2016年5月27日金曜日

ヨーロッパの金利/生活費/仕事から、リアルに移住について考えてみる~オランダ、スペイン、トルコ~



最近、オランダとスペインで働きやすくなったとかで、収入得られるならいろいろ可能性があるかも!と気になっている。

ヨーロッパは日本と同じく超金融緩和していて、スペインなどは失業がスゴイとも聞くのだが、さて実際やりようはあるのか?

またEUのお隣、トルコは通貨のリラが常に下落気味で金利も高い。
そしてトルコはユーロも使える。

そういうのも活かせばいろいろ有利になったりはしないだろうか?

諸々考えてみた。


■オランダでは就労?→やっぱ起業?!

まず英語が通じるというオランダから。

オランダは外国人の起業がやりやすいので有名。
また日本人には最近、就労もゆるくなったと聞くが、本当だろうか?

オランダでの就労

最近オランダは「日本人は就労ビザ無しに働けるようになった」とのことで、仕事さえあれば長期滞在も現実的になった。

>> オランダで労働許可が不要に! しかし現実はそんなに甘くない

Booking.comの日本語サポートで年300万円くらい、だが税金と生活費でギリらしい。
特に税金は給料の半分持っていくという!その代わり福祉は充実してるみたいだが、ぐええ。

などと考えていたら、ここに来て重大ニュースが!!

なんと日本人の就労許可がいらない根拠となっている条約の条項自体を無効化したようで、やっぱ元通りになるみたい。

>> オランダにて日本国籍者に認められていた「労働許可無しでの就労」が2016年10月1日より廃止に?!

しかも2016年10月からとはまた急な話やね。

外国人が起業しやすいオランダ

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また起業ビザを取って個人事業主?になるという手もあるので、そっちと就労ビザ取るのとどっちが現実的か考えねばならない。

上記のリンクの女性は起業ビザ取得のコンサルをやってるし、以下の人は自分で取ろうとしてるみたい。

>> オランダの起業ビザ取得を個人でできるかな - Live Like a Local

でも「移民弁護士に頼んでも3ヶ月かかる」らしく、シェンゲン協定の90日で、自分でやるのはかなり難しそう。

でもいろいろ手順を押さえたら、それ自体をコンサル仕事にできそうではあるね。

オランダの生活費と金利

そしてここを見ると、学生の暮らしで1ヶ月の生活費は「800~100ユーロ」であるという。

>> 生活お役立ち情報 | オランダ | ヨーロッパ | 国・地域から調べる | 海外留学情報 | 海外留学支援サイト

とすると10~12万くらい?
これは上記のとてもとても高い税金を含んでいないので、それも計算に入れたら確かにトントンくらいだ。

では金利は?というと、そこは超のつく金融緩和中のEU。
ユーロ建て預金が1年で0.1%と、日本を思わせる低金利だ。

>> オランダにおける銀行預金金利の比較

よってバリのような夢の利子生活はとてもとてもムリ。

就労できれば就職活動するのが現実的だったオランダだが、これからは起業してやっていけるか?も視野に入れて検討せねばならんですね。

■スペインは起業の方向で

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経済が厳しく、失業率がハンパないというスペイン。

なので外国人の就労は厳しいだろうが、外人に仕事を作ってもらえるならOKということで起業ビザが取りやすくなったという。

>> 外国人起業家さん、いらっしゃい!スペインが「スタートアップビザ」新設 ニューヨーク・タイムズ(USA)より | World Biz News | 現代ビジネス [講談社]

実際自分にも現地で起業してる知り合い(英国人)がいる。
日本人はEU市民ではないのでまた条件が違うだろうが、いずれにせよゆるくなってるのは間違いない。

スペインの生活費

また生活費はオランダに比してかなり安いようだ。
とは言えバルセロナやマドリードのような有名都市ではやはり高く、地方都市では、という話。

上記の英国人に聞くと、某地方都市では

  • 3部屋あるアパート 380ユーロ
  • 電気 80ユーロ
  • 水道代 25ユーロ
  • ネット 30ユーロ

計、515ユーロ

またリビング、キッチン、バスルームがシェアのシェアアパートとかだと光熱費入れて全部で200ユーロ(ただし1部屋)とかもある、という。

そこに食費だが、「スーパーは週一回行って20、25ユーロぐらいだから月100ユーロぐらい」らしい。すると食費も入れて生活費は月7~8万円。

部屋が複数あるので友だちとシェアすれば、現地の生活費は5~6万で済むことになる!意外に住みやすいスペインなのであった。

金利はやはり最低レベル

しかし利子はやはりEUだけに厳しい。
ここを見ると6ヶ月定期で0.2%。

>> スペインにおける銀行預金金利の比較

ほぼ無いに等しい(T▽T
やはりEUで利子生活は不可能なのであった。

そんなわけでスペインでは起業ビザを取得して、その経験を活かし起業ビザを取得するコンサルなど始めて見るといいのかもしれない。もういそうだな(笑)

上記の生活費からすると、年収にして200万も稼げればいいことになる。
仕事が軌道に乗れば、オランダよりだいぶ楽そう?いやそう簡単に軌道に乗らんか(^_^;)

またスペインの巨大な問題として英語が通じないというのがある。
これがまたハードルだが、スペイン語を覚えれば南米など世界のかなりをカバーできるので前向きに捉えましょー(^_^;)

■お隣トルコでプチ利子生活?!

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あまりにも利子が安いEUだが、一歩離れるとユーロが使えるけどEUじゃない国というのもある。

それがEUのお隣、トルコだ。

トルコの利子はほぼ10%

トルコはインフレが激しく、その分だけ利子もまたものすごい。
トルコリラであればなんと1ヶ月ものが9.9%!!

>> トルコにおける銀行預金金利の比較

しかもリラは大暴落中で最近では1リラ37円というのも見た。
これは高かった時の半額以下のレートなのだ。

>> トルコリラ/円(TRY/JPY) :外国為替 | マーケット情報 | 楽天証券

これはトルコで円を換金して預金しとけば左うちわで暮らせるのでは?と思わせるがそう甘くはない。

2016年のトルコのインフレ率は実に9.79%、物価が思いっきり追いついてくるので金利など吹き飛ぶのであった(^_^;)

>> トルコのインフレ率の推移 - 世界経済のネタ帳


リラがダメならユーロを預ければいいじゃない

しかしトルコは最初に書いた通り、(EU加盟はしてないけど)ユーロが使える国。
ということはユーロの金利も高いのでは?と思うかもしれないが、実はそうなんです。

さっきの金利比較のリンクを見ると分かる通り、トルコではユーロでも年利1.4%の利子がつく。

以下を見ると利子につく税金は15%みたい。

>> 税制 | トルコ - 中東 - 国・地域別に見る - ジェトロ

ということは、1千万円あれば年間14万×85%で、約12万円ほど入ってきます。
ここを見るとトルコの生活費はドミ暮らしのアリエッティになるとして月に5~6万。

>> トルコ生活費まとめ、1日平均4000円超、でも外こもりとなると。。。 引きこもり気質だけど、アジアヨーロッパ浮浪人?不労人?

ということは1千万あれば2ヶ月、2千万あれば4ヶ月は利子で滞在できることになりますね。ねえよ(TдT)

外国人でも銀行口座は作れるか?

そしてここを見ると、外人でもいろいろ書類ナシに口座を作れる銀行はあるらしい。

>> トルコの銀行口座 – 遊牧夫とトルコ食を歩く旅嫁日記

Ziraat Bankasi、「農業組合銀行」らしいのだが、口座開設にイカメットという滞在許可証がいらない。ということはノービザ観光滞在中でもできるのかな?

金利を見てみるとBirikimli Mevduat Hesabı、累積預金口座というのが9%超で、たぶんこれはリラだろうがやっぱすごいなー。

>> Turkish Lira Time Deposit Accounts | Ziraat Bank

ユーロの口座もたぶん作れると思われるが、要確認。

■スペイン-トルコで2拠点居住

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トルコは首都イスタンブールでも生活費はスペイン地方都市と変わらず、地方ならもっと安いんではと思う。

しかしトルコは残念ながら就労や起業が簡単になったという話を聞かない。
利子では全然生活費足りないし。

ではトルコには利子狙いでユーロを置くだけにして、外国人を受け入れているEUのどこかに住んで働く、というのはできないだろうか?

スペインに住んでトルコで利子ゲット

つらつら考えると、コスト的に住みやすそうで外国人が収入を得られそうなのはスペインの地方ということになりそうだ。そして高金利のトルコはEUのお隣さん。

そこで、


  • EUのお隣トルコの高金利をうまく使いつつ
  • スペインで日本人移住希望者に移住&起業ビザコンサル


みたいのはどうだろうか。

てゆーかトルコの口座からスペインでユーロを下ろせれば便利なのだが、そういうのできるんですかね?
知ってる人いたら教えて下さいm(_ _)m

トルコで財テクは可能か

またトルコで口座が作れるなら、ユーロという共通通貨の金利差を利用してキャリートレードできるのでは?と考えてみたのだが、

>> Spain Bank Rate on Loans to Non Financial Corporations | 2003-2016 | Data

スペインのローン金利は2.6%なので全然ムリであった(笑)

たくさん借りてリラに替えて毎年福利で10%増!というのも可能性はあるかもしれないが、物価や為替的に裏目に出て軽く死ねる可能性のほうが高いかもしれないのであまりオススメしない( ̄▽ ̄

その他の財テク的なことではトルコで土地買って、インフレに乗って農地を高値で売り抜けると莫大なリラが手に入るかも。

しかしやはりその状況ではリラが意味ない可能性があって(^_^;)やはり通貨価値が変化しすぎない経済圏で額に汗して働くのが王道なのであろう。

スペイン-トルコのアクセス

両国のアクセスは、Turkish Airlineがイスタンブール-スペインの各地方都市の間で直行便を飛ばしている。

例えばイスタンブールに比較的近いバレンシアで3万円くらいのがあった。
KLMでアムステルダム経由だと2万円ちょっとのも。

500万円分くらいのユーロをトルコで預けておけば、年に1度は”飛んでイスタンブール!利子だけで行くトルコ1ヶ月節約バカンス”といったこともできる。

節約とバカンスが矛盾してる気もするがそこは気にスンナ!( ̄▽ ̄

てゆーかトルコのどこかに輸入に頼らない自立した地域があれば、物価が安定するので超高金利のリラ利子で生きるのも現実的になる。

自給的に暮らしてるところとかないかなあ。。誰か知ってたら教えて下さい(・∀・)

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