいた上で土を被せる。
生きた刈草を土に被せる |
「草が守ってくれる」
俺より遥か年下の農園主さんの言葉が心に響きます。自然農は草を敵としない。刈草はバリでも邪魔者じゃなかったのです。
高いところの土を削り、作業中の田んぼの下の畦にしてゆく。もちろん草もそのまま混ぜ込みます。張り巡らされた根が、畦土をしっかり捉えてくれるのです。
そして水を含んで柔らかすぎるところはそのままに、ちょうどよさそうなところは足で踏んで固めます。
こうして削られたところが棚田の壁に、削った土を置いたところが下の畦になってゆくのです!
棚田ってこうしてできていったんや。。無数の先人がこれをやってきて、今のバリの美しい棚田があるのです。そして今日、自分はその連綿とした流れに連なることができたのです。
作業時間としては2時間くらい。2人でその日に終わらすのは無理なので、いったん切り上げ。
そのときに、一番下のところを水が流れ落ちるよう切っておきます。まだ畦がしっかりできていないので、そうしないと水が溢れて畦がダメになってしまうから。なるほどなあ。
その後、帰ってから棚田作りの写真を見返すと、なんか胸がいっぱいに。
四角くない、効率の悪い、近代から程遠い、そしてとんでもなく美しい圃場には、自然と調和する人びとの知恵が詰まっていたのです。
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