バンコクからウクライナのキエフに入り、ぐるぐる周りながら北上し最終的にフィンランドのヘルシンキからまたバンコクに戻った。
しかし比較的物価の安い東ヨーロッパとは言え、東南アジアと比べると1段高い物価だったと思う。
ウクライナだけはバンコク並みという感じだったが、それ以外は油断すると倍かかる印象。
では実際どれくらいかかっていたのか?を今回レポートしてみる。
ちなみに最近はドル建てで管理してるので全部USドルの値段ね。
また、どこにいようと絶対にホステルのドミトリー暮らしなのは断っておく(笑)
■東欧放浪の旅程
今回の東欧旅、旅程と総コストをざっくりまずまとめる。東欧3ヶ月放浪の旅程
具体的にはだいたい、5月
ウクライナ:キエフ
ハンガリー:ブダペスト
ポーランド:クラクフ
ウクライナ:リヴィウ、ルーツク、リヴネ、チェルノフツィ
6月
ルーマニア:スチャバ、ブカレスト、ブラショフ、クルージュ=ナポカ
オーストリア:ウィーン
スロヴァキア:ブラチスラヴァ、デヴィン
チェコ:ブルノ、プラハ
7月
ドイツ:ライプツィヒ、ベルリン
ポーランド:ワルシャワ
リトアニア:ヴィリニュス、トラカイ
ラトビア:リガ
エストニア:タリン
フィンランド:ヘルシンキ
という感じ。
書き出してみるとやはりめっちゃ周ったなあと実感する。
東欧放浪のコスト実績値
東欧前後のフライト代を除く3ヶ月のドル建て全コストは以下の通り。前提としては宿は全部ドミトリー泊で自炊もそれなりにするが、あちこち動くのでバス代等はけっこうかかり、入場料などの観光費用もかかっている。
また5月が1段安いのは安いウクライナ滞在がかなり含まれるから。
5月 | 6月 | 7月 | |
宿代 | 193.63 | 283.21 | 284.74 |
食費 | 377.66 | 315.04 | 331.69 |
酒代 | 49.24 | 89.37 | 110.27 |
その他、観光費など | 215.62 | 323.67 | 286.48 |
836.15 | 1,011.30 | 1,013.17 |
総計で、
- 総合計:$2,860.62
- 月当たりの平均:$953.54
がかかっている計算だ。
というわけで以降、旅程に沿って国別のコストを見ていきたい。
■5月の滞在費は比較的少なめ
バンコク→キエフのフライト代を除いて考えると、5月は他の月より何割か安い。
なぜかというと東南アジア価格のウクライナにほとんど滞在していたからである。
ウクライナの滞在費
ウクライナにはキエフに月初の5日間いて、その後他国を周って20日にリヴィウに入り直した。最終的にウクライナを出たのは6月の6日の早朝。
つごう22日間、ウクライナでは滞在したことになる。
フライト代を除いたドル建ての全コストは$388。
なので30日換算で$529。
これは今回訪れた他の東欧諸国に比べて圧倒的に安い。
ウクライナはホステルが$5前後で、他の東欧諸国の半額くらいなのがとても大きい。
ご飯も100円の巨大ホットドッグみたいのもあれば、ワンコインでハイクオリティなご飯もあり、基本的にかなりリーズナブルである。
ハンガリー(ブダペスト)の滞在費
ウクライナの次に訪れたブダペストは10日ほどいた。キエフーブダペストのフライト代を除くと、滞在費は$353.22。
30日換算だと$1089.66で、1ヶ月いたら余裕で10万円を超える。
ブダペストのホステルは安くとも$8はして、ウクライナの倍近い。
外食も激安のところはあるものの、普通はワンコイン以上はする。
またフォアグラなどどうしても食べたかったので。。(^_^;)
食費の幅が$2~$30と幅広いので、外食は安いものだけ、半分は自炊でイケば1ヶ月で$600台は可能とは思う。
ポーランド(クラクフ)の滞在費
ブダペストからは夜行のFLIXBUSでポーランドのクラクフに出た。クラクフでは4日間滞在し、$94.84を消費。
30日換算で$711.3だ。
クラクフは最安のホステルなら$6ほど。
ミルクバーのような庶民食堂も活用すればブダペストより安く済ませられる。
1食ワンコインくらいという感じだろうか。
何よりブダペストに比べフォアグラみたいな高級レストランの誘惑がないね(笑)
その割にコストが多いのは、お城やアウシュヴィッツなどの観光費・移動費がかかってるからで、クラクフも$500台で生活するんは可能とちゃうかなあ?
■6月はコスト激増
6月はルーマニアに入り各地を転戦し、ウィーン、ブラチスラヴァなどを経てチェコのプラハまで到達した。
その間の費用は$1,011で、5月のトータル(フライト代を除く)は$757だったので$456も増えた。
原因の1つはウィーン。
その間だけ6月に周った他の町の倍くらいのコストがかかっている。
またウィーンを含むどの町も、何かと宿代がそれまでいたブダペストなどの倍額になったことも大きい。
人に会うこともあり、飲み代などがかかっているというのもある。
ヨーロッパで飲み行くと高いね。
ルーマニアの滞在費
13日間の放浪で、かかったのは$376.42。
30日換算で$868.66の計算だ。
ルーマニアはバスや鉄道が結構高く、何かとウクライナの倍くらいかかった気がする。
またホステルもブカレスト以外は何かと$10以上する。
ただ自分には食いものがそんなに魅力的じゃなかったので、自炊が多くなりそれくらいのコストで済んだ。
まあ外食もだいたいはワンコインちょっとで食えますだよ。
ウィーンは3日で$200超!
ルーマニアのあと、またブダペストで1日刻んだあとオーストリアのウィーンに入った。ほんの3日しかいなかったのに実に$214.25ものお金が飛んだ( ̄▽ ̄
これは30日に換算するとその10倍、$2,142.5がかかるということだ。
オーストリアは東欧というより中欧で、同じヨーロッパでも先進国に来るとこれが標準の物価なのである。
ホステルは東欧諸国よりもずっと狭く、ちょっと外れた場所の宿であっても$15ではきかないし、観光客向けのちょっといいレストランに行けば$30前後は覚悟せねばならない。
有名店のザッハートルテで$20した日にゃー卒倒しそうになるね(^_^;)
せっかくなのでちょっといい店にも行ったが、その金を捻出するためにそれ以外はリーズナブルなものを探し回ったものだ。
スロヴァキアの物価は少しマシ
ウィーンの次はスロヴァキアの首都ブラチスラヴァに動いた。ちなみにウィーンからは日帰りで行ける距離だ。
ブラチスラヴァは2日ほどいて、かかったのは$107.55。
30日換算で$1,613.25で、ウィーンよりはマシだがこれも結構なコスト。
ただこれは短期なので前後の移動費が大きく平均コストを上げてしまってるのと、やはりせっかくと思ってお高めのレストランに行ったせいもある。
ただホステルはここも高くて$15以上したな~~。。
ドミトリーであっても宿泊だけで1ヶ月$500近くはかかるので、そこまで安く滞在することはできない。
チェコの古都の物価にホッとする
ブラチスラヴァからはチェコに入った。地方都市ブルノで2泊、プラハで4泊の計6日間の滞在。
かかったのは$296.34で、30日換算で$1481.7。
ブラチスラヴァより少し安いがそう変わらない。
が、これはチェコの古都の雰囲気が良すぎて$10以上の外食をしまくったからもある。
もっと安いローカル食堂や中華もあるし、自炊すれば100円で済む。
プラハは観光都市なんで、観光代も何かとかかった。
そういうのを差し引くと、普通に我慢せず生活するのは$900くらいでイケそうだ。
徹底的に自炊したら$500台も可能かな。
なおチェコは地方都市や週末の宿代が$15程度と高い。
プラハの平日は$8前後であるんやけど。
■7月は前月と同等
7月は先進国・ドイツに入り、バルト三国を順に周り、最終的にフィンランドのヘルシンキに到達。
そこが今回のヨーロッパ行の最終地点となった。
29日にバンコクに向けて発ったので、その29日間で$1,013を消費した。
6月とほぼ同じくらいのコストだ。
先進国ドイツの滞在費
プラハを出て、ドイツのライプツィヒ、ベルリンと北上した。どちらも元・東欧で、ドイツの他の都市よりも物価は安いらしい。
9日間の滞在でかかったのは$334.26。
30日換算で$1,114.2で、前月のオーストリア、スロヴァキア、チェコより少々マイルドである。
ライプツィヒに5泊したのだが、そのうち3泊は知り合いのところで泊めてもらったので、本来よりかなり安く済んでいる。
またドイツは正直食いものの誘惑が少なく、5ユーロ程度の外食や自炊が多くなった。
でももっかい行きたいかと言われると、知り合いに会いに行く以外は別になあ。。というのが正直なところ(^_^;)
なのでコスパ的にやはりとても高く感じる。
ポーランドを弾丸で駆け抜ける
ベルリンからは夜行でポーランドの首都ワルシャワに出て、その同じ日の夜行でバルト三国に旅立つという強行軍だった。ワルシャワはコンパクトな街で、1日でも十分回れるのがよかったなあ。
なので0泊1日という感じで、かかったのは$35.22。
でもそのうち$20ほどはリトアニアのヴィリニュスに出る夜行バス代だし、観光のため公共交通機関1日券も買っている。
単純な30日換算で$1,056.6だが、普通に滞在したら日に$20もあれば宿泊含めイケそうだ。
1ヶ月$600くらいで滞在するのは全然可能に思える。
リトアニアの世界遺産でバルトの物価を知る
リトアニアの世界遺産ヴィリニュスでは4日間を過ごし、かかったのは$147.12だった。30日換算で$1,103.4。
外食も安いところなら5ユーロくらいで食べられるが、その倍くらいするところもちょこちょこ行った。
リトアニアの旧市街はでかく、公共交通機関の3日券など観光代もかかってるので、そういうの抜けば$800くらいで1ヶ月滞在は可能かなあ?
ホステルは10ユーロ~という感じで、ドル換算で$12くらいが最安とあまり安くない。
バルトの物価は東欧ほど安くはないなあ~と実感した滞在だった。
ラトビア、リガはバルトで最安
ヴィリニュスからはバルト三国のお隣ラトビアに北上。首都リガで6日間滞在した。
使ったのは$164.65で、30日換算で823.25。
リトアニアよりはだいぶマイルドで、バルト三国では最安だった。
ヴィリニュスと比較してリガは安いご飯が充実してる感じかな。
ホステルはヴィリニュスより若干安いがほとんど変わらない。
エストニア、タリンは意外にマイルド
タリンは先進国の街、という感じで安心して滞在できる。旧市街のかわいい町はなんというか女子向きだ。
なんとなく長居して7日間の滞在、$213.25のコスト。
30日換算で$913.92で、意外とリトアニアより安くついた。
バルト三国で1番安いホステルをタリンで見つけられたのが1つの要因かも。
タリンの旧市街はどこも高いので、気合を入れて安いレストランを探し、締めにかかったのがよかったのかもしれない(笑)
ヘルシンキは2日$100超
エストニアからはフェリーでフィンランドのヘルシンキへ渡った。3日いたが、最終日は空港に行って飛行機乗るだけだったので実質2日の滞在。
その間に$112.56がかかったので、30日換算で$1,688.4。
確かに高いが北欧の物価は噂に聞いてビビってたので、そんなもんかとも思った。
ただそれは頑張って自炊したからでもあり、外食すれば最小限でも$15くらいはかかる。
そしてその値段のご飯を食っても明らかに量が少ない。
例えばスープとビールだけで(しかも街で1番安いくらいの店で)そんな値段で、正直全然足りないのであった。
ドミトリーの宿泊も$20では少し足りないくらい。
なので油断したらドミトリー暮らしでも簡単に1ヶ月$2,000は超えるであろう。
3日で脱出できてホッとしたわたくしであった(-o-
■東欧各国に長期滞在したらいくらかかるのか?
今回の東欧放浪のコストから、各国で1ヶ月滞在したらどうなるのか?を考えてみた。
【国別】実績値の1ヶ月換算
各国の1ヶ月に換算したUSドル建ての滞在コストは以下の通り。ウクライナ | 529 |
ハンガリー(ブダペスト) | 1,089 |
ポーランド(クラクフ) | 711 |
ルーマニア | 868 |
オーストリア(ウィーン) | 2,142 |
スロヴァキア(ブラチスラヴァ) | 1,613 |
チェコ | 1,481 |
ドイツ | 1,114 |
リトアニア(ヴィリニュス) | 1,103 |
ラトビア(リガ) | 823 |
エストニア(タリン) | 913 |
フィンランド(ヘルシンキ) | 1,688 |
ウクライナが頭1つ抜けて安く、中欧のオーストリア、北欧がダントツに高い。
その間に$800前後の東欧国やバルト三国がある感じだ。
東欧諸国内ではハンガリー、スロヴァキア、チェコが1段高くなってるが、それは短期滞在中にあちこち美味しいもの食べ歩いたり観光したりしたせい。
本来はそこまで高くないと思う。
生活したらどれくらいか?
上記費用は移動しまくり、観光しまくりでこの値段。せっかくなので美味しいものがあればそりゃ食べる。
なので、現地に「住む」なら東欧から外れない限り(ウィーンやベルリンでない限り)格段に安く滞在するのは可能に思う。
既に書いたがウクライナは$400くらいで1ヶ月生活するのは全然できそう。
うまく調節すれば東欧諸国は$500~600台、バルト三国はそのプラス$100くらいで収まる気がする。
自分ならがんばって$500以下に節約するのもできそうやなあ。
中欧と北欧のオーストリア、フィンランドは、まあ月に$2,000は覚悟かな。。(^_^;)
まあ住むことはないであろう(^_^;)
■結論:月に10万あれば東欧放浪は余裕!
というわけで、もちろん全部ドミトリーに宿泊し自炊もするのが前提になるが、月に10万円もあれば東欧を放浪するのはまったく可能
であることが分かった。
滞在費以外に前後のフライト代も必要なので、LCCなら往復でプラス8万円くらいかかるかな。
LCCの超絶安いのを取れればバンコクからLCCで片道2万円台のもある。
初のヨーロッパでコストにビビっていたが、東欧ならこれくらいの値段なのである。
そしてどこに行っても美しい街並みにヨーロッパを満喫できる。
自分的には月に5万円であの街並みに住める可能性を感じられたのがとてもよかった。
東欧、一度は周ってみるべきですぜ!^^
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